サワッディーチャオ、チェンライ支店のソムです。
昨年10-11月に日本一時帰国し、12月5日までバンコク近郊のASQ(タイ政府代替検疫施設)ホテルで隔離生活を送りました。その記録を昨日から書いています。時系列に沿って書きますので、どうぞ毎日お付き合いください。
定刻よりも45分ほど早く羽田空港に到着しました。まずトイレに向かわれる方もいらっしゃると思います。私も着陸の1時間ほど前のまだ混雑しない時間帯に歯磨きなどのために機内のトイレに行き、空港に到着後検疫&入管の前にトイレに立ち寄る、のが常となっています。しかし、いつものパターンでは行動できないことが、機体を降りたのちわかったのです。すべてのトイレがこの状態でした。
機内で配布された、検査の流れ。部屋に番号が振られているようです。
要所要所に係の人が立って誘導してくれます。また順路もこの通り、わかりやすいのです。係の人は・・・防護服ではありませんでした。航空会社の地上係員の制服の人、検疫官の制服の人、その他、ごくごく普通の服装にほっとしました。
142番、この部屋が唾液を採取して検査をする部屋です。この先は撮影禁止のサインがありました。
円錐形のプラスチック製検査キットを渡され、隣と仕切られたテントの1区画に入ります。そこで規定量の唾液を採取できた人から随時、係官に提出するようです。ブースにはレモンと梅干の写真が貼られていました。が、私の両隣から聞こえてくるのはタイ語です。おそらくレモンも梅干も、タイ人には通用しないと思います。耳の下をマッサージすると、唾液の分泌を促すツボがありますよ、という案内も日本語でありましたが、タイ人のみなさんは苦戦されていました。私は、マッサージと梅干効果で5分ほどでこの部屋を出ました。
外から見た写真がこちら。白いのが唾液採取のテント、その向こうのすりガラスが係官の座っているところです。
さて、ドキドキの検査待ち。この部屋でようやくトイレが解放されましたので、着替えと歯磨きともろもろをここで済ませました。電光掲示板に数字が表示されると=陰性、表示されない場合は別室とのことでした。私は機体から降りたのも、その後の行動もゆっくりだったので、同じ便で到着した中では最後尾に近かったのですが、110番台でした。先に一機到着済みだったので、早朝着の2機に搭乗していた人は、合計約120-130人ということになります。
無事、電光掲示板に緑色で私の番号が表示されました。10件のうち2,3個表示されない数字がありましたが、遅れて表示された番号もあったので、きっと検査に時間がかかっているのか、あるいは唾液の状態によっては再検査だったのでしょうか。同じ便で陽性が出た、という連絡は受けませんでしたので、時間がかかっていただけなのでしょう。
番号を確認し、係官へ機内で配られた問診票を提出します。14日間(実際の検疫期間は14泊15日間)の健康状態を管轄の保健所へ報告しますが、連絡方法のひとつにLINE登録もあったので、それを選択しておきました。が、登録したはずですが、どうもそれが機能していなかったようで、滞在4日目に管轄の保健所からメールで連絡がありました。それ以降検疫期間が明けるまでは、毎朝メールで体温や体調を報告しました。
晴れて陰性の証明をもらい、自動化ゲートを通り、帰国審査と税関審査を終えて羽田空港第3ビル到着ロビーへ。ここで疑問だったのは、空港内のどこなら歩いたり入ったりしていいのか、ということ。たった今済ませた検査結果は陰性ですし、当時チェンライは半年以上感染者ゼロ更新中でした。私の帰国は日本にとって脅威ではないはず・・・ですが、リムジンバスを待つ階で随時迎えの車を待つように、という指示でしたので、そこでじっとお迎えを待ちました。
機体が到着してから検査を済ませ、税関を抜けるまでの所要時間は1時間弱でした。2時間はかかるとみていたので、予定時刻より先の到着だったこともあり、約束の時間までは2時間ほどの空き時間が生じました。が、約1年ぶりの日本であること、特にトラブルなく帰国できたことがうれしくて、心から本当にありがたいと思ったお迎えを待つのは苦ではありませんでした。