サワディーにゃお!

ピサヌローク支店のメオダムです。

本日ご紹介するのは、カオノーです。

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これがカオノー山頂からの眺めです。
メオダムの写真だと迫力を伝えきれないのが残念なのですが、超急峻な岩山です。

石灰岩でニョキニュキとタケノコのように生えている岩山、ちょうど中国の桂林や雲南省の石林のようなニョキニョキ山なんかは、ピサヌローク郊外のヌーンマプラーンにもあるし、タイの南部へ行くと良く見かけます。

でも、このカオノーはそうしたニョキニョキ山とはちょっと違います。

"棒"のように立っている岩山ではなく、"板"のように立っている岩山です。

日本でも「屏風岩」と呼ばれる景勝地があるけど、そんな比ではありません。

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この写真はカオノー近くを走る国道1号線から写したものですが、カオノーは正面から見るとキョキニョキ山とよく似ています。

孤立して、そそり立った単独峰みたいなのですが、横から見ると、、、。

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このようにずらりとギザギザな岩峰が並んでいます。

メオダムはこれを見て、これは1億5千万年前の恐竜ステゴザウルスの背中みたいな山だと感じました。

さっきの正面からの写真は、この岩峰が一直線に並んでいるから、まるで一つのニョキニョキ山に見えたのですが、実はたくさんの峰が重なり合っていたんです。

しかも、さっきの正面からの写真、実はカオノーではなくカオゲーオという別の山なんです。

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この写真の左側がカオノーで右側がカオゲーオです。

さっきの写真は、カオゲーオの右端側から写したもので、カオノーはカオゲーオの裏に重なって隠れてしまっているんです。

では、カオノーの場所ですが、バンコクの北240kmほどのところにナコンサワンというタイ中北部の中心都市があります。

そのナコンサワンからさらに北北西へ40kmほど行ったところにあります。

周囲は大平原で、真っ平らな土地です。

そんな、まったく起伏もないような大地に、宇宙から巨大な板が落下してきて、そのまま大地に突き刺さっているようなイメージです。

この辺りの大地の標高は約海抜50メートルほど、そしてカオノーの山頂は海抜230メートル。

つまり大地からの高さは180メートルほど、しかも岩峰部分の横幅は最大でも数十メートルあるかないか。

 

おっと、前置きが長くなりすぎましたね。

カオノーとカオゲーオという二つの山が並んでいますが、登ることができるのはカオノーだけです。

登山口はワット・カオノーというお寺になっています。

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このお寺の周辺には、たくさんのサルが住み着いています。

タイではお寺にサルがいるのは珍しくありませんか、メオダムが知る範囲において、ここのサルたちは他の場所のサルたちと比べて、悪さをしないようです。

メオダムが近づいても威嚇もせず、そっと道を譲ってくれます。

なかなか、礼儀正しいサルのようです。

たぶん、その理由は、サルたちが人間に大切にされていることを理解しているからだと思います。

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スイカやトウモロコシ、野菜など、サルたちはたくさんの食料がもらえているようです。

食べ物が、豊富になると、サルも礼儀正しくなるのでしょう。
"衣食足りて礼節を知る" はサルにも当てはまるようです。

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これは登山口前にある売店。
サルたちが好きなサル用のお菓子を売っています。
礼節を知ったサルたちも、やっぱりお菓子の魅力には勝てず、猿知恵働かして、なんとか売店からお菓子をくすめようとするのかもしれません。
店側も、そうはさせじと窓を金網で覆っています。

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どこが登山口か分かりにくいのですが、お寺の門の手前にある空き地のようなところの奥へ入って行くと、階段が続いています。

まずは、裾の部分はこの階段をひたすら上ることになります。

メオダムは数えていませんが、だいたい700段くらいあるそうです。

途中には何カ所もの鉄パイプ製のベンチがあり、座って休むことができます。

この階段の周りにもサルたちがたくさんいます。

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あまり悪さをしないおとなしいサルだとしても、サルが怖い人には、サルの横をすり抜けるのも大変でしょうね。

サルを怖いと思わない人の、陰に隠れるようにして、やり過ごすしかないかもしれません。

ここは全く「猿の惑星」です。

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階段が終わると、こんどはガレ場が少し続きますが、ちゃんと鉄パイプの手すりが付いているので、楽々です。

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ガレ場の次は鉄パイプ製のハシゴ段です。

こちらもちゃんと鉄パイプ製の手すりがあるので、ハシゴ段の一段一段は高くなっていますが、両手の力も使って登るので、気持ちとして階段よりも楽に感じます。

このハシゴ段もところどころに待避所があり、座って休憩できるようになっています。

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このハシゴ段、上へ登れば登るほど、傾斜が急になってきます。

分度器持ってきて、角度を測ってみたい気がしますが、手すりの補強パイプの感じから、むかし習った三角関数を思い出して、"斜辺は底辺の二倍の長さとなるは角度60度なり"だけど、二倍以上ありそうだから、傾斜角は60度以上、70度くらいあるかもしれません。

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やっと、空が見えてきました。

このハシゴを登れば峰の鞍部に出るのでしょう。

あそこまで行けば、絶景が待っていてくれるはず。

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鞍部まで登り、確かに視界が広がり、眼下にお寺や田んぼが一望できますが、まだ絶景と言うには物足りません。

そして、主峰までもう少し登る必要があります。

この鞍部から、峰の西側を登ることになります。

時刻は午後3時過ぎ。

さっきまで山影側を登ってきたのですが、ここから西日に焼かれながら、最後の行程となります。

3月のタイはもう、暑期と呼ばれる1年で最も暑い季節になります。

照り付ける太陽で、鉄パイプが焼かれて、高温になっています。

素手で握ると熱くて、火傷をしてしまいそうです。

軍手は必須アイテムだったと反省しました。

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でも、この手すりのすぐ向こうは、断崖です。

下を向いたら目がくらみそうな高さです。

しかし、足元がゴツゴツした岩なので、足元をよく見ないと歩けません。

下を見れば怖いし、バランスを崩さないように手すりにしがみ付けば熱くて火傷しそうだし、階段やハシゴより、この頂上鞍部が一番苦しかった。

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登り始めてから、ほとんど休憩を取らずに約30分少々で山頂に立つことができました。

しかし、立つというのは、正確ではありません。

恥ずかしながら、膝はガクガクで、足は震えてしまってます。

山頂部は、直径5メートルくらいしかないような狭い場所です。

そして、周囲がぐるりと丸見えなのに、足元がすぐ絶壁。

もう、登頂してしばらくは、高所恐怖症のように足が震えて、なにかを手でつかまってでないと立ち上がるのも怖いくらいでした。

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この狭い山頂には、祠がありました。

この祠は仏足石をお祀りしていました。

横の窓から、首を突っ込んで覗いてみると、、。

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足跡の足裏部分に曼荼羅模様が彫り込まれています。

お供え物もあり、コインもたくさん投げられています。

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仏足石の祠の横には、東の方角を向いた二体の仏像があります。

一体は、胸に手を交差させたスタイルの直立仏で、もう一体は降魔印と呼ばれるスタイルの坐禅仏で、こちらにもお花などがお供えされています。

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また、いくつもの色や大きさの異なる鐘も吊り下げられています。

頂上から、北東側を見ると、カオノーやかカオゲーオ以外にも、まだ小さいながら、板状の岩山が連なっているようです。

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見とれるほどの絶景ではありますが、頂上には照り付ける日差しから隠れる場所がありません。

絶景を堪能したら、下山となります。

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下りは、足は楽なのですが、常に「高さ」から来る恐怖を克服しながらの下山となります。

鉄パイプのハシゴ段も後ろ向きになって、降りた方がメオダムには無難でした。

下りの所要時間は20分とかかりませんでした。

けっこう過激な山でしたが、タイの人たちもよく挑戦しているようです。

メオダムも何組かと出会いました。

メオダムも軽装備でしたが、タイの人はなんとサンダルで登っているのですから、メオダムは驚いてしまいました。

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このカオノーですが、途中にトイレはありません。

トイレは登山口へ向かう途中に、公園があり、そこに設備の整ったトイレがあります。

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無料のトイレです。

そして、このトイレのある場所はインスタ・スポットにもなっているようです。

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さらにさらに、毎日日没時刻前後、ここからはカオゲーウの洞窟から飛び立つ数百万匹のコウモリを見ることもできます。

これもなかなか圧巻でした。

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洞窟から飛び立ったコウモリの大編隊は、夕焼け空を西に向かって流れ飛んでいきます。



カオノーいかがでしたか?

健脚の方なら、バンコクから楽々日帰りができるツアーをメオダムは用意しました。

こちらのページからご予約いただけます。

 

H.I.S.バンコク支店のウェブページ
特急列車で行く絶景カオノー日帰り登山
https://www.his-bkk.com/activities/khaonodaytripbytrain/
ツアコード:J-LP7B2000

 

H.I.S.Vacationのウェブページ
特急列車で行く絶景カオノー日帰り登山
https://activities.his-j.com/TourLeaf/BKK0757/
ツアコード:BKK0757P01C01 / J-LP7B2000

 

Meodam07m

メオダムクラブ
特急列車で行く絶景カオノー日帰り登山
http://www.meodam.club/optional.php#VNOH

 

暑い季節ですが、雨が降り出す雨期になる前に、カオノーへ登ってみませんか?

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これがホントのスカイウォークだね。

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