サワディーにゃお!
ピサヌローク支店のメオダムです。
タイを襲った新型コロナウイルス蔓延第3波、なかなか抜け出すことができず、日々新しい規制が増えて、息苦しさも増してきてます。
タイ在住邦人の皆様も、日本国内の皆様、そして世界中の旅を愛する皆様ともども、早く自由に旅行ができるようになってほしいと願っていることと思います。
でも、いつになったら?
それは誰にもわかりませんが、せめてこのブログで、少しでも旅行気分になっていただければと思っています。
しかし、メオダムはタイ国内での旅行は、今月末くらいから徐々に解禁されるのではないかと期待してます。
調べてみますと、ちょうど1年前の今日、5月5日、それまでピサヌロークもロックダウンで、公共交通機関がストップしていたのですが、この日から少しずつ解除され、街の中をソンテオという乗り合いピックアップトラックや近隣県を結ぶバスの運行が再開されています。
そして、この日あたりからタイ国内での市中感染がゼロとなっていました。
だから、メオダムは今日ぐらいが第3波の峠で、これから少しずつ規制が緩和されていくのではないかと期待しています。
今年はロックダウンになることもなく、運行本数こそ減っているものの、飛行機も鉄道もバスも、公共交通機関は動いてます。
そして、昨年は中止となったルーイ県ダンサイ村での奇祭「ピーターコン祭り」も、今のところ開催する予定だそうです。
H.I.S.バンコク支店でもピーターコン祭りに合わせたツアーを販売継続しています。
そこで、今日はツアーのPRを兼ねてピーターコン祭りをご紹介します。
今年のピーターコン祭りは6月12日(土)~14日(月)で開催される予定です。
このピーターコン祭りはピサヌロークとの県境に近いルーイ県のダンサイ村で開催されます。
ふだんは静かな山奥の村ですが、この祭りの期間中は、オバケと世界中からの見物客で、村中がとてもホットになります。
残念ながら、去年は祭りが開催されませんでしたけれど、村のオバケたちはイベントとは関係なしにダンサイ村の中をのし歩いていました。
タンサイ村の人たちも、白装束を着込んで、オバケたちの降臨を迎え、オバケと一緒に踊ったりしていました。
その光景は、近年観光化され過ぎていたピーターコン祭りが本来伝統的な村の祭りとしての姿に戻ったかのように感じて、それはそれで大変興味深いものがありました。
では、そもそもピーターコンとは何なのでしょうか?
これには諸説あるようです。
ピー(オバケ)
ター(目)
コン(仮面劇)
=>仮面劇の目のようなオバケ
とする説や
ピー(オバケ)
ターム(憑く)
コーン(人)
=>人にとりつくオバケ
とする説もありますが、いずれも伝承の中での名称で、しかもこの辺りはラオス系の言葉も混入していて、はっきりしません。
でも、昔からこの辺りでは、毎年6月から7月にかけて、土地の祈祷師がオバケからのお告げを受けて、祭りを執り行ってきていました。
オバケと言っても、幽霊とは違って、精霊のようなものです。
たぶん、ここの人たちが仏教を信仰する以前からあった精霊信仰からスタートしているようです。
今のタイの人たちの多くは仏教徒ですが、それでもまだまだ精霊信仰も残っています。
よく建物の横に建っている祠(サンプラプーム)を見かけると思いますが、これも土地や家の精霊を祀ったものです。
このピーターコン祭りでは、村人たちが奇々怪々なお面を付け、派手な衣装を着けて村中を徘徊し、豊作祈願や厄除けを願うというものです。
おどろおどろしいお面やスタイルから、秋田県のナマハゲをイメージしますが、ナマハゲと違ってとってもフレンドリーで愛嬌があります。
お面は、木製やココナツの木の枝(茎)にもち米を蒸かす蒸籠を組み合わせて作ったものや、ハリボテなど、さまざまなタイプがあります。
中には、お面を付ける代わりに、全身泥まみれになって泥人形とかした村人も参加しています。
もう山奥の伝統行事と言うよりも、弾けてしまったカーニバルと言ったイメージのとても賑やかで、秩序よりもタイの人が良く言う"アライゴダーイ(なんでもアリ)"の状態となり、村中が興奮しているお祭りです。
その中でも、観光客に人気のあるのはオバケたちのパレードで、村の中のメインストリートを各集落ごとに山車に先導されて、村人が扮するオバケたちが踊ったり、お道化たりしながらパレードが続きます。
もう、半狂乱のハチャメチャ騒ぎのように感じてしまうのですが、今年も去年に続いてソンクラーンの水かけ祭りが中止されてしまい、まだタイで熱狂的なイベントを体験されてない方には、是非体験していただきたいお祭りです。
でも、たぶんまだ6月中旬には、コロナ禍が残っていて、ソーシャルディスタンスなど、ピーターコン祭りが開催されても、一部にさまざまな規制があって、従来のような過密でヒートアップしたイベントには、ならないかもしれませんが、それでもオバケたちはみな待ちわびた晴れ舞台なのでハイテンションになっていることでしょう。
それに、そもそもピーターコン祭りの趣旨が「厄除け」なのですから、是非ともこのオバケたちに新型コロナウイルスを退治していただきたいものです。
ピサヌロークからダンサイ村まではおよそ2時間半のドライブです。
H.I.S.バンコク支店でご案内しているピーターコン祭り
https://www.his-bkk.com/phitakhon/ ⇐このページでご案内してます
今年は、ピサヌロークに1泊するプランと日帰りのプランをご用意しています。
・タイの奇祭「ピーターコン祭り」& 世界遺産「スコータイ」観光 (1泊2日プラン)
バンコクからピサヌロークまでの交通情報(鉄道編)
新型コロナウイルス感染拡大防止のために、5月5日現在多くの旅客列車が運休しています。
そのなかで、現在も通常運行をしているバンコクとピサヌロークを結ぶ列車をご案内します。
[バンコク⇒ピサヌローク]
- 快速109列車 バンコク 07:00 ➡ 13:43 ピサヌローク
※エアコン付き2等車をこの時期限定で連結しています。もともと2等寝台車用の車両なので、広々ゆったりしています。 - 普通201列車 バンコク 09:25 ➡ 17:55 ピサヌローク
※エアコンなし3等車だけの編成ですが、運賃は70バーツ以下と超格安です。 - 特急13列車 バンコク 19:30 ➡ 01:47 ピサヌローク
※到着時間が微妙ですが、1等と2等の寝台車があります。ピサヌロークは夜間外出自粛要請出ていません。
[ピサヌローク⇒バンコク]
- 普通202列車 ピサヌローク 06:05 ➡ 14:05 バンコク
※エアコンなし3等車だけの編成ですが、運賃は70バーツ以下と超格安です。 - 快速102列車 ピサヌローク 13:18 ➡ 21:00 バンコク
※エアコン付き2等車をこの時期限定で連結しています。もともと2等寝台車用の車両なので、広々ゆったりしています。 - 特急14列車 ピサヌローク 00:01 ➡ 06:15 バンコク
※1等と2等の寝台車があります。ピサヌロークは夜間外出自粛要請出ていません。
チケットは駅窓口やインターネットでも購入できます。