サワディーにゃお!

ピサヌローク支店のメオダムです。

9月になりました。

4月に始まったコロナ第3波からなかなか抜け出せずにいるタイです。

7月半ばからはバンコクからの航空便運航停止命令も出て、タイ国内の移動も大変に厳しくなっていました。

それでも8月中は連日2万人を超える新規感染者が確認され、第二のインドかインドネシアかと懸念されるほどでした。

ピサヌロークのような田舎でも新規感染者が100人を超える日もあったりして、お先真っ暗な感じだったのですが、8月の最終週になって、ようやく感染ピークの峠を越えたように、新規感染者数の数字がわずかに減り始めました。

減り始めて3日目くらいからは、もう規制緩和ムードが広がり始め、9月からの国内航空便運航が許可されました。

そして、9月3日にはピサヌローク空港にもバンコクから飛行機が飛んできました。

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本当は、前日の9月2日から運航再開する予定だったようなんですが、地元のニュースによれば、長らく使用してこなかったターミナル内の清掃や消毒に昨日までかかってしまい、再就航の初日が9月3日となってしまったようです。

再就航第一便は鳥を機体のデザインに取り入れたノックエアーでした。

ノックエアーはふだんプロペラ機を飛ばしてくることが多いのですが、第一便は堂々のジェット機でお出ましです。

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この便の到着時刻は12:45の予定でしたが、大幅に早まって12:20には到着していました。

バンコクの出発時刻が11:45ですから、30分少々でピサヌロークに到着してしまっていることになります。

ジェット機がプロペラ機よりも早いのは当然としても、随分と短いフライト時間だったようです。

タイの大地をハイウェイでバンコクからピサヌロークまで距離は約360kmあり、車でも6時間近くかかります。

鉄道だと、現在は特急がずっと運休となっていることもあり、7時間から8時間もかかります。

それがたったの30分少々でバンコクとピサヌロークを結んでしまうのですから、飛行機と言うのはすごいものです。

それでも、バンコクから到着したお客さんはそれほど多くありませんでした。

せっかくプロペラ機の倍以上の収容力のあるジェット機なのに、ちょっともったいない気がします。

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バンコクを含め、タイ国内の他県からピサヌロークに入るには、ピサヌローク県の検疫アプリ、"Save Phitsanulok"をスマホに入れて、連絡先などの情報を登録しなくてはなりません。

しかし、ピサヌローク県自体が、タイ人以外のことを想定していないのか、アプリはタイ語のみ。

英語版などは用意されていません。

では、タイ語がわからなければどうするかと言うと、空港内のスタッフが入力を手伝ってくれるのだそうです。

そのほか、出発地点であるバンコクのドンムアン空港で、搭乗手続きをするために、次のいずれかが必要だそうです。

  • コロナ感染対策のワクチンを2回以上接種し、接種完了後14日以上経過している証明
  • PCR検査か、ATK抗体検査で陰性であること

このどちらかが用意できない場合、ピサヌロークでは2週間の隔離ということになるのだそうですが、隔離以前に飛行機に乗せてもらえません。

タイ在留邦人の多くが、中国製のワクチンを避ける傾向があり、アストラゼネカ製が主流かと思うのですが、中国製ワクチン以外の接種がタイ国内で一般化したのが、7月の後半くらいからなので、在留邦人ではまだ接種間隔が2か月以上とされるアストラゼネカでの2回の接種完了を2週間以上前に終えている人は少ないのではないかと思います。

そうなると、ATKキットによる抗体検査が便利なようです。

これならば、PCRより簡単で、薬局でキットは買えるし、値段もPCRよりずっと安いようです。

プーケットやチェンマイなどでは、中国製ワクチンは要2回接種でも、アストラゼネカは一回の接種だけでOKとしている県もあるのと比べると、ピサヌロークはちょっと厳しいようです。

厳しいのは他県からの訪問者だけではなく、県民にも厳しくて、他県では飲食店内でのアルコール飲料禁止程度なのに、ピサヌローク県ではコンビニや雑貨屋でのビールさえ販売が禁止されています。

でも、その"禁酒法"も、9月15日までらしいので、9月15日になったら、ピサヌロークへの入境規制もまた少し緩和されるかもしれませんね。

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ピサヌロークからバンコクへ向かう飛行機への搭乗手続きは、何も特別なことはありません。

コロナ以前とおんなじで、「チェックインは45分前まで」で、身分証明書だけでOKです。

9月3日にバンコクへ向かう飛行機にチェックインした乗客は、だいたい30名くらいだったようです。

チェックインカウンターもひとつしか開いていませんでした。

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空港ターミナル内のコーヒーショップも、ずっと店を閉めていたのでしょうけれど、今日のところはスタッフが出てきても、営業はせずに様子見と言ったところのようです。

以前ならちょうどお昼時なので、簡単なスナックや弁当などを求める人が多くみられていたのですが、飛行機に乗る人自体が少ないので、営業再開しても採算がとれるかどうかってとこのようです。

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こちらは到着ロビー横のショップで、すでに営業再開していました。

ちょうどバンコクからの便が到着したのですが、飛行機から降りてきた乗客は足早に外へ出て行ってしまい、店に立ち寄っている人は見かけませんでした。

でも、飛行機で到着する人を出迎えに来た人が、相手の出てくるまでの時間、ここでお茶していたかもしれません。

でも、テーブルの上には、誰かが飲食していた形跡は見当たりませんでした。

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この空きスペースには、以前はマッサージ屋が入っていました。

2か月前までは、出発便だけで1日6~7便くらいあり、朝から夕方まで、搭乗時刻までマッサージを受ける人などで繁盛していたのですが、ごらんのとおり。

ピサヌロークはバンコクなどと違い、この規制が厳しいさなかにあっても、マッサージ店の営業は認められていたのですが、営業できても、飛行機の利用者そのものが存在しなければ、経営も成り立たず、出て行ってしまったのでしょう。

全体として、飛行機の就航再開で、少しずつ通常に戻りつつあるのは感じましたが、しかしこの約2か月ほどの空白期間がもたらした爪痕は、結構深いようです。

このブログで紹介した内容を、動画にしてYouTubeにアップさせていただきました。


YouTube: ピサヌローク空港再開 2021年9月3日

タイ政府としても、まだ国内での不要不急の移動や旅行は、自粛するように要請しています。

また、スコータイ県やカンペーンペット県などは、バンコクからの訪問者はワクチン接種やコロナが陰性かどうかにかかわらず、9月3日現在も訪問・滞在者には14日間の隔離を求めていて、残念ながらまだメオダムから、「さぁ、飛行機も飛び始めましたから遊びに来てください」とは申し上げられる状況ではありません。

もうしばらくは、メオダムもスコータイやピサヌロークからのオンラインツアーで、このタイ中北部を皆様へご紹介してまいりたいと思います。

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