
毎日、輝く太陽の下で、青い海を眺めて生活していると、
季節とゆうものの存在さえ忘れてしまいそうになるのです。
そんなハワイでも、私たちに冬の訪れを教えてくれる仲間がいます。
彼らの名前は「ザトウクジラ」と言います。

体長はなんと20メートルに達するものもいて、
仲間と呼ぶには少々手に余るサイズです。
このクジラは、冬になるとハワイ諸島の近海にあらわれて、
海面から「ブリーチング」と呼ばれるジャンプを繰り返します。
このザトウクジラのジャンプを見ると我々ハワイの住民は、
冬の到来を感じることができるのです。
日本では毎年来る渡り鳥を見て、季節の移ろいを感じることになんとなく似てますね。
ここハワイに来るザトウクジラたちは、夏の間はアラスカやカナダの海で、
たっぷりと栄養補給をして、毎年冬になるとハワイ諸島に戻ってきます。
そして、暖かいハワイの海で、かれらは子育てに励むのです。
毎年お正月は、家族で暖かいハワイへ旅行をしようと決めている
リピーターご家族の云わば大先輩なのです。

この時期であれば、運が良ければクジラのジャンプをホテルからでも
見ることができますが、やはり本格的にホエール・ウォッチを楽しみたいのなら、
専用のボートにお乗り頂くことをお勧めします。
ハワイでは、クジラの仲間は手厚く保護されていますので、
たとえホエール・ウォッチのボートであっても必要以上に
クジラ追い駆けまわすことはできません。
しかし、クジラの仲間は知能が高いので、反対に人間たちを乗せたボートに
興味を持って近寄ってくることもよく有ります。
かれらは海面に顔を出すと、横目で我々の乗っているボートを「チラッ!」と見て、
シッポを高く振り上げてまた潜っていきます。
そのような時は、我々人間がクジラを観ているのではなく、
本当は彼らクジラたちが人間ウォッチをしているのではないのかと考えさせられます。

ザトウクジラの群れは、ハワイを北から南へ移動してきます。
ハワイ諸島の南側に位置する「ハワイ島」や、「マウイ島」では、
ホエール・ウォッチはこれからがベスト・シーズンです。クジラを観たい人、
クジラに観られたい人を問わず、是非とも冬季限定のハワイのホエール・ウォッチに
おいで下さい。
「クジラ・ベーコンはもう食べません!」支店長より。