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ハワイではまだ数少ないデザイナーズ・ホテルとして知られる「ザ・ワイランド・ワイキキ」にて、アート・オン・ザ・アベニューなる催しが行われ、このホテルのブランド・ネームにもなっているワイランド氏本人がやって来るというので、ちょっと会場にお邪魔してきました。



＜マリンアートの第一人者、ワイランド＞
皆さんはワイランド（WYLAND）というアーティストをご存知ですか？ 日本ではまだあまり知られていないかもしれませんが、こちらではクリスチャン・ラッセンと並び称されるマリンアートの第一人者です。
クジラやイルカを題材とした作品が多く、中でもビルの壁一面にクジラを描く「ホエリングウォール」という壁画の製作は彼のライフワークでもあります。1981年カリフォルニアのラグーナビーチを皮切りに、現在までアメリカ、カナダ、メキシコ、ヨーロッパ、そして日本などまさに世界中でその壁画を完成してきました。その数、実に９４！ 2011年までには１００に到達させることを目標に今なお精力的に活動中です。
日本でも千葉県の船橋市と和歌山県の太地町においてその壁画を目にすることができますので、興味のある方は是非！


右からホテルのゼネラル・マネージャー ロビン・グラフ氏と奥様、左端がワイランド氏

＜デザイナーズホテル、ザ・ワイランド・ワイキキ＞
そんなワイランド氏がデザインのすべてを監修したホテルが、このザ・ワイランド・ワイキキ。かつてのオハナ・ワイキキ・サーフ・ホテルを彼の指揮のもと大改修し、２００７年４月にオープンしました。
館内外は彼の絵画や彫刻、映像などの作品にあふれ、さながらワイランド美術館のよう。各階のエレベーター前にはそれぞれ異なる彼の絵画が展示されており、そのため自分の部屋があるフロアのみならず、すべてのフロアを制覇して作品を鑑賞するゲストもいるというから楽しいですね。
部屋は、多くのデザイナーズ・ホテルがそうであるように、ほとんどが大きなキング・ベッド１台という設定。室内には彼の作品をはじめ、趣味のいい調度品で飾られ、心地のいい空間に仕上がっています。オープン以来、彼の作品を愛する欧米の旅行客に人気となり、徐々に一般にも知られるようになってきました。ワイキキでは数少ない隠れ家的デザイナーズ・ホテル。ありきたりなホテルに不満を持っていた方は、一度試してみてはいかがでしょうか？ H.I.S.にはワイランド利用のツアーをご用意しておりますので、ぜひ最寄の営業所へお問い合わせください。












＜アート・オン・ザ・アベニュー＞
さて本題のイベントですが、これはこのホテルのグランド・オープニング・パーティともいえるもの。実際のオープンは昨年の４月だったのですが、それからも別館の工事を継続していたのです。
会場には地元のセレブやメディア関係者など数百名が招かれ、グランド・オープンを祝いました。招かれた方の中には、ミス・ハワイや有名ニュースキャスター、はたまた人気ドラマ「LOST」に出演中の俳優の姿もあり、実に華やいだ雰囲気。この日はワイランド氏もパーティのホスト役としてゲストのお相手をしたり、地元メディアの取材を受けたりで大忙しのご様子でした。


また「アート」を冠したイベントらしく、サイレント・オークションなる趣向も用意されていて、ワイランド氏の作品をはじめとしたアートや旅行商品などが競売にかけられました。彼はアーティストとしての活動だけでなく、環境保護運動にも熱心に関わっており、ここでの売上も環境保護の教育を支援する「コークア・ハワイ財団」に寄付される予定です。オークション方法は通常と違い、作品の前にある用紙に自分の希望額を記入していくというもの。目玉はワイランド・デザインのサーフボードで、美しい木目調の板に彼の絵画が贅沢にデザインされていました。まさかこれで本当にサーフィンする人はいないでしょうが、十分実用に足るものです。もしかしたらシェイパーも有名な人なのかも。競り落とした人が羨ましい！













さて気になるお料理は、なんとあのロイズやルースズ・クリス、スパーダなどが担当する豪華さ。中でもスパーダは、現在ダウンタウンにある人気レストランですが、今年の夏あたりにこのザ・ワイランド・ワイキキ内にも開業する予定なのです。オープン後の様子は、またこのブログでご紹介できると思いますのでお楽しみに。
その後会場には、地元ハワイで人気のエンターテイナー、ウィリー・Ｋも駆けつけ、プールサイドでステージを繰り広げてくれました。ロックやレゲエ、オールディーズなど、ジャンルに垣根を作らない彼の演奏は誰でも楽しめるもの。リズムに合わせて踊りだす人が続出することは言うまでもなく、興奮のうちにパーティは幕を閉じたのでした。

mkt@matsu