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アロハ～

ハワイを愛する皆さま、カメハメハ・スクールってご存知でしょうか？

カメハメハ・スクールのセキュリティゲート付近

ハワイ全島を統一し、ハワイ王国を築いたカメハメハ大王の名前を冠した、幼稚園から高校までのプライベートスクール（私立校）です。おっと、プリスクール（保育園）もあるみたいですね。（と、カメハメハ・スクールのホームページをチェック）

狭き門、オアフ島カパラマ・キャンパス。他にハワイ島とマウイ島にもキャンパスがあります。そちらは比較的入りやすい（競争率が低いゆえ）というウワサも

ハワイアンの血を引く子弟の教育を目的として、1887年、カメハメハ大王直系の子孫であるバニース・パウアヒ・ビショップ王女の遺言によって設立されたこの学校、先祖にハワイアンがいることを証明できなければ、入学資格がありません。

校内の木々が美しい

たとえ入学資格があっても、合格することは容易ではなく、質の高い教育が、かな～りリーズナブルな学費で提供されるため、なかなかに狭き門となっています。

ホノルルのダウンタウンを見下ろす丘の上。広さは600エーカー

俗にいわれるハワイの2大私立校、プナホウ・スクール（オバマ大統領出身校）、イオラニ・スクール（孫文出身校）のいずれかには受かったのに、カメハメハ・スクールは不合格だった・・・というのは、周りでたびたび耳にする話です。

放課後、生徒たちは各種スポーツの練習中

ちなみにこの不平等が違憲とされる現代で（つい先日、同性婚が合法化されたハワイです）、ハワイアンの血が入っていないと入学資格がないなんて、違憲ではないのか!?　と、そういう疑問が思い浮かびますが、違憲ではない、とした判決が出ています。

そこで生徒の親が逆切れ
学校側を、「入学基準は人種差別を禁ずるアメリカ合衆国の憲法違反」として訴えたのです。

海も見渡せて、絶景かな～、絶景かな～

話せば長くなりますが、結果だけ申し上げますと、生徒側と学校側は和解。生徒の同級生や先生方のサポートもあり、生徒はそのまま卒業するまで在籍を認められました。
裁判所は、この入学基準を違法とはいえない、と判決しました。

まるでネイバーアイランド（隣島）の田舎道のよう。これ、学校までの坂道

硬い話になってしまいました・・・・・・

先祖にひとりでもハワイアンがいれば入学基準を満たすため、見た目はまるっきりハワイアンではない、アジア系ルッキング、白人系ルッキングの生徒も少なくないんです。
とはいえ、見るからにハワイア～ンな生徒のほうが、多いですけど。

白人の生徒が多いプナホウ・スクールはまだしも、アジア系が多いイオラニ・スクールのフットボール・チームとの試合では、体格のいいハワイアンの選手が目立つカメハメハ・チームと比べて、まるで大人と子供
イオラニ・チームがカワイソウに見えてしまいます

入学申し込みに際しては、現在ではハワイアンを先祖とする市民のデータ化が進んでおりまして、入学希望者の名字や親族のインフォメーションをデータに照合して、確認作業が行われます。DNA鑑定なんかも行われるようですよ。

歩いて通学・・・・・・ムリムリ。個人の車か、スクールバスじゃないと！

・・・・・・先日、初めてカメハメハ・スクール校内に潜入（？）する機会があったため、山側にある校内からの景色などをお目にかけようと思って書き始めたブログでしたが、ついつい、うんちくばかり傾けてしまいました・・・・・・たはっ

とにかく広～い敷地でした

なお、ハワイ州内外で、公（おおやけ）が主催するハワイアンなイベントがあると、よく、カメハメハ・スクールの生徒が呼ばれて出演（？）しているようです。

ハワイを舞台としたディズニー映画『リロ＆スティッチ』の挿入歌の一部は、カメハメハ・スクールの生徒が歌っています

ORIO