ハワイ・ホノルルのレストラン、ホテルなど観光情報を紹介 ハワイ観光ブログ

ハワイ州都、ホノルル市のあるオアフ島には五つも植物園があって、うち四つは無料で開放されています。今回はそのうちの一つ、「ココ クレーター植物園」へ出かけてみました。

場所はオアフ島東端、ワイキキから20km以上離れた、「ミニ・ダイアモンドヘッド」といった感じの「ココヘッド」のクレーターの中にあり、今から56年前の1958年に造園されました。

正面にココヘッド頂上を、ハワイ・カイ　ゴルフ・コースを右手に、遠くに海を左手に見ながらやがて植物園の入り口を過ぎると、まず迎えてくれるのはプルメリアの木立です。

目もくらむような優雅な甘い香りに包まれることを期待していたのですが、「旬」を過ぎていたのか、鼻を花に近づけないと香りを楽しめませんでした。この点、香りにも季節性があるのか、後日調べてみたいと思っています。

でも、形も色もとりどりな花の香りを楽しんでいると、それぞれの木によって香りが違い個性があることに気がつき、「香水商」にでもなったようで、とても面白く感じられました。

プルメリアの木立を過ぎると、ブーゲンビリアの木立もありました。ショッキングにすら思える紅紫やピンク、赤、黄、白、橙は実は花びらではなく葉っぱで、その真ん中にある小さな三つの白い部分が花なのだそうです。

園路をしばらく進むと、やがてバオバブに出くわします。筆者の「夢」は一度マダガスカルで原生種をこの目で見ることなのですが、タンクのような幹は空洞だったりして年輪がなく、中には樹齢が数千年にも達することもある、アフリカやオーストラリアの人々の命を育むとても大切で、へんてこな木に、こんなところでめぐり合うことができてとても嬉しかったです。

次は通称デザート・ローズ(砂漠のバラ)のアデニウムで、アフリカやアラビアの原産だそうです。

おなじみのアロエですがアロエの花をご覧になった方は少ないのではないでしょうか。

次は通称コーラルツリー、ケニア、タンザニア原産のマメ科の樹木です。実はこのコーラルツリーと、先に紹介済みのプルメリア、ブーゲンビリア以外はサボテンを含む「多肉植物」と呼ばれるものたちで、乾燥地帯を好むヤシのコレクションとともに、ココ クレーター植物園の目玉、ハイライトの一つとなっています。

ハワイの島々は、原則、山の東側に雨が降り、西側は乾燥地帯になっていることに気が付かれている皆さんも多いと思いますが、あまり雨の降らない、比較的乾燥した場所柄を活かして、コオラウ山脈の南西に位置するココクレーターに、乾燥地帯を好むヤシや、砂漠気候を好む珍種、絶滅危慎種の植物を蒐集する目的で、この植物園が造園されました。

コースの距離は約3km強、公式の案内には見学に90分かかるとされていますが、ゆっくり歩けば二、三時間は優にかかります。

植物園とはいえ、どちらかといえば起伏のなだらかなハイキング・コースといったほうが適切で、また場所によっては足下が岩や泥で歩きづらい場所もあることから、ご訪問の際はサンダルよりも履き慣れた運動靴でのお出かけをお勧めします。

また、入り口に警備員としてパークレンジャーがおりますが、近所に売店も事務所もなく、トイレはポータブルが一つあるだけなので、お出かけ前にご用は済ませて、飲み物や着替え、日焼け止め、汗を拭くタオル、虫除けや絆創膏などの持参をお勧めします。

ハワイ・カイなどの東ホノルルやオアフ島東端を旅したいが、ココヘッド登山や高所のハイキングは苦手な皆さん、プルメリアの香りや美しい花々、珍しい植物にご興味をお持ちの皆さん、ちょっと「地味」だけれど、ココ クレーター植物園で、静かなひと時をすごしてみるのも、よいかもしれません。マハロ。

Koko Crater  Botanical Garden

住所：    7491 Kokonani Street, Honolulu, HI 96825

入園時間： 毎日、日の出から日の入りまで (クリスマスと元旦を除く)

入場料：無料

注) 売店、有人の事務所はありません。ポータブルトイレ有り。禁止事項：飲酒、犬、自転車類、キャンプ、焚火、ごみ捨て、植物に触ること

ワイキキから車で約30分、市バス(The Bus)で一時間弱、Sea Life Park行き23番バス

Kealahou Street at Kalohelani Place停留所下車、片道2ドル50セント