レアレアウェブ、H.I.S. ハワイのスタッフブログ読者の皆さん、アロハ。ご愛読ありがとうございます。
オアフ島には全部で三本の高速道路が走っていることをご存知の方も多いと思いますが、そのうちのひとつ、「H3」は、島の中央南岸、真珠湾の近くからコオラウ山脈のパリ(崖)を越えて、オアフ島東岸、ウィンドウォードのカネオヘへと走っています。
その出発点の辺りは「ハラワ」と呼ばれ、ハワイ州立刑務所のひとつ、ハラワ矯正施設がある、というと印象がよくないかもしれませんが、住宅地と工業団地がおかれた谷間の地区で、このハラワの谷間の地下に、ハワイ州水道局がトンネルを掘ってポンプで真水を汲み出している施設があって、その地上の土地を有効に活用して、「ハラワ・ゼリスケープ・ガーデン」という特殊な植物園が1989年9月に開園、毎週土曜日、午前九時から午後三時に、または事前予約制で水曜日に、一般無料公開されています。
筆者は今回で27回目となる毎年恒例の観葉植物セールスと無料マルチ(mulch、敷き藁のように植物の根元を覆い栄養補給と成長を促す砂土、落葉や木片を粉砕したもの)配布付きの無料講習会に参加すべく、ハラワ・ゼリスケープ・ガーデンを再訪、これで二度目の訪問となりました。
州水道局保有の一般教育用施設であるこの植物園は、いかに水撒きをせずに、水資源を節約しつつ、庭園造りや、観葉植物、花卉の栽培を楽しめるか、その知識と実際のサンプルを体験するために一般公開されています。
たとえば、米国では家庭を問わず商業的にも頻繁に、ごく一般的に利用される芝生ですが、ある統計ではこの芝生に使われる水が非常に多くの消費量を占めていて、亜熱帯とはいえ島々の南西側が乾燥気候となるハワイ諸島でも水資源の節約は切実な問題だというと、皆さん意外に思われるかもしれません。
そこで、サボテンや、アロエのような「多肉植物」のように主に砂漠や乾燥地帯で見かけるような植物を用いて、庭いじりや植物栽培を楽しみ、水を節約しよう、ということで、ハラワ・ゼリスケープ・ガーデンが一般公開されています。
筆者の参加した無料講習会もサボテンや、アロエのような「多肉植物」の家庭栽培に関するもので、興味深くためになりました。普段は有料のこのような講習会が月に一、二回程度開催されて、事前に参加を予約することになっています。
第27回観葉植物セールスは、半ば家族連れ対象のピクニック・グラウンドになっていて、園内には州水道局のほかにも電力会社などがテントを張って、エネルギー資源の節約を、子供たちがゲームを楽しみながら学ぶような出し物や、ハンバーガーやホットドッグ・スタンドを設けて一日をのんびり過ごせるように設営されて、大変な賑わいを見せていました。
短期間でハワイを楽しみに来られる皆さんには、少し地味に過ぎるかもしれませんが、植物栽培を趣味とされる皆さん、特にサボテンや多肉植物などが大好きで、英語がOKな方々であれば、土曜日に、あるいは事前予約で水曜日に、ハラワ・ゼリスケープ・ガーデンを訪れてみるのもよいかもしれません。
なお、訪問の際はお車でのお出かけを勧めます。が、万一市バスでご訪問の際は、ホノルル市ダウンタウンからのご出発であれば、市バス54番の最寄バス停留所1866番、Ulune Street at Halawa Valley Road下車、緩やかな上り徒歩12分、お帰りはさらに遠くの市バス54番のバス停1996番、Ulune Street at Kahuapaani Streetか、市バス11番のバス停1042番、Kahuapaani Street at Ulune Streetで、54番、11番ともにダウンタウン方面Alapai Transit Center行きにご乗車となります。本数も双方一時間に一本程度、市バスのご利用は値段が片道2ドル50セントですが、不便で時間がかかることを覚悟ください。
園内には有人の事務所と手洗いがあり、水飲み場もあったと思いますが、ボトルウォーター、日除け虫除け、虫刺され用スプレー、スナック、タオル、カッパ、着替え用シャツなどの持参を勧めます。
Halawa Xeriscape Garden
99-1268 Iwaena Street
Aiea, HI 96701
開園日時: 毎週土曜日、午前九時から午後三時(祝日の休園日あり)
水曜日(事前予約制)
問い合わせ: ハワイ州水道局広報部
電話番号 808-748-5041 (受付、月-金、午前7:45 - 午後4:30)
マハロ。ACC – TJH