レアレアウェブ、H.I.S. ハワイのスタッフブログ読者の皆さん、アロハ。ご愛読ありがとうございます。
南国の楽園、ハワイのオアフ島には、ホノルル市・郡が保有する五つの植物園と、ハワイ州水道局の「ハラワ・ゼリスケープ・ガーデン」という特殊な植物園とともに、ハワイ大学マノア校の研究施設を一般公開している「ライオン・アーボリータム、Lyon Arboretum」という植物園があります。
正確にはアーボリータムは樹木園と訳され、日本が大正八年だった1919年の創設と、古くから設営されているライオン樹木園は、ホノルルのダウンタウンから八キロメートルとコオラウ山脈に分け入ったマノアの滝の隣に入り口があり、その標高は140メートル、1平方キロメートルの園内は560メートルの高さに至る敷地を有しており、日本のそれと比較すればたいした高さではありませんが、合計11キロにもわたるハイキング・トレイルも楽しめる趣向となっています。
18世紀以降の近代化に伴う環境破壊問題を憂えたハワイのサトウキビ農園主協会により、米国本土から招かれた植物学者、ハロルド・ライオン博士は、水源として昔から重要な場所とされてきたマノアの谷間に研究施設を造営し、破壊された森林の手当てや復活に貢献、また私営から大学の研究施設への変更示唆に成功、1957年の博士の没後ながら、1972年には一般公開へと発展し今日に至っています。
ハワイの子供たちや一般の社会人に向けて、さまざまな催しや講習会も開催され、植物学専攻の専門家、学者や学生の皆さんには非常に高名な研究機関ながら、一般の観光にも風光明媚なここ、ライオン樹木園へも足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
マノアの滝に出かけられた皆さんもたくさんいらっしゃって、すでにご存知の方々も多いと思いますが、マノアの谷は年間降雨量がなんと四メートルにも及ぶという雨降りの土地柄で、雨は止んで良いお天気であっても道がぬかるみがち、従い、滑りにくい、汚れてもかまわない靴を履いて、雨合羽など持参でお出かけください。
急な坂道を歩くことは苦手でも訪問されたい方は、タクシーやハイヤーでビジター・センターまで乗り付けて、センター周辺のテーマ別の庭園を散策されることができますが、正門からビジター・センターまではつづら折の急な坂になっていること、またハイキング・トレイルも健脚向きであることをご承知おきください。
英語のみとはなりますが、事前予約制の各種ツアーも開催されています。
URL: https://manoa.hawaii.edu/lyonarboretum/visit/adm-tours/
お車でのお出かけを勧めますが、市バスでご訪問の際は、アラ・モアナ・センター発車の市バス5番の終点、停留所3266番、Kumuone Street at Manoa Road下車、山と滝に向かってManoa Roadを前進、右手Treetopsレストラン(お帰りにはこちらの売店でカキ氷(Shave Ice)か、ビュッフェをお楽しみください!)を過ぎれば駐車場と同時に左手に樹木園入り口の案内があり、急坂を上っていただきます(約20分弱)。本数は一時間に一本程度、市バスのご利用は値段が片道2ドル50セントですが、不便で時間がかかることを覚悟ください。
園内ビジター・センターで登録をし、「寄付金」の名目ながらお一人$5米ドルお支払いください。売店、手洗い、水飲み場がありますが、ボトルウォーター、日除け虫除け、虫刺され用スプレー、スナック、タオル、カッパ、着替え用シャツなどの持参を勧めます。
Harold L. Lyon Arboretum
3860 Mānoa Road
Honolulu, HI 96822
開園日時: 月〜金 08:00〜16:00
土 09:00〜15:00
日曜日、閉園
お問い合わせ:808-988-0456
マハロ。ACC – TJH
高紀