サワッディーチャオ、チェンライ支店のソムです。
昨年10-11月に日本一時帰国し、12月5日までバンコク近郊のASQ(タイ政府代替検疫施設)ホテルで隔離生活を送りました。その記録を先週月曜日から書きはじめました。時系列に沿って書きますので、どうぞ毎日お付き合いください。
11月25日、隔離生活5日目の朝、午前5時前起床。ASQホテルにチェックイン後、初めて部屋から外に出ました。部屋まで迎えの人が来て、その人について貨物エレベーターでPCR検査のため中庭へ。5日ぶりに地面を踏んだと思っていたのですが、そこはまだ8階あたりの屋上でした。
PCR検査は、とっても痛かったです。長い綿棒を喉と両方の鼻の奥まで入れられさらにそこで動かすのですが、もう少しソフトにできないものかと怒りを覚えました。3分ほど外の空気を吸って部屋に戻ると、昨日の朝ネットで買ったアールグレイがしっかり開封され届いていました。
日記を読み返すと、このあたりがストレスの波のひとつめだったようです。元来家でじっとしている/旅先でもホテルから出ずに本を読んだり映画をみたりするのが至福・・・と感じるタイプですが、自分の意志で出かけないのと、決まりに従って一歩も部屋から出られない、とでは、同じような境遇に見えてまったく異なるのです。
気分転換になったものは、香りです。毎回一時帰国するたびに「ハッカ油」をまとめ買いするのですが、それを開封して部屋に一滴二滴落としたり、飲まなくても紅茶を入れたり、だれにもあわないのに香水をつけたり。
本日のお食事は、リピート決定のインド式朝食。広げる前に写真を撮っていますが、このチャパティはA4サイズのものが2枚ありました。ダル(豆の煮込み)とチャパティは、チェンライではお目にかかれないものです。チェンライにはパキスタン/アフガニスタン系のイスラム食堂はあっても、インド食堂はありません。このASQホテルのそばにインド系にルーツを持つ人の生活圏があるんだろな、と感じさせてくれる、なんとも異国情緒漂う朝食に小さく感動しました。
こちらもおいしかった、コームー(豚の喉肉)カレー。タイ語から直訳すると「喉肉」となるのですが、豚の喉ってどこ???と思い浮かべてみてください。喉と肩との境界線はどのあたりなのでしょうか。脂がのって少し歯ごたえがあるこのコームーは、炭火で炙ると最高です=コームーヤーン。
このコームーの入ったカレーは、ココナツミルクでこってり、トマトやパイナップルなどでフルーティーさもプラスさせたもの。定番の具材では、アヒル肉を入れることの多いカレーです。
夜はシーザーサラダとチキンソテー。一日のほとんどが椅子の上かベッドの上のため、この程度がちょうどいいのですが、お酒を飲みたくなるメニューを選択すると、また別の悩みが襲ってきます。よって、夜はやはりごはん+おかず、というプレートを選んだほうが無難なようです。
お気に入りのきなこのお菓子を食べる手も止まった(悲惨で)、映画はチェルノブイリを3話。香りの工夫でせっかく上向きになってきた気分もまた下降してしまう映画でした。4話完結のところ、ラストまでみられませんでした。