サワディーにゃお!
ピサヌローク支店のメオダムです。
このところずっと筆不精をしてしまっていました。
ピサヌロークを留守にして、あちこちとタイ国内を走り回っていました。
ロイクラトンも過ぎて、ようやく本格的な乾季に入ってきたようで、朝晩は少し涼しくなってきました。
空も青空に透明感が出てきたような気がします。
タイは11月になって外国からの観光客を条件付きながら受け入れを開始し、タイ国内の移動制限も大幅に緩和されてきました。
つい一か月前までスコータイ歴史公園(遺跡)へ行くと、観光客の姿はほとんど見られず、まるで貸し切り状態でした。
それが今では二年前と同じくらいに観光客がたくさん来ています。
もっとも、外国人観光客の姿はまだまだまばら、ほとんどタイ人の観光客です。
いまタイでは国内旅行振興策で、政府が旅行代金の40%ほどを補助してくれるので、急に旅行する人が増えてきたようです。
ただし、この補助を受けられるのはタイ国籍者だけで、日本人含めた外国人は、以前と同じように外国人倍付料金を請求されています。
それでも、スコータイがこうして活気づいてきているのを見るとメオダムは嬉しくなります。
来るべき日には、もっともっと日本の人にスコータイなどタイ中北部の魅力を知ってもらいたいと思っています。
そこで、今日は現在のカオコーをご案内します。
カオコーはペッチャブーン県のピサヌローク寄りにある山岳地帯にあります。
40年前くらいまでは学生運動崩れの共産ゲリラが潜伏しており、タイ政府軍の討伐が入ったりする危険地帯でしたが、彼らもすでに投降して、平和になり、現在は風光明媚なことからタイのスイスなどと呼ばれて、タイ人の間で人気のある場所となっています。
11月28日(日)にメオダムは一か月ぶりにカオコーに行く機会がありました。
想像はしていましたが、ものすごい観光客の数に驚きました。
これではコロナ以前より多いくらいです。
駐車場は満杯、どっちを向いても記念写真のポーズをとる人がいます。
最初に訪れたのはガーンハンロムと呼ばれる風力発電所。
インスタスポットとして人気がある場所です。
ブウンブウンと風を切る音をさせながら、巨大な風車が回っています。
白いプロペラが青空に映えて、とってもきれいです。
風車の回る下には、観光用の花畑。
ラベンダーやコスモスが咲き誇っています。
入場は有料でひとり20バーツ也。
メオダムは「花より団子」なので、縁日のように並んでいる屋台で美味しそうなものを物色。
まず目についたのが「カオジー」。
これは五平餅もち米を小判状に固めたものに串を刺し、溶き卵のタレをくぐらせて、炭火で焼いたもの。
ほんのり玉子の風味がある焼きおにぎりのような味です。
もち米版のフレンチトーストとも言えるかもしれません。
一本10バーツ也。
観覧車のような回転式のブランコがありました。
こんなのは確か北タイの山岳部に住む少数民族のお祭りで見たことがあります。
あれはアカ族だったかな。
カオコーも山岳地帯だけど、アカ族の人たちもいるのだろうか?
露店の土産物屋では、メオ族やカレン族が着るような子供用の民族衣装なんかも売っています。
メオダムもこの回転式ブランコに乗ってくたかったのですが、一人で乗っても回転しないので、写真だけ写すことで我慢しました。
カオコーは標高が高いところにあるので、比較的気温も低く、タイでは珍しく松の木が多く見られます。
松には松ぼっくりもたくさんついていて、バンコクあたりではひとつ10バーツくらいでインテリア用に売っています。
メオダムも松ぼっくりを拾って土産にしようと考えたのですが、松の木にはたくさんの松ぼっくりが付いているのに、根元には全然落ちていません。
メオダムと同じような考えの人が先に拾いつくしてしまっていたのかもしれませんね。
カオコーで土産にしたいと思っていたのは、ほかにもあってモンカイと呼ばれる果物です。
大きさはマンゴーくらいで、色もマンゴーに似た黄色。
しかし、形はイチヂクかラッキョウのようです。
バンコクではまず見かけない果物で、味は焼き芋みたいと不思議な果物。
ここでのお値段も1キロが50バーツとお手頃価格。
でも、結局バタバタしている間に買いそびれてしまいました。
買いそびれたのは、モンカイだけではありません。
このあたりでは長ネギも栽培しているかな、やわらかくておいしそうな長ネギも売られていました。
一束20バーツ。3束なら50バーツなんだそうです。
買おうかなとも思ったのですが、ネギなんかぶら下げてツアーを引率するのも間が抜けすぎていると思い断念しました。
野菜ではネギ以外に、立派な生姜が山積みされて売られていました。
またそろそろイチゴが出回り始めたようです。
まだシーズンには早くて、粒も小さいのに値段は高めですが、カオコー周辺にはたくさんのイチゴ畑があり、屋台でもイチゴは人気商品のようです。
赤い色が鮮やかで、クリスマスに似合いだと感じます。
これを果物と呼んでよいのか迷いますが、タマリンドはペッチャブーン県の名産です。
タイ語でマカーム・ムーと呼ばれる種類は、大粒で甘みが強い高級種です。
マカームがタマリンド、ムーはブタですから、ブタのようによく肥えたタマリンドということなんでしょう。
タマリンドは果物やお菓子のように食べるだけではなく、調味料としても使われます。
タイ風焼きそばとして人気のあるパッタイのソースにも使われています。
他に珍しいものとして、黒いもち米で作ったワインと言うものもありました。
ワインと言っても、もち米が原料なのだから日本酒に近いお酒なのかもしれません。
この日はタイの地方行政の末梢に位置するオーボートーと呼ばれる行政地区の長を選ぶ選挙の日。
タイでは選挙前夜から当日にかけてアルコール類の販売が禁止されていますが、ここでは堂々と黒モチ米やイチゴのワインが売られていました。
そればかりではなく試飲もさせてくれるようです。
ガーンハンロム(風力発電所)の後は、ワットパーソンゲーオとピノラテへ行ってきました。
どちらもやっぱり観光客が多くて、予想以上に時間がかかってしまい、バンコクへ戻る列車に乗り遅れてしまうのではないかとヒヤヒヤものでした。
12月の週末はほぼ毎週スコータイ等へのツアーが催行確定しておりますので、お一人でツアーへ申し込まれても、「一人参加追加料金」が不要なケースが多くなっています。