今回はユカタンの伝統舞踊、ハラナについて紹介します。
ハラナは基本的に3/4拍子若しくは6/8拍子によって構成されています。
3/4拍子の踊りはゆったりと、6/8拍子の踊りとなると早いステップを踏みながらクルクル回ったりと激しい踊りになります
元々はユカタンの村々の祭りなどで踊られていたものですが、現在はショーとしてホテルやレストランなどでも観ることができるのです
ただでさえ顔立ちのはっきりとした美人ダンサーたちが、この時とばかり日本では考えられないような激しい舞台メークをして出てきます
女性の衣装は、テルノと呼ばれる白地に色とりどりの糸で花模様などが刺繍されたワンピース型のもの。3つに分かれていて、それぞれに名前がついています。
上からソラパ、真ん中がイピル若しくはウィピル、そして下がトゥボン。
ソラパは小さな長方形の形をし、花模様がぎっしり刺繍されたもの。イピルはテルノの主体であり、裾の部分に同じく花模様の刺繍が施されています。トゥボンはスカートのような形をしていて、同じく裾部分に華やかな刺繍が施されています。
これだけではありません女性はテルノを着ると共に、金のピアスやネックレスなどを付け、白いハイヒールの靴を履きますハラナは細かくステップを踏む踊りの為、このヒール部分は太く、大きな音がでるようなものが選ばれます
また、髪型はきちっとおだんごにし、大きな花を耳の横あたりに付けますこの花の位置によって、右側に付いている場合は独身者、左側に付いている場合は婚約中若しくは既婚者と大きく意味が変わってくる訳です
女性の衣装に比べ男性の衣装はいつもの事ながら実にシンプルなものになります
男性の衣装はフィリピナと呼ばれる白い襟なしシャツに白いズボン。
赤いバンダナを腰からさげ、パナマ帽にアルパルガトスと呼ばれるサンダルを履きます。このサンダルも底の部分は木で作られている為、ステップを踏むと大きな音がでます。
明るい曲調の音楽と共に綺麗な衣装を身にまとったダンサー達が次々とハラナを踊ります。
その数多くの作品の中でも観ていて一番盛り上がるのが4つのコップと1本のビール瓶がのったお盆を頭に乗せながらクルクルカツカツと踊るSUERTE CON CHAROLAS観ているこちらもハラハラドキドキしてしまいますが、これがベテランのダンサー達が踊ると安心感が違います。思わず口をポカーンと開けつつ見入ってしまいすよ、きっと
という訳で、ユカタン半島にお越しの際は、ビーチや遺跡とともに是非ユカタン伝統舞踊ハラナをご覧になられて下さいね