ピニャタの季節がやってきました。 ピニャタとはイタリア語で土鍋の事で、クリスマスに主人が
土鍋にプレゼントを入れて使用人に渡した事からこのような習慣が発生したと言われています。
メキシコでは誕生日はもとより、全ての記念日には欠かせないもので全てのクライマックスです。 ピニャタ割りが終わらなければパ-ティ-は終わりません。
どのようなものかと言いますと中が空洞で伝統的なものは添付の写真のように星型をしています。
7つの角があり、 キリスト宗教の7つの原罪 「暴食」、「色欲」、「強欲」、、「憤怒」、「怠惰」、、「傲慢」、「嫉妬」で、、きらびやかに飾った悪魔 をあらわしています。その罪を打ち砕くという意味がありますので、
皆 棒を持ちこの悪魔を叩きます。
ピニャタ
dale dale dale, no pierdas el tino, porque si lo pierdes. pierdes el camino...
叩け、叩け、叩け、叩き逃すな、これを叩かなかったら、運が逃げてしまうぞ!
dale dale dale, dale y no le dio, quitale la venda porque sigo yo...
叩け、叩け、叩け、叩かなかったら 目隠しをはずして、次は僕の番だ。
のような感じです。
このピニャタを紐で高いところに吊るし、上げたり、下げたりします。
目隠しをし、体を回した後、叩きはじめます。
上記の歌を皆が歌いながら叩きますが、この悪魔が傷つきはじめると、皆 強く強く、 上、下、上下と
声が掛かります。
中にいっぱいのキャンディ-、チョコレイトが入っていますが、この悪魔が破れると、
キャンディ-が雨のように降ってきます。 子供達が大好きな時間です。
大人も子供もこの雨の中に入って行き、お菓子を用意した袋にパンパンに入れていきます。
最近はこの悪魔がミッキ-マウスだったり、 漫画のキャラクタ-だったりします。
小さい子供達の誕生日だったりすると、ピニャタのミッキ-ちゃんがかわいそうと泣き出す子供がいたりして
お父さんがミッキ-の首をびりっと切り、キャンディ-! などといいながら早くお菓子を配る場面があったりします。
このスピ-ドに慣れていない人種は、お菓子を取ることができず、この悪魔の角だけをもって家に帰ってきます。
ピニャタが馬だった時は、馬の頭、、、、、周りでは、、、、 ぷ! 頭だけ??? 遅いのよねなどと言われていますが、 非常に満足で馬の首にまたがり 遊んでおります。 この競争の世の中渡っていけるのかなと不安に
なりますが、ま 喜んでいるのだから。。。。。。。
クリスマスから 一ヶ月前からピニャタと一緒にクリスマスの飾りもされます。
今年の問題は、市庁舎の飾りがショ-トすると、近辺のビルが停電になります。
これだけ離れている支店でも3度も停電が発生します。 明るいメキシコ人には苦にならない現象のようです。