YAXCOPOIL ヤシコポイル 

何ともわった名前ですがマヤ語でポプラの地を意味します。

我がカンクンのお隣、ユカタン州の州都メリダより車で約32km。

かつてエネケン栽培が盛んであったこの地に残されたエネケン農園跡がこのYAXCOPOIL。

エネケンとは竜舌蘭の一種。

アロエのお化けのような葉っぱの部分を木の棒などで

バシバシと叩くと極細そうめんのような白い繊維が姿を現します

それを今度は天日干しにします

するとあらびっくり

カラカラに乾いた極細そうめんは驚くほどの強度を持つロープの原料となるのです

マヤの末裔宅では現代でもこのように手作業でエネケンの繊維をとり出しています

H.I.S. CANCUN支店



YAXCOPOILではこの広い敷地を使ってとり出した繊維を天日干しにしていたそう

H.I.S. CANCUN支店



かつてマヤの人々は主食となるとうもろこしを収穫する際にこのエネケン繊維

で編んだ袋を使っていたといいます

またハンモックを編んだりサンダルの紐として利用していたそうです

昔だけじゃありませんマヤの村々では現代でも同じように立派に活躍しています



ユカタン州は19世紀後半から20世紀前半にかけエネケンを栽培する

HACIENDA(アシエンダ)と呼ばれるエネケン農園が1000を超え、アメリカや

イギリス、フランスなど世界各地に向けエネケンを大々的に輸出していた場所で

あります。

現在、HACIENDA跡はユカタンに400ほどと言われ、その殆どがレストランやホテル等に

姿を変え、今でも活用されています

そんな中の一つYAXCOPOILに先日5分ほど立ち寄る機会がありました

YAXCOPOILは18世紀初頭よりやなどの大きな家畜を飼育する牧場として存在し、

19世紀半ばにはその面積がな・な・な・なんと11000へクトールにも及ぶ大大大牧場

であったとのこと

その当時はだけでも2000頭以上、そのほかにやなどが飼育されていた

と言われます

その後、YAXCOPOILは19世紀後半には大牧場からHACIENDAへと華やかな変貌をとげ

ます

現在残されている建物群はこちら




H.I.S. CANCUN支店

 エネケンの繊維をとり出す為の工場部分 

H.I.S. CANCUN支店



H.I.S. CANCUN支店

 アップして見ると当時使われていた重機が今でも残されています

H.I.S. CANCUN支店

 ちょーっと見ずらいですが…真ん中の建物、入り口の上についている4人の

人物像はそれぞれ四季を表す女神とのこと



化学繊維の登場により衰退したエネケン輸出産業ですが、ここ地元では現在エネケン

を使ったバックなどが高級なお土産物として販売されています



またYAXCOPOIL建物の一部は現在宿泊施設や小さな博物館として利用されています。

メリダやウシュマル遺跡にお出掛けの機会があればちょっと余分に時間をとってHACIENDA見学を組み込むのも良さそうですね


私も今度こそは宿泊&ミニ博物館見学まで到達したいものです

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