2016.03.11

本日、3月11日は東日本大震災から5年目となります。

私の人生の中では1番記憶に残っている日です。

あれから5年をどう捉えていいのかは分かりません。あっという間でも、長かったようでもどちらとも捉えることができます。多すぎる犠牲者、想像を絶する被害と、いまだに多くの方々が痛みと癒えぬ傷と闘いながら生活されている事は確かです。

しかし、あの震災は私達日本人に多くの事を気づかせてもくれました。いくら科学や技術が進歩しても、自然を前に人間の力はいかに儚いものなのかを見せつけられました。また、自分達の手によって作り上げた原子力の脅威にも直面しました。そしてなにより、『平穏』というものが一体どれだけ有り難いのかに気付かされたのではないでしょうか?また、苦境の中、人々が助け合い、懸命に生きる姿に多くの人が涙し、励まされ、本当に大切なものとは何かを考えさせられたのではないでしょうか?

今ある生活が一瞬にして変わってしまう可能性を私達全てが抱えています。

『あなたにとって大切なものは一体何ですか?』

お金や物は自然の驚異を前にいともたやすく消え去っていきますが、私達の中にあるものはいくら自然でも奪う事ができません。それは教育、思いやり、愛情や希望ではないでしょうか?これらがあれば私達は立ち上がる事が出来るのだと思います。軽視されていたものが実は最も大切であったのかも知れません。

世界には多くの問題が充満しています。これらの問題解決に必要なものも、私達の外に出はなく、中にあるものなのではないでしょうか?

そして、この私達の中にある大切なものは経験や努力や苦労によって作られていくのだと思います。

痛みや悔しさ、言葉にすることの出来ない想いを光に変えて、その光が今苦しんでいる人々の道標となり未来への明るい光となることを祈ります。

震災後、人々が懸命に助け合いながら生きようとした姿に美しさを感じました。その美しさは未来を照らし出す強い強い光になるのだと私は思います。

メキシコにて2016年3月11日を迎えたにあたり、忘れてはいけない日を想い、大切なものと何はか、そして何も無い日常がいかに有り難いものなのかをかみしめ、今をしっかりと生きて行こうと思います。

遠く離れた大切な母国、日本に想いを馳せて。

亜希

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