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ハワイ島には、海ガメ、鳥類のネネなど海にも山にも色々な貴重な生きものがたくさん生息しています。
その中で、今回は”キワモノ”をひとつご紹介しましょう。

ジャクソンカメレオン・オス（だと思います）

彼らの名前は「ジャクソン・カメレオン」と言うそうです。
もともとこのカメレオンはアフリカが原産地ですが、
いつの間にか人の手によりハワイに連れて来られたそうです。

彼らの故郷のアフリカでは、カメレオンの絶滅が心配されていますが、
気候の良いハワイ島は、彼らにとっても居心地が良かったようです。
今では野生化してその数も多いので、ハワイ島でその姿を見かけることも珍しくありません。

もともと、私はあまりこの手の食欲を減退させる容姿の生きものは、好きな方ではありません。
ところが、私も庭木の手入れなどをしていると、ときどきこのカメレオンに遭遇してしまいます。
体長15CMぐらいの小さな生物ですが、手で触って移動するのは嫌なので、

そのような時はカメレオンが勝手に何処かへ行ってくれるのを期待するのです。
しかし、こちらの願いとはうらはらに、突然に遭遇したときは、
彼らもカメレオンの一族であるため、例の体の色を変える特殊技術を披露してくれます。
彼らは、木の枝の上でピタッと体の動きを止めて、周りの木の葉や枝の色と同化します。
カメレオン本人は、変身中に「どうだ凄いダロウ !!!」と威張っている感じすらします。

見つけられますか？

しかし、ハワイの場合は、アフリカのジャングルと違い、彼らの隠れている木々の背後には
「真っ青な海と空」が広がっています。
そこで、見る方向によっては、ライトブルーの背景に見事に彼らのシルエットが
クッキリと浮かび上がってしまい、チョッとマヌケな感じです。

私は、「シッ、シッ !!!」とカメレオンを追い払うのですが、そこからがイケマセン。
彼らは自分の存在を見破られたと感じると、怒って私に威嚇するのです。
自分の変身技術の未熟さをさておき、カメレオンの「逆ギレ！」状態です。


逆切れ中のジャクソン

もともと爬虫類は常に無表情ですが、ジャクソン・カメレオンの場合は怒りの表現だけは豊かです。
怒ると急に体色が目立つ色に変わり、怒った猫のように背中をまるく膨らませて
「シャー・・・」と威嚇の声を出します。
気のせいか、私にはカメレオンの顔にも怒りの表情を感じてしまいます。
そんな彼らを近くで見ると、これはもう「ジュラシック・パーク」の恐竜そのものです。
もしも、人間がハワイ島に持ち込んで野生化したものが、
カメレオンではなく「クロコダイル」か「オオトカゲ」であったら、
私は真っ先にハワイ島から引っ越します。

ジャクソンカメレオンは、この手のペット愛好家の間では、なかなかの人気者だそうで、
日本ではかなりの高値で売買されることもあったそうです。
但し、皆さんは間違っても
「ハワイでカメレオンを捕まえて日本に持ち帰り、売ったお金でHISの旅行代金にしよう!!!」
などと思ってはイケマセン。
彼らは、絶滅危惧種に指定されており、ハワイ州でも持ち出しは禁止されているのです。
もし、見つかったら旅行代金だけではなく、罰金も払うことになりますので念のため・・・。

カメレオンのホントの色が知りたい支店長より