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ハワイ州都、ホノルル市のあるオアフ島には五つも植物園があって、うち四つは無料で開放されています。今回はそのうちの一つ、「リリウオカラニ植物園」へ出かけてみました。
場所はダウンタウン、チャイナタウンの北、在ホノルル日本国総領事館のすぐ隣で、海に向かって総領事館の右手に位置していて、ヌウアヌ川と、ワロラニ川という小川の合流点にあるとても静かな公園ですが、「植物園」と期待して訪れると、肩透かしを食ってしまいました。
まず、白いハイビスカスなどのほかは、一年中花咲くホノルルにしては、あまり花々が咲いていませんでした。三月という時期、雨期の終わりのせいかもしれません。
では、五つの植物園のうち、唯一有料の「フォスター植物園」のような、うっそうとした樹木がジャングルのように生い茂っているかというと、こちらもまばらで、むしろ芝生がきれいに敷かれた空間がゆったりとして、のんびりとピクニックを楽しみながら静かに時間をつぶすのにはよいかな、と感じられました。
また、ちょっとした渓谷のような川のせせらぎを聞きながら、ハワイならではの強い日差しを避けて、ここかしこに配置されている大樹の下のベンチで休んでいると、心身ともに涼やかな気持ちになります。
なお、二箇所も建屋が残っているトイレはどちらも閉鎖されていて、用足しの際は「フォスター植物園へ出向くように」と、不親切なサインが残されているだけで、不便を感じました。ちなみにこちらの公園とフォスター植物園は、高速H1をはさんで隣接していますが、入り口が反対を向いているので、徒歩であれば片道20分以上かかるかもしれません。
なぜこの公園が「植物園」とされたのか少し不思議ですが、元々はハワイがアメリカ合衆国へ併合される直前の、ハワイ王朝最初で最後の女王、第八代目、リリウオカラニ女王の私有地、お気に入りのピクニック・グラウンドだったとのことで、遺言によりホノルル市へ下賜されたことが園名の由来となっています。またこの公園はまだ「発展途上」で、ハワイ固有種のみを集めて展示することが目的とされています。
なるほど、ハワイの伝統的なカヌー、ウクレレや、木工芸品用として、近代に入って過剰に伐採されてしまい、今ではあまり目にすることがない「コア」の木を初めてつぶさに見ることができ、出かけてみた甲斐がありました。
「フォスター植物園」と比べれば、地味な公園ながら、総領事館へお出かけのあったついでに、ランチなどで立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
Lili`uokalani Botanical Garden
住所:123 N. Kuakini Street
営業時間:毎日7:00-17:00 クリスマスと元旦を除く)
入場料:無料
注) トイレや売店、有人の事務所はありません。
マハロ。
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