こんにちは!現地インターン生のアミです
今回は、私たちが支援しているマヤ村で購入できる様々な工芸品と、そこから紐解く様々なマヤの歴史・文化を紹介していきます!
まず最初に目に止まったのは、机いっぱいに広げられた種類豊富なアクセサリー。
石の形や色はどれも微妙に違っており、あれもこれもとつい手にとって見てしまいました
実はメキシコは鉱物の産出量が世界トップレベルの国で、メキシコオパールと呼ばれる宝石も有名です。
街中の市場でも、天然石を使った可愛いアクセサリーを見かけることがとても多いです。
また、マヤの人々が古代より重宝していた神聖な石、黒曜石も有名です。
黒曜石とは火山岩の一種で、人類が最初に使用した石であると言われています。
この黒曜石は、実は古代マヤの人々により悪いエネルギーを浄化する力があると言われていました。
そのため当時は、この黒曜石を加工して作られたナイフを用いて生贄の心臓を刺し、ピラミッドや神殿の頂上、つまり太陽に最も近い場所で捧げられました。
また、古代マヤの人々はこの黒曜石を使って太陽の動きを観察していたとも言われています。
実際に薄く丸い加工を施された加工石を太陽にかざして片目で見てみると、なんとオレンジ色に輝く太陽をしっかりと見ることができました!
今ではパワーストーンとして世界的に有名な黒曜石ですが、マヤの時代からもスピリチュアルなものとして、そして文明を築いていく必需品として大切にされていたんですね
他にも様々な形の遺跡の置物にガイコツ(カラベラ)、十字架など、メキシコらしいカラフルなデザインと配色の雑貨がたくさん並んでいました!
メキシコ雑貨といえばこのようにカラフルな色使いが特徴的ですが、この色使いにはきちんとした由来があります。
古代よりマヤの人々は方角を色と結び付けて表したり、神様を色で表したりと、色に対するこだわりや考え方を大切にしてきました
現在でもメキシコでは色が持つ意味を大切にしており、パペルピカドというお祝いの際に使われる紙の装飾はその典型的な一例です。
例えばメキシコの独立記念を祝う日には、メキシコの国旗カラーである緑・白・赤のパペルピカド、結婚式では純白の白一色のパペルピカドが飾られています。
↑街で見かけたカラフルなパペルピカド!
特に世界的に有名なメキシコのイベント、「死者の日」では、このパペルピカドの持つ意味を重要視しています。
オレンジ:亡くなった全ての人への敬意と哀悼
ピンク:メキシコの大地
紫:カトリックの象徴
この3つの色を使って死者の日を祝うと言われており、その色の意味を理解するとより一層メキシコの文化を楽しめますよね
さて、今回はマヤ村で購入できる工芸品と、そこから紐解くマヤの歴史をお話しました!
実はマヤ村で作られる刺繍のデザインやカラーも自然からンスピレーションを受けており、鮮やかで惹きつけられるその配色には、マヤの人々が受け継いできた色に対するこだわりが込められています
それぞれの工芸品にその土地の伝統や想いが込められているということを知り、もっといろいろな工芸品の背景や文化を学びたいと思いました。
そして今回の投稿をもちまして、私がお送りしてきた『MAYAだより』は最終回となります。今まで読んでくださった方々、ありがとうございました
マヤの刺繍はもちろん、村の人々の温かさ、マヤの面白い歴史など、様々なマヤの魅力を少しでも皆様にお届けできていれば嬉しいです。
これからも旅ブログを通して、ここでしか発見することができないたくさんの現地の情報を楽しんでください!
また、マヤメキシコでは現地の女性たちを支援するため、これからも様々な取り組みを広げていきます。ぜひマヤメキシコの刺繍プロジェクトもチェックしてください
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