皆さんこんにちは!エコツアーデスクの川口です。
先日、年末年始の屋久島シェア旅のツアーに同行してまいりました!
ツアーは2024/12/29(日)~2025/1/1(水)の計4日間でした。
雨が多い屋久島ですが、ほぼ雨に降られることなく、雪景色の中に佇む縄文杉や、
見晴らしのいい太鼓岩からの眺め、水平線からのご来光など、たくさんの綺麗な景色を見ることができました。
そんな2024年の屋久島年越しツアーについてご紹介します!
ぜひ最後までご覧ください。
目次
1、1日目(12/29)いざ屋久島へ!
2、2日目(12/30)縄文杉トレッキング
3、3日目(12/31)白谷雲水峡&太鼓岩トレッキング、年越し祭り
4、4日目(2025/1/1)初日の出、島内一周観光
1日目(12/29)いざ屋久島へ!
今回のツアーには羽田・中部・伊丹の3つの空港からそれぞれ12名・2名・1名の計15名の方よりご参加いただきました。
屋久島までは各自で向かいます。
私は羽田空港発着の為、8:45発の飛行機で鹿児島へ。
年末ということもあってか、手荷物預けの並び列は混んでいました。
良く晴れていたので飛行機からは、富士山が綺麗に見えました。
10:40に鹿児島空港へ到着し、そこからは高速船ターミナルまで高速バスを使っての移動となります。
1400円のバス代をお支払いし、11:10発のバスに乗ることができました。
空港から高速船のターミナル駅までは約1時間程で到着しました。
高速船は13:20からの出発となるので、その間にお昼ご飯を食べました。
高速船ターミナルから歩いて15分ほどのところに鹿児島有数の繁華街「天文館」があります。
天文館は南九州一の繁華街としても人気のスポットなので、グルメだけでなく、ショッピングも楽しむことができます。
高速船ターミナル内では乗船を待っている人たちで溢れかえっていました。
乗船の手続きは窓口で行い、空いていれば座席指定も行うことができます。
13:20 高速船に乗り、いざ屋久島へ!
屋久島までは約2時間程で到着しました。
下船後は現地スタッフが港までお迎えに来てくださっており、ここで皆さん初対面となりました。
15:30 現地スタッフの車に大きな荷物を積み込み、これから3日間滞在するRAKUSAホテルへと出発!
初日のご飯は「鹿児島ホルモン 屋久島店」さんにて焼肉を食べました。
お肉はたくさんありましたが、屋久島ならではの珍しい鹿肉が出ました。
夕食後はホテル近くのスーパーにて行動食や寒さが予想されたのでカイロなどを各々購入。
翌日の縄文杉トレッキングの道中では雪が積もっていることを知り、皆さん心配されている様子でした。
ホテルへ戻り、2日目のスケジュールについて確認をし、レンタル装備のチェックやアイゼンの貸出を行いました。
20:00頃全ての説明を終え、明日に備えて就寝zzz
2日目(12/30)縄文杉トレッキング
4:15 ホテルの1階に集合し、2日間を共に過ごすガイドさん(2名)と合流。
朝と昼のお弁当を受け渡し、現地スタッフの車でRAKUSAホテルを出発!
朝が早いこともあり移動中では寝ている方もいらっしゃいました。
5:10 荒川登山口に到着。日の出前なのであたりは真っ暗。
各自朝ごはんとお手洗いを済ませ、いざ出発!!
5:30 トレッキングスタート
ひたすら続くトロッコ道ですが、街頭の光などはほとんどない為、星がとてもよく見れました。
皆さん星空の綺麗さに感動している様子でした。
気温が低く、足元が凍っているポイントがいくつもあり、
中でも手すりの無い橋を渡るときには滑ってしまうのですり足で歩きました。
1時間ほど歩き、小杉谷集落にて休憩。
ここでこだまタイム!
ガイドさんが持ってきてくれたこだまの人形に皆さん癒されていました。
休憩中には、登山口で食べきれなかったお弁当や行動食を食べている方もいました。
7:00頃には朝日が昇り周辺も明るくなり、景色が綺麗に見えるようになりました!
7:40 三大杉到着
一代目の倒木の上に二代目の杉が育ち、二代目の切株の上に三代目の杉が育っているというとても珍しい杉です。
木の下の防空壕や仁王杉を横目にひたすらトロッコ道を進み、
8:45 トロッコ道の終点に到着!!
ここで小休憩&トイレ休憩
皆さんに事前に買っておいた行動食をプレゼントしました。
長時間山に登るには行動食は必須ですね!
9:00 再スタート
ここからはまっすぐな道ではなくなり、本格的な山登りとなります。
9:30 ウィルソン株到着&休憩
トロッコ道より30分ほど歩き、ウィルソン株に到着しました。
ウィルソン株は推定樹齢2000年の大きな切り株です。
中に入ることができ、角度を調整して上を見上げるとハートの形に見えるそうです。
皆さん一人一人中から写真を撮っていました。
後でお客様に聞いてみたところ、きちんと中からハートに見えたそうです。
9:45 再スタート
あたりには少し雪が残っており、ここでアイゼンを装着。
このころにはすっかり日も出ており、陽の光と自然の緑と白い雪がとても美しいコントラストでした!
綺麗な景色で一気に活力が湧いてきます。
10:30 ここで食事休憩。
あたりはほぼ雪で真っ白です。
途中で行動食などを食べてはいるものの、朝早くから歩き続けていることもあり、
おなかはペコペコです。
更に、急に雨が降り始めてきて体が冷えてきたところに
なんと、ガイドのお2人から温かいお味噌汁の差し入れが!
心も体も温まりますね。ガイドさんありがとうございます~!
10:50 休憩を終え、いよいよラストスパート!
11:45 縄文杉到着
食事休憩をとってからおよそ1時間。縄文杉に到着しました!
縄文杉の周りは木のデッキに囲まれており近づくことはできませんが、遠目からでも大きな存在感を放っています。
冬ならではの雪景色に佇む縄文杉を見ることができました。
個人的には夏に見た時よりも冬の縄文杉の方が綺麗だと感じました!
皆さんはどの季節の縄文杉が好きですか?
12:10 下山
ここからはひたすらゴールを目指して歩くのみです。
帰り道は行きの道と同じ道を引き返します。
同じ道でも、行きの時には暗くて見えなかった川や大きな岩などが見え、
気分転換をすることができたという方もいらっしゃいました。
16:30 荒川登山口到着
歩行距離約22km、計11時間の行程を終え、無事にゴール!
私もゴールした時には達成感が溢れ、思わず「やったぞー!」と両手を上げて言ってしまいました笑
今回が2回目の縄文杉トレッキングでしたが、この達成感は山登りでしか味わえないような感覚だと思います。
山登りにハマってしまう人はこの達成感を求めているのかもしれませんね。
17:50 ホテルへ戻り、必要なもの(次の日の行動食、湿布、飲み物)をホテル近くのスーパーで購入、その後各自温泉へ。
19:50 夕食開始
2日目の夕食はホテルの1階でお鍋を食べました。疲れた体に染み渡る~!!
皆さん「縄文杉トレッキング」という共通体験をして、一段と絆が深まった様子。
22:00 3日目のスケジュールについて確認し、就寝。
この日は疲れもあって泥のように眠りましたzzz
3日目(12/31)白谷雲水峡&太鼓岩トレッキング、年越し祭り
6:00 朝食
昨日の疲れはまだ残っていますか?とみなさんに聞いてみたところ、
「夜に温泉に入って多少回復できましたが疲れが残ってます。。」という方もいれば、
「まだまだ元気です!2日連続でも縄文杉トレッキング行けます!」という方もいらっしゃいました笑
7:20 本日の目的地、白谷雲水峡を目指し車でホテルを出発。
7:55 白谷雲水峡入り口に到着。みんなで集合写真を撮りました!
8:10 白谷雲水峡&太鼓岩を目指し出発
以前は駐車場から弥生杉を見ることができていたそうですが、昨年に起きた台風10号の影響で折れてしまい見えなくなっていました。弥生杉までのルートも写真のように閉鎖されていました。
白谷雲水峡のルートは以前は写真のさつき吊り橋のルートからいっていたのですが、こちらも台風の影響で封鎖。
その為白谷雲水峡までは迂回路を利用して進みます。この迂回路はかなり急なコースとなっており、登るだけでも息が切れるほどでした。
9:40 よくコマーシャルなどにも使われている綺麗なポイントに到着。
ここまで小雨が続いていましたが、このタイミングで晴れ間がさしました!
小さな沢で、流れもゆっくりなので写真撮影にはもってこいの場所です。
9:50 くぐり杉到着
先ほどの沢から歩いて10分ほどのところに「くぐり杉」と呼ばれる杉があります。
その名の通り木の根をくぐることのできる杉なのですが、
願い事をしながらくぐるとその願いが叶うといわれています。
皆さんはもしも願いが叶うならどんな願い事をしますか?
10:20 もののけの森到着
途中に休憩をはさみつつ、もののけの森に到着!
ここはジブリでおなじみの宮崎駿監督がスケッチに来たと言われている森です。
スケッチの際に腰かけたといわれている岩もあり、皆さん楽しそうに腰を掛けていました。笑
あたり一帯が苔によって埋め尽くされている光景が幻想的で、私も思わずスケッチしたくなってしまいました。
11:10 大きな岩到着
もののけの森から約1時間。太鼓岩へと続く急坂の手前までたどり着きました。
少し時間に余裕があるということで、太鼓岩へ行く前にガイドさんがおすすめスポットへ案内してくれました。
とても大きな岩なので隙間に入ることもできます。
いくら持ち上げようとしてもピクリとも動かなかったそうです。
皆さん岩の下に入り、パシャっと一枚。
写真撮影後は太鼓岩を目指し急坂を上ります!
11:40 太鼓岩到着!
トレッキングを始めてからおよそ3時間半。ついに太鼓岩に到着しました!
叩くと音が反響し太鼓のように聞こえる大きな一枚岩で、叩くところによっては音が響いたり、響かなかったりします。
太鼓岩に行った際には音が良く響くポイントを探してみてください!
天気は曇りでしたが、時々晴れ間が見え、目の前には絶景が広がりました。
標高1,050mに位置するので、高いところが苦手な方にとっては少し怖いと感じるかもしれません。
私は怖くてあまり前の方には行けませんでしたが、岩の上でジャンプをして写真を撮っている方もいらっしゃいました。
恐ろしや、、、
12:00 下山
白谷雲水峡&太鼓岩のコースも縄文杉と同じように来た道が帰り道となります。
帰りの途中でお昼休憩をはさみ、14:40に白谷雲水峡のゴールに到着!
みなさん昨日の縄文杉よりは体力的にも余裕があったとのことでした。
15:40 おそば屋さん到着
12月31日ということもあり、「楓庵(かえであん)」で年越しそばをいただきました。
お昼ご飯を食べた時間帯が少し遅かったことや、具材たっぷりのそばを前にして、
完食は難しそうだな、と思っていたのですが、あまりにおいしくて気づいたら完食してました笑
残念なことに写真を撮り忘れてしまったのですが、皆さん屋久島へ行くことがあったらぜひ寄っていただきたいです!
おそばを食べた後は、その足でお土産屋さんへ向かい、お土産購入タイムです
たんかんジュースがとても人気でした。
そのあとはホテルに戻って夕食まで自由時間です。
疲れた体を温泉で癒したり、お部屋でゆっくりされたりなど、皆さんそれぞれの方法でリラックスされていました。
夕食はオードブル!伊達巻やかまぼこなど、お節料理も登場しました。
そして大人気だったのが豚汁です。やはり温かい食べ物は疲れを癒してくれますね!
夕食後は年越しの時間が迫ってきたので、全員で益救神社(やくじんじゃ)へ!
益々の益に救うと書いて「やく」と呼びます。
古くから航海者たちの目印であり、水や食料を補給する地であった屋久島の役割から、益々救われるようにと感謝の願いがこめられ、この文字があてられたと考えられているそうです。
神社までは車で移動しました。車から降りたときに満天の星が広がっており、都会では見ることができない美しい夜空に思わず見惚れてしまいました。
益救神社では年越しのタイミングで「益救神太鼓年越祭(やくじんだいことしこしさい)」を行います。
屋久島出身のRAKUSAスタッフの話によると、このお祭りは太鼓の演奏に合わせて、
行く年に感謝、来る年に幸運を祈願するお祭りだそうです。
終盤に行う、松明を振りかざしながらの演舞は大迫力でした!!
そして、先着順に屋久杉を使ったお守りとお餅を数量限定で配布しているとのことで待機列に並びました。
しかし、運悪く目の前で無くなってしまいました。。
残念でしたが、2025年の年末こそはゲットするぞ!という強い気持ちとともにホテルへ戻りました。
4日目(2025/1/1)初日の出、島内一周観光
元日の朝。そして屋久島最終日の朝がやってまいりました。
6:30ホテル出発
これから、屋久島の東に位置する春田浜よりご来光を見に向かいます。
天気にも恵まれ、明け方の空はこの世のものとは思えないぐらい綺麗でした。
春田浜の海岸ではこんな光景も、、
朝焼けと春田浜海岸の水たまりが相まって、ウユニ塩湖のような写真を撮影することができました。
春田浜は「屋久島のウユニ塩湖」と言えるかもしれないですね。
2025年1月1日 7時20分
いよいよご来光の時間です。最初は雲に隠れて見えなかった太陽が時間が経つにつれ、だんだんと顔を出してきます。
7:30 初日の出!!
完全に太陽が顔を出し、無事にご来光を拝むことができました!
屋久島に住んでいるスタッフが、「ここまできれいに見れた初日の出は初めてかもしれない。」というほどの美しいご来光でした。
ご来光を拝んだ後はホテルへ戻り、朝食タイム。
みなさん口々にあっという間の4日間だったとおっしゃっていました。
旅がいつもあっという間に終わってしまう気がします。
朝食後はホテルのチェックアウトをし、島内観光へ。
島内観光では車で島内を一周しました。
まず最初に訪れたのが大川(おおこ)の滝。
大川の滝は「日本の滝100選」にも選ばれている、屋久島の中でも代表的な滝です。
屋久島全体を時計で例えるなら、8時のところに位置しています。
駐車場からは徒歩2分ほどで到着するので、車で島内観光をする時には必ず寄っておきたいポイントですね。
次に訪れたのは西部林道。
西部林道は車で走ることができる唯一の世界遺産地域として知られています。
また、高確率で野生のサルや、シカに出会うことができます。
こんな近い距離にいても逃げたり襲ったりしてくることはなく、目の前で毛づくろいを始めるほどでした。
今回、シカはあまり見ることができず、運よく取れた写真がこの一枚です。
西部林道を抜け、次は永田いなか浜へ!
永田いなか浜は屋久島を時計で表すなら10時のところに位置します。
屋久島で最も大きな砂浜で、この砂浜に上陸するアオウミガメの数はなんと日本一!
ガイドさんの話によると、この砂浜の砂は屋久島の花崗岩が風化して粒状になったものだそうです。
波も穏やかで海水浴にはもってこいの場所ですが、遊泳は禁止されているそうです。
永田いなか浜にて島内観光は終了。帰りの船が出る安房港へ向かいます!
12:15安房港到着
安房港にある「世界遺産 屋久島」と書かれた石碑の前で記念撮影をしました。
ここでガイドさん、RAKUSAのスタッフとはお別れ。
皆さん屋久島にまた来たいと口々におっしゃっていました。
13:10 鹿児島港行きの高速船に乗り、屋久島を出発しました。
お正月ということもあってか、高速船はとてもすいていました。
15:55 鹿児島港に到着
到着後は鹿児島空港行きの高速バスに乗り、鹿児島空港へ。
伊丹空港や中部国際空港に帰る方とはここでお別れをして羽田空港へ。
21:30 羽田空港にて解散
生まれた場所も年齢も性別もバラバラで、これまで出会うはずもなかった人たちと「旅行」という、一つの体験を通して仲良くなれるって素晴らしい!と心の底から思いました。
これにて川口の屋久島年越しツアー同行レポートは終了です!
最後までご覧いただきありがとうございました。
また次回お会いしましょう!
HISエコツアーデスク 川口