皆さんこんにちは!エコツアーデスクの川口です。

先日、年末年始の屋久島シェア旅のツアーに同行してまいりました!
ツアーは2024/12/29(日)~2025/1/1(水)の計4日間でした。
雨が多い屋久島ですが、ほぼ雨に降られることなく、雪景色の中に佇む縄文杉や、
見晴らしのいい太鼓岩からの眺め、水平線からのご来光など、たくさんの綺麗な景色を見ることができました。

そんな2024年の屋久島年越しツアーについてご紹介します!
ぜひ最後までご覧ください。


1、1日目(12/29)いざ屋久島へ!
2、2日目(12/30)縄文杉トレッキング
3、3日目(12/31)白谷雲水峡&太鼓岩トレッキング、年越し祭り
4、4日目(2025/1/1)初日の出、島内一周観光

1日目(12/29)いざ屋久島へ!

今回のツアーには羽田・中部・伊丹の3つの空港からそれぞれ12名・2名・1名の計15名の方よりご参加いただきました。
屋久島までは各自で向かいます。

私は羽田空港発着の為、8:45発の飛行機で鹿児島へ。
年末ということもあってか、手荷物預けの並び列は混んでいました。
良く晴れていたので飛行機からは、富士山が綺麗に見えました。

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10:40に鹿児島空港へ到着し、そこからは高速船ターミナルまで高速バスを使っての移動となります。
1400円のバス代をお支払いし、11:10発のバスに乗ることができました。
空港から高速船のターミナル駅までは約1時間程で到着しました。


高速船は13:20からの出発となるので、その間にお昼ご飯を食べました。
高速船ターミナルから歩いて15分ほどのところに鹿児島有数の繁華街「天文館」があります。

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天文館は南九州一の繁華街としても人気のスポットなので、グルメだけでなく、ショッピングも楽しむことができます。

高速船ターミナル内では乗船を待っている人たちで溢れかえっていました。
乗船の手続きは窓口で行い、空いていれば座席指定も行うことができます。

13:20 高速船に乗り、いざ屋久島へ!
屋久島までは約2時間程で到着しました。

下船後は現地スタッフが港までお迎えに来てくださっており、ここで皆さん初対面となりました。
15:30 現地スタッフの車に大きな荷物を積み込み、これから3日間滞在するRAKUSAホテルへと出発!

初日のご飯は「鹿児島ホルモン 屋久島店」さんにて焼肉を食べました。
お肉はたくさんありましたが、屋久島ならではの珍しい鹿肉が出ました。

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夕食後はホテル近くのスーパーにて行動食や寒さが予想されたのでカイロなどを各々購入。

翌日の縄文杉トレッキングの道中では雪が積もっていることを知り、皆さん心配されている様子でした。

ホテルへ戻り、2日目のスケジュールについて確認をし、レンタル装備のチェックやアイゼンの貸出を行いました。
20:00頃全ての説明を終え、明日に備えて就寝zzz

2日目(12/30)縄文杉トレッキング

4:15 ホテルの1階に集合し、2日間を共に過ごすガイドさん(2名)と合流。
朝と昼のお弁当を受け渡し、現地スタッフの車でRAKUSAホテルを出発!
朝が早いこともあり移動中では寝ている方もいらっしゃいました。

5:10 荒川登山口に到着。日の出前なのであたりは真っ暗。
各自朝ごはんとお手洗いを済ませ、いざ出発!!

5:30 トレッキングスタート
ひたすら続くトロッコ道ですが、街頭の光などはほとんどない為、星がとてもよく見れました。
皆さん星空の綺麗さに感動している様子でした。

気温が低く、足元が凍っているポイントがいくつもあり、
中でも手すりの無い橋を渡るときには滑ってしまうのですり足で歩きました。

1時間ほど歩き、小杉谷集落にて休憩。
ここでこだまタイム!

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ガイドさんが持ってきてくれたこだまの人形に皆さん癒されていました。
休憩中には、登山口で食べきれなかったお弁当や行動食を食べている方もいました。

7:00頃には朝日が昇り周辺も明るくなり、景色が綺麗に見えるようになりました!

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7:40 三大杉到着
一代目の倒木の上に二代目の杉が育ち、二代目の切株の上に三代目の杉が育っているというとても珍しい杉です。

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木の下の防空壕や仁王杉を横目にひたすらトロッコ道を進み、

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8:45 トロッコ道の終点に到着!!
ここで小休憩&トイレ休憩

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皆さんに事前に買っておいた行動食をプレゼントしました。
長時間山に登るには行動食は必須ですね!

9:00 再スタート
ここからはまっすぐな道ではなくなり、本格的な山登りとなります。

9:30 ウィルソン株到着&休憩
トロッコ道より30分ほど歩き、ウィルソン株に到着しました。

1ウィルソン株は推定樹齢2000年の大きな切り株です。
中に入ることができ、角度を調整して上を見上げるとハートの形に見えるそうです。
皆さん一人一人中から写真を撮っていました。
後でお客様に聞いてみたところ、きちんと中からハートに見えたそうです。

9:45 再スタート
あたりには少し雪が残っており、ここでアイゼンを装着。
このころにはすっかり日も出ており、陽の光と自然の緑と白い雪がとても美しいコントラストでした!
綺麗な景色で一気に活力が湧いてきます。

10:30 ここで食事休憩。
あたりはほぼ雪で真っ白です。
途中で行動食などを食べてはいるものの、朝早くから歩き続けていることもあり、
おなかはペコペコです。
更に、急に雨が降り始めてきて体が冷えてきたところに
なんと、ガイドのお2人から温かいお味噌汁の差し入れが!
心も体も温まりますね。ガイドさんありがとうございます~!

10:50 休憩を終え、いよいよラストスパート!

11:45 縄文杉到着
食事休憩をとってからおよそ1時間。縄文杉に到着しました!
縄文杉の周りは木のデッキに囲まれており近づくことはできませんが、遠目からでも大きな存在感を放っています。
冬ならではの雪景色に佇む縄文杉を見ることができました。

個人的には夏に見た時よりも冬の縄文杉の方が綺麗だと感じました!
皆さんはどの季節の縄文杉が好きですか?

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12:10 下山
ここからはひたすらゴールを目指して歩くのみです。
帰り道は行きの道と同じ道を引き返します。
同じ道でも、行きの時には暗くて見えなかった川や大きな岩などが見え、
気分転換をすることができたという方もいらっしゃいました。

16:30 荒川登山口到着

歩行距離約22km、計11時間の行程を終え、無事にゴール!
私もゴールした時には達成感が溢れ、思わず「やったぞー!」と両手を上げて言ってしまいました笑
今回が2回目の縄文杉トレッキングでしたが、この達成感は山登りでしか味わえないような感覚だと思います。
山登りにハマってしまう人はこの達成感を求めているのかもしれませんね。

17:50 ホテルへ戻り、必要なもの(次の日の行動食、湿布、飲み物)をホテル近くのスーパーで購入、その後各自温泉へ。

19:50 夕食開始

2日目の夕食はホテルの1階でお鍋を食べました。疲れた体に染み渡る~!!

皆さん「縄文杉トレッキング」という共通体験をして、一段と絆が深まった様子。
22:00 3日目のスケジュールについて確認し、就寝。
この日は疲れもあって泥のように眠りましたzzz

3日目(12/31)白谷雲水峡&太鼓岩トレッキング、年越し祭り

6:00 朝食

昨日の疲れはまだ残っていますか?とみなさんに聞いてみたところ、
「夜に温泉に入って多少回復できましたが疲れが残ってます。。」という方もいれば、
「まだまだ元気です!2日連続でも縄文杉トレッキング行けます!」という方もいらっしゃいました笑

7:20 本日の目的地、白谷雲水峡を目指し車でホテルを出発。

7:55 白谷雲水峡入り口に到着。みんなで集合写真を撮りました!

1_28:10 白谷雲水峡&太鼓岩を目指し出発

以前は駐車場から弥生杉を見ることができていたそうですが、昨年に起きた台風10号の影響で折れてしまい見えなくなっていました。弥生杉までのルートも写真のように閉鎖されていました。

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白谷雲水峡のルートは以前は写真のさつき吊り橋のルートからいっていたのですが、こちらも台風の影響で封鎖。

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その為白谷雲水峡までは迂回路を利用して進みます。この迂回路はかなり急なコースとなっており、登るだけでも息が切れるほどでした。

9:40 よくコマーシャルなどにも使われている綺麗なポイントに到着。
ここまで小雨が続いていましたが、このタイミングで晴れ間がさしました!
小さな沢で、流れもゆっくりなので写真撮影にはもってこいの場所です。

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9:50 くぐり杉到着
先ほどの沢から歩いて10分ほどのところに「くぐり杉」と呼ばれる杉があります。
その名の通り木の根をくぐることのできる杉なのですが、
願い事をしながらくぐるとその願いが叶うといわれています。
皆さんはもしも願いが叶うならどんな願い事をしますか?

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10:20 もののけの森到着
途中に休憩をはさみつつ、もののけの森に到着!
ここはジブリでおなじみの宮崎駿監督がスケッチに来たと言われている森です。
スケッチの際に腰かけたといわれている岩もあり、皆さん楽しそうに腰を掛けていました。笑

あたり一帯が苔によって埋め尽くされている光景が幻想的で、私も思わずスケッチしたくなってしまいました。

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11:10 大きな岩到着
もののけの森から約1時間。太鼓岩へと続く急坂の手前までたどり着きました。
少し時間に余裕があるということで、太鼓岩へ行く前にガイドさんがおすすめスポットへ案内してくれました。

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とても大きな岩なので隙間に入ることもできます。
いくら持ち上げようとしてもピクリとも動かなかったそうです。
皆さん岩の下に入り、パシャっと一枚。
写真撮影後は太鼓岩を目指し急坂を上ります!

11:40 太鼓岩到着!
トレッキングを始めてからおよそ3時間半。ついに太鼓岩に到着しました!
叩くと音が反響し太鼓のように聞こえる大きな一枚岩で、叩くところによっては音が響いたり、響かなかったりします。
太鼓岩に行った際には音が良く響くポイントを探してみてください!

天気は曇りでしたが、時々晴れ間が見え、目の前には絶景が広がりました。

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標高1,050mに位置するので、高いところが苦手な方にとっては少し怖いと感じるかもしれません。
私は怖くてあまり前の方には行けませんでしたが、岩の上でジャンプをして写真を撮っている方もいらっしゃいました。
恐ろしや、、、

12:00 下山
白谷雲水峡&太鼓岩のコースも縄文杉と同じように来た道が帰り道となります。
帰りの途中でお昼休憩をはさみ、14:40に白谷雲水峡のゴールに到着!
みなさん昨日の縄文杉よりは体力的にも余裕があったとのことでした。

15:40 おそば屋さん到着

12月31日ということもあり、「楓庵(かえであん)」で年越しそばをいただきました。
お昼ご飯を食べた時間帯が少し遅かったことや、具材たっぷりのそばを前にして、
完食は難しそうだな、と思っていたのですが、あまりにおいしくて気づいたら完食してました笑
残念なことに写真を撮り忘れてしまったのですが、皆さん屋久島へ行くことがあったらぜひ寄っていただきたいです!

おそばを食べた後は、その足でお土産屋さんへ向かい、お土産購入タイムです
たんかんジュースがとても人気でした。

そのあとはホテルに戻って夕食まで自由時間です。

疲れた体を温泉で癒したり、お部屋でゆっくりされたりなど、皆さんそれぞれの方法でリラックスされていました。
夕食はオードブル!伊達巻やかまぼこなど、お節料理も登場しました。
そして大人気だったのが豚汁です。やはり温かい食べ物は疲れを癒してくれますね!


夕食後は年越しの時間が迫ってきたので、全員で益救神社(やくじんじゃ)へ!

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益々の益に救うと書いて「やく」と呼びます。

古くから航海者たちの目印であり、水や食料を補給する地であった屋久島の役割から、益々救われるようにと感謝の願いがこめられ、この文字があてられたと考えられているそうです。

神社までは車で移動しました。車から降りたときに満天の星が広がっており、都会では見ることができない美しい夜空に思わず見惚れてしまいました。

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益救神社では年越しのタイミングで「益救神太鼓年越祭(やくじんだいことしこしさい)」を行います。
屋久島出身のRAKUSAスタッフの話によると、このお祭りは太鼓の演奏に合わせて、
行く年に感謝、来る年に幸運を祈願するお祭りだそうです。
終盤に行う、松明を振りかざしながらの演舞は大迫力でした!!

そして、先着順に屋久杉を使ったお守りとお餅を数量限定で配布しているとのことで待機列に並びました。
しかし、運悪く目の前で無くなってしまいました。。
残念でしたが、2025年の年末こそはゲットするぞ!という強い気持ちとともにホテルへ戻りました。



4日目(2025/1/1)初日の出、島内一周観光

元日の朝。そして屋久島最終日の朝がやってまいりました。

6:30ホテル出発

これから、屋久島の東に位置する春田浜よりご来光を見に向かいます。
天気にも恵まれ、明け方の空はこの世のものとは思えないぐらい綺麗でした。

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春田浜の海岸ではこんな光景も、、

Image_20250110_084131_465朝焼けと春田浜海岸の水たまりが相まって、ウユニ塩湖のような写真を撮影することができました。
春田浜は「屋久島のウユニ塩湖」と言えるかもしれないですね。

2025年1月1日 7時20分

いよいよご来光の時間です。最初は雲に隠れて見えなかった太陽が時間が経つにつれ、だんだんと顔を出してきます。

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7:30 初日の出!!

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完全に太陽が顔を出し、無事にご来光を拝むことができました!

屋久島に住んでいるスタッフが、「ここまできれいに見れた初日の出は初めてかもしれない。」というほどの美しいご来光でした。

ご来光を拝んだ後はホテルへ戻り、朝食タイム。
みなさん口々にあっという間の4日間だったとおっしゃっていました。

旅がいつもあっという間に終わってしまう気がします。

朝食後はホテルのチェックアウトをし、島内観光へ。
島内観光では車で島内を一周しました。

まず最初に訪れたのが大川(おおこ)の滝。
大川の滝は「日本の滝100選」にも選ばれている、屋久島の中でも代表的な滝です。
屋久島全体を時計で例えるなら、8時のところに位置しています。
駐車場からは徒歩2分ほどで到着するので、車で島内観光をする時には必ず寄っておきたいポイントですね。

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次に訪れたのは西部林道。
西部林道は車で走ることができる唯一の世界遺産地域として知られています。
また、高確率で野生のサルや、シカに出会うことができます。

Image_20250110_084233_158こんな近い距離にいても逃げたり襲ったりしてくることはなく、目の前で毛づくろいを始めるほどでした。

今回、シカはあまり見ることができず、運よく取れた写真がこの一枚です。

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西部林道を抜け、次は永田いなか浜へ!
永田いなか浜は屋久島を時計で表すなら10時のところに位置します。
屋久島で最も大きな砂浜で、この砂浜に上陸するアオウミガメの数はなんと日本一!

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ガイドさんの話によると、この砂浜の砂は屋久島の花崗岩が風化して粒状になったものだそうです。
波も穏やかで海水浴にはもってこいの場所ですが、遊泳は禁止されているそうです。


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永田いなか浜にて島内観光は終了。帰りの船が出る安房港へ向かいます!

12:15安房港到着
安房港にある「世界遺産 屋久島」と書かれた石碑の前で記念撮影をしました。

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ここでガイドさん、RAKUSAのスタッフとはお別れ。
皆さん屋久島にまた来たいと口々におっしゃっていました。

13:10 鹿児島港行きの高速船に乗り、屋久島を出発しました。
お正月ということもあってか、高速船はとてもすいていました。

15:55 鹿児島港に到着
到着後は鹿児島空港行きの高速バスに乗り、鹿児島空港へ。
伊丹空港や中部国際空港に帰る方とはここでお別れをして羽田空港へ。

21:30 羽田空港にて解散

生まれた場所も年齢も性別もバラバラで、これまで出会うはずもなかった人たちと「旅行」という、一つの体験を通して仲良くなれるって素晴らしい!と心の底から思いました。

これにて川口の屋久島年越しツアー同行レポートは終了です!
最後までご覧いただきありがとうございました。
また次回お会いしましょう!

HISエコツアーデスク 川口



皆さんこんにちは!エコツアーデスクの竹内です。


9月2日から7日までエコツアーデスク企画の「世界自然遺産 小笠原 父島 6日間」へ同行してまいりました。

直前まで台風による影響が懸念されていましたが、天候にも恵まれて良い経験と思い出になりました。写真を交えて現地の様子をお届けできればと思います!


1、小笠原・父島 基本情報
2、「絶世の孤島」父島へ!
3、ボートに乗って父島の海へ!
4、固有種の眠る父島の森の中へ!
5、「行ってきます!」

1、小笠原・父島

小笠原諸島とは、東京から南に約1,000km離れた大小30ほどの島々からなる海洋島です。

大陸と一度も陸続きになったことがなく、独自の生態系を形成しています。島の随所で固有種を見ることができ、その希少性から、2011年に世界自然遺産に登録されました。例えば、小笠原で見られる陸産貝類の約9割は小笠原の固有種なのです。

小笠原は、特徴的な生態系から「東洋のガラパゴス」とも呼ばれています。

そんな世界に誇る小笠原ですが、唯一の定期船「おがさわら丸」に乗って片道24時間かけて行くしか手段はありません!

その「おがさわら丸」も繁忙期を除いて6日間に1度しか運航がないため、小笠原へ行くためには最低6日間は必要です。言い換えれば「おがさわら丸に乗ってしまうと6日間は帰れない」のです!

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2、「絶世の孤島」父島へ!

9月2日 11:00。大きな汽笛とともにおがさわら丸が竹芝の港より出航しました。

24時間の船旅の経て、いざ「東洋のガラパゴス」へ!

出航1時間ほどでレインボーブリッジの下をくぐり抜けて、東京湾を出るといよいよ電子機器に電波が入らなくなります。父島に到着する翌日の11時ころまで電波が入らなくなるのです。

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展望デッキから果てしなく続く海面をボーっと眺めながら持ってきた麦茶を一口。

う~~~~~ん。日頃の悩み事が浄化されていきます。

その後は船内を散策して、少しお昼寝。

船内にはカフェ、売店、食堂、ラウンジ、展望デッキ、観光案内所、自動販売機など、便利な施設が随所にございます。お支払いは現金か交通系ICカードでお支払いができます。ICカードのチャージは、ご出発前にしておくと便利です!

さて、サンセットを眺めたら船内の食堂で夕食タイム。ヘルシーなものを、と思い、温かいきつねそば(800円)をいただきました。

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夕食後に展望デッキへ出てみると、夜の海が待っています。先の見えない暗闇の中をゴウンゴウンと波音をたてながら進みます。

22:00になると2等クラスの船室タイプは消灯の時間になります。それまでに寝る支度をしました。あっという間に1日目は終了。

9月3日 7:00。おはようございます!

船内の食堂にて朝食を食べました。朝定食は和A・和B・洋A・洋Bの4種類に分かれており、お好みに合わせて食事を召し上がることができます。その他、小皿の料理が販売されています。

9:00から展望デッキにて船内ガイドの解説を聞きに行きました。キラキラと輝く海面に思わず目を細めます。

まもなくすると、「おがさわら丸」と並走する鳥が見えました。

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この鳥は、「カツオドリ」と言います。ペンギンのような見た目をしていて、空飛ぶペンギンみたいですね(笑)海面をよく観察すると、船から逃げるようにトビウオが跳ねます。「カツオドリ」はそのトビウオを狙っているのです。目の周りが青色だとオス、黄色だとメスだそうです。

その他、ガイドさんの解説を一生懸命聞こうとしましたが、海風が強く、ほぼ聞こえませんでした!しばらくすると、大きな島々が見えてきます。さあ!下船の準備をしなくては!!

10:50、定刻よりやや早く「おがさわら丸」は父島の港に到着しました。

あっという間に24時間の船旅を終えました。よーし!父島へレッツゴー!

港に降りると、島の人々が看板を持っています。今回お世話になる「ペンションキャベツビーチ」の看板へ集まります。

11:30、宿泊先「ペンションキャベツビーチ」に到着しました。

水色の外壁と南国を感じさせる植物に囲まれた可愛らしいペンションです。大きなホラ貝の灰皿も見逃せません!

館内の説明を聞いた後、皆様とは一度解散。13時から父島島内観光ツアーに参加します。

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13:00、ガイドさんの車に乗って父島島内観光ツアー、スタートです!🚙

ガイドの車で父島をぐるっと時計回りに1周します。父島は坂道が非常に多く、森のほとんどは国有林のため簡単には切り開けないそうです。

非常に日差しが強く、気温も高かったので、車で父島を回れたのはとても助かりました。

13:20、ウェザーステーション展望台に到着。父島の北西部にあり、展望台からは兄島や南島が見えます。ここは夕日の絶景スポットでもあり、冬にはザトウクジラも良く見えるみたいです。

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14:30、電波望遠鏡を見学しました。日本には4つの電波望遠鏡があり、複数の地点から観測を行うことでより正確なデータが得られるようです。

パノラマが真上を向いている時はお休み中の証拠です(空気抵抗を極限にまで減らすため)。

ちなみに、私は大学時代天文部に所属しており実は他の3地点の電波望遠鏡は行ったことがあったので、ついに日本にある電波望遠鏡を制覇いたしました!!

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15:40、島内観光ツアーの最後は、小笠原海洋センターに到着。ここでは可愛いカメがたくさん飼育されており、餌やり体験もできます。カメの大きさごとに飼育されている水槽が異なり、カメ達の成長を観察することができます🐢

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17:30、島の居酒屋「丸丈」へお邪魔しました!

小笠原では「ウミガメ料理」が食べられることを知っていましたか?海洋センターで可愛いカメを観察して直ぐだったので、皆さん躊躇していました💦

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ウミガメの刺身(写真上)、煮つけ、卵、その他ウロコのから揚げやゴーヤの肉詰めをいただきました。こちらの大将は小笠原やウミガメについて博識な方で、お一人様でもお気軽には入れるお店でした。お邪魔しました!

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19:00、まだまだ観光は続きます。この日はナイトツアーにも参加しました。オガサワラオオコウモリや昼に見た電波望遠鏡のライトアップを観察しました。

なかでも一番の衝撃だったものは、夜中に光るキノコ「グリーンペペ(ヤコウダケ)」です。

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シイタケほどの大きさかと思っていましたが、なんと小指の爪ほどの小さな小さなキノコでした🍄常時いつでも見つけられるものでもなく、キノコ自体も2,3日しか光らないそうです。観察できてラッキーでした!

ちなみに、電波望遠鏡のライトアップはオレンジ色に照らされて、大きなキノコのように見えるので「オレンジペペ」という愛称で親しまれているみたいです。

20:00、傘山展望台付近で満天の星空を観察しました。

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肉眼で天の川の白いもや(無数の星々)や夏の大三角、イルカ座、カシオペア、北斗七星を観察しました。天の川の正体は、約2,000億個の星が集まる「銀河」です。

地球や太陽、木星だって天の川を形成する小さな星の1つです。私たちも天の川銀河の一員であることを再確認しました。

21:00、ペンションに到着しました。父島に到着した初日から大・大・大充実の1日でした。🌙

3、ボートに乗って父島の海へ!

9月4日 7:30、おはようございます🌞この日も快晴でした。
9:10、「海のボートツアー」へ参加しました。ここ最近で一番のお天気だったみたいです。

見てください!この果てしなく続く青い海!!

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10分ほど海を進むと、野生のアオウミガメと遭遇しました。こちらをしばらく見た後、海の底へと潜っていきました。

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そのまた10分後、ハシナガイルカの群れと遭遇しました。30頭ほどの群れを成しており、その後も2,3回ハシナガイルカの群れと遭遇しました。

ハシナガイルカは夜行性で、私たちが見た群れは今から寝床へ向かうようで、みんな動きがゆっくりしていました。ハシナガイルカさん、おやすみなさい。

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10:00、「V」字の溶岩に赤土が積もり「♡」の形になったといわれる「ハートロック」を見ました。

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10:30、ミナミバンドウイルカの群れを発見!!ミナミハンドウイルカは人懐っこいイルカとしても知られており、ハシナガイルカより少し大きい種類です。

皆さん、シュノーケルの装備を装着し、一緒に泳げるタイミングを伺っています…。

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ガイドさんの合図とともに、一気に飛び込み、ミナミハンドウイルカの群れを追います。

透明な海の中でイルカと泳ぐ一生の思い出ができました!!🐬

11:00、南島へ上陸しました。南島はサンゴ礁の隆起と沈殿によってできた珍しい島です。

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小笠原に行ってことがない人でも、この美しい扇池の景色を見たことはあるのではないでしょうか?

海況によっては上陸できないこともあるみたいですね。足元が悪い箇所もあるので、マリンシューズかスポーツサンダル(かかとが固定されているもの)でお越しください!

扇池の砂浜には絶滅したカタツムリ「ヒロベソカタマイマイ」の化石がコロコロと転がっています。お土産に1つ持ち帰りたいですが、持ち出しは禁止されています。

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12:30、ボートの上で昼食後、午後は兄島と父島の中間、「キャベツビーチ」にてシュノーケリングの時間でした。

透き通った海の底で様々な種類のサンゴがお出迎えしてくれました。

サンゴの周りを色鮮やかな熱帯魚が踊っていました。

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14:30、場所を変えて別のスポット、「製氷海岸」にてでシュノーケリングの時間でした。

少し場所を変えると観察できるサンゴと魚の種類がガラッと変わります。「製氷海岸」は枝状のサンゴが一面に広がっていました。

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15:10、海のボートツアー終了!

顔も腕もコンガリ焼けて、「島人」の仲間入りした気分でした!

昨日の島内観光ツアーで「内側から」見た父島を海のボートツアーでは「外側から」観察しました。見える角度が違うと、また変わった感動と高揚感を感じられました。

初日の「父島島内観光ツアー」と翌日の「海のボートツアー」はセットで参加することを強くオススメします!

18:00、昨日とは打って変わって洋食ダイニングの「チャーリーブラウン」にお邪魔しました。

島で採れた食材の創作料理が人気です。島の食材を使ったカルパッチョやピザ、フリットをいただきました。この日はナイトツアーも無かったので、みんなで盛り上がりましたね!!

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⇓まだまだ、父島ツアーは続きます⇓

4、固有種の眠る父島の森の中へ!

9月5日 7:00、おはようございます。この日もまたまた快晴でした🌞

さて、この日は海の上から見た「ハートロック」に実際登ります!

8:50、お弁当を持って登山口へ。道中にお手洗いが無いので、登山口にあるお手洗いを

必ずご利用ください。

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登る前にまず、念入りにブラシで靴裏の汚れを取ったり、粘着剤で衣類の汚れを取ります。

これは、小笠原の希少な自然や固有種を守るために行われています。

終盤までは急なこう配も少なく、ガイドさんの説明を聞きながら小笠原の固有種、外来種の動植物を見ることができます。

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道中で第二次世界大戦中に使われていた軍の通信施設や車、食器が散見されます。

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現在は美しい緑に囲まれたこの地も、戦時中は米軍の軍事進行を防ぐための島全体が大きな軍事施設であったそうです。

父島は、海岸に座礁船や岩壁に壕を見つけることができ、日本の歴史を学ぶためにも大切な存在であるとも感じました。

さて、そんなこんなでズンズン山道を進むと、開けた場所に出ます。「ハートロック」の頂上はもうすぐそこです!

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11:40、終盤に差し掛かると急こう配が続きます。

12:00、ハートロックに到着しました!♡ 

昨日は海の上から見上げていた「ハートロック」に登り、この日は小笠原の海を見下ろしていました。

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岩なので日陰がありません。激しく照り付ける日の下でお弁当を食べました。見晴らしの良い場所で食べるお弁当は、最高でした! 

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気持ちよかったな~。あの感動と満足感は言葉では表しきれません。空気がおいしくて、気持ちがスッキリします(う~んうまく伝えきれない💦)。

14::00、帰り道は域とは違うルートで帰りました。ガジュマルの森は印象的でした。

皆様、疲れているはずなのに次々とガジュマルの木に登り始めました。

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私の家で育てているガジュマルも今は手のひらサイズの植木鉢に居ますが、窮屈しているのかもしれませんね、、、。

もっと大きい植木鉢&私の家を考えなければ、、、。

16:00、登山口まで帰ってきました。

登山口の目の前にコーヒーショップがありました。

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小笠原ではコーヒーの生産もしているのをご存知でしょうか?

本土へ売り出すほどの栽培されていないので、本土の人間にとっては珍しいコーヒーみたいです。

小笠原のコーヒーは、苦みが少なく、ブラックコーヒーが苦手な方でも挑戦しやすい味でした。

トレッキング後にオススメの一杯です!☕

18:00、居酒屋「茶里亭」にてご夕食

島ラー油の塩焼きそばと島魚の刺し盛りが美味しかったです!

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ごちそうさまでした!!

5、「行ってきます!」

9月6日 8:00、この日も快・快晴ッ!!★でした。

父島の最終日は、各々オプショナルツアーにご参加いただきました。

「シーカヤック」や「戦跡ツアー」、他にも釣り、港付近の散策など。

最終日も、皆様大忙しでしたね💦

そのころ、私はずっと気になっていたハンバーガー屋さんへ足を運びました。

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これ、何のハンバーガーだと思いますか?

実はこれ、サメのハンバーガーなんです🦈

サメの希少部位をアレンジして作ったハンバーガーです。

味は白身フライのような味でした。美味しかったですよ~!

ぜひチャレンジしてみてください。

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15:00、おがさわら丸、本土に向けて出港!!

おがさわら丸に乗り込んでからも、見逃せないイベントがございます。

それは…「盛大すぎるお見送り」です。

おがさわら丸の展望デッキからは、父島の皆さんの温かい見送りを見届けることが出来ます。

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昨日までお世話になったガイドさん、宿のスタッフさん、島民の皆々様がおがさわら丸が見えなくなるまで手を振ってくれます。

ボートでおがさわら丸と並走してくださる方もいらっしゃいます。

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皆様、こう言います。

「行ってらっしゃい!」

それは、本土から1000km離れた島に来てくれたことへ感謝し、

これから始まる24時間の船旅の安全を願い、

そしてまたこの地にはあなたの居場所がある、

という温かい意味が込められていると私は思いました。

そして、おがさわら丸で本土を目指す人々はこう言うのです。

「行ってきます!」

「さようなら」は言いません。

いつかまた、見送ってくださった島の人々との再開を願って。

小笠原諸島が見えなくなるまで私は展望デッキから島々を眺めていました。

これからまた、長くて短い24時間の船旅が始まります。

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9月7日 15:00、おがさわら丸は竹芝の港へ定刻通り到着しました。

大きな怪我も無く、全員無事に帰ることができて一安心です。

今回のご旅行に参加いただきいた皆様がこれからも別の場所で生活していく中で、ふと小笠原で過ごした6日間を思い出していただけたら、嬉しい限りです。

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小笠原は歴史、自然、気候、文化、様々な分野で魅力いっぱいの島でした。

小笠原はリピーターのお客様が多いのも納得です。

いつかまた、「ただいま」とお世話になった方々にお礼を伝えに行きたいです。

たくさんの魅力、感謝、充足感をこのブログで皆様に共有することができたら、これ以上の幸せはございません。

まだ経験したことの無いことが、小笠原にはあります。

機会がございましたら、ぜひ訪れてみて下さい。

まだ見ぬ出会いと感動が皆様を待っています。

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これで添乗レポート終了です!最後までお読みいただき、ありがとうございました!

HISエコツアーデスク 竹内

皆さまこんにちは!HISエコツアーデスクの椎名です。

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先日、タイの「コムローイ祭り  チェンマイ・バンコク7日間」のツアーに同行してまいりました!

チェンマイでは、コムローイ以外にも楽しい体験が盛りだくさんでした!
さっそく現地の様子をレポートしたいと思います!

①「感動!コムローイ編」はこちら⇒

③「タイの街歩きは予想以上に素敵だった編」はこちら⇒


1、メーテーンエレファントキャンプ
2、象に乗って川を渡る
3、首長族(カレン族)の村
4、筏下りはちょっとしたサファリ

1、メーテーンエレファントキャンプ

チェンマイ市内より車で1時間20分程の所にある、象の飼育や保護を行っている「メーテーンエレファントキャンプ」に行ってきました。

タイでは昔から、森で伐採した木を象が運んでいましたが、今はトラックで運ぶので象の仕事が無くなり、行き場を失った象は観光業の仕事をしながら大事に保護されているのだそうです。

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ここでは象さんと触れあったり、バナナなどの餌をあげることができます。
象さんは音楽に合わせてフラフープを回したり、お絵描きをしたり、とても芸達者です。
 ※この絵は素晴らしいクオリティなのですが、来年行く方のお楽しみを取っておくため、あえて未完成の写真を選んでいます。

2、象に乗って川を渡る

象に乗る体験が出来る場所は他にもありますが、こちらのメーテーンエレファントキャンプのように象に乗ったまま川を渡ったり、山道を歩くことができる場所は珍しいと思います。

象乗り体験の所要時間は20分程で、1頭に2人まで乗ることができます。
体の前に安全バーが付いていますが、しっかり掴まっていないと滑り落ちそうな程、左右に体が揺れます。

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これがとにかく楽しい!!
途中、象さんがウンチをしたり、コーヒーの実が生っていたり、坂を登ったり下ったりしながら、川に入っていきます。水深は象の膝のあたりまでで、深くありません。

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20分間、楽しくてずっと笑いが止まりませんでした。
大人になっても何かをしてこんなに笑えるんだな、と嬉しい気持ちになります。
未体験の方にはぜひ体験していただきたいです。

3、首長族(カレン族)の村

メーテーンエレファントキャンプの隣にある、カレン族の小さな村にお邪魔しました。
住人は80人ほどだそうですが、男性は畑や象乗りの仕事のために外出していて、村には女性と小さな子供達がいました。

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こちらの村の女性は、3才~5才の時に首に金属の輪を5つ着け、その後25才になるまで毎年1つずつ首の輪を増やしていくそうです。

それぞれのお家では、女性が手作りしたバッグや織物が売られていてどれも素敵でした。
この日の青空のような綺麗な色のストールを購入しました。1枚150~200バーツ程でした。(約650円~900円)

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4、筏下りはちょっとしたサファリ

エレファントキャンプ内のレストランにてランチの後、筏下りも体験しました。

川の水深によって、4人乗り~10人乗りの筏を使い分けているそうです。(水深が浅い時は筏が重くならないように4人乗りになるとのこと。)
この日の水深は1メートル位で、10人乗りの筏に乗りました。
船頭さんが前と後ろに1人ずつ乗って、漕いでくれます。

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ライフジャケットを着用しますが、川の流れはとても穏やかで、水に濡れることはありません。
ゆっくりと川岸の景色を眺めながら進んでいきます。

川沿いには綺麗な黄色いお花が咲いていたり、象のファミリーがのんびりしていたり、水牛が泳いでいたり、まるでアフリカのボートサファリのようです。(動物なので、いつも見られるかは分かりません。)

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屋根が無いため日差しは強いですが、水辺なのでそんなに暑くもなく、ゆったりと素敵な45分間でした。

この日は他にも牛車に乗ったり、盛りだくさんの1日でした。

この後はチェンマイ市内に戻り、皆さまはナイトバザールや日曜日だけ開催されるサンデーマーケットなどにお出掛けになり、チェンマイの街を満喫されていました。lovely

①「感動!コムローイ編」はこちら⇒

③「タイの街歩きは予想以上に素敵だった編」はこちら⇒



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2025.07
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