東北 2011.10.07

いつもご覧頂きありがとうございます。

green traveler編集委員の佐藤です。

今朝家を出たら「きんもくせい」の花の香りがしました

すっかり秋を感じるようになりましたね


さて、連載を続けてきました「三陸海岸復興支援ツア&観光コース」も折り返しの3日目に突入です!

今日は3日目のツアーレポート~前編~をお送りいたします


3日目は「三陸鉄道・宮古駅」からスタートです!

今回の震災と津波で三陸鉄道も大きな打撃を受けました

ですが、地元の皆様の足として欠かせなかった「三陸鉄道」は震災後すぐに

線路の残った路線から運行を始めました。


現在も南リアス線は現在も不通、北リアス線は一部区間運行をしています

今回は現在臨時ダイヤで運行を続ける「北リアス線」の宮古駅~小本駅の区間に乗車しました


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宮古駅のホーム
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まもなく出発です!

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東北の豊かな緑の山々の中を走る三陸鉄道

とてもお天気が良く、青空と緑のコントラストがとても美しい車窓となりました


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三陸鉄道には車掌さんと「アテンダント」と呼ばれる方が乗車!

お客様のお世話をしてくださいます。


今回はツアーのお客様とも色々なお話をしてくださいました。

こちらのアテンダントさんも実際に被災され、ご自宅が流されしまったそうです


乗車中に、思い出すのも辛いはずの当時の貴重な体験をお話してくださいました

「いつも車に乗るたびに”今津波が来たらどこへ逃げようか・・・”と考えてしまうのです」と

暗い顔を見せることなくに笑顔を交えて話されたお姿に胸が詰まりました


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そして、小本駅についたあとは、いよいよ「語り部ガイド」がはじまります

まずは、三陸鉄道「北リアス線」の一つ「島越駅」へ


島越も海岸線に線路があった為、駅ごと流されてしましいました

駅舎の階段と、線路を支えていた支柱が残っていました
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「目の前に海が広がる、お洒落な南欧風の独特な駅舎」として

「東北の駅百選」に選ばれるほどの素敵な景観の駅でした。

宮沢賢治の童話「グスリコーブドリの伝記」の舞台の一つ

カルボナード火山島にちなんで「カルボナード」の愛称で呼ばれていました

駅には石碑が残っていました
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続いて「羅賀地区」へと向かいます

羅賀地区では2班に分かれて、地元の「語り部ガイド」の方と回ります

実際に3.11の津波の経験を被害の状況などを

実際に視察しながら案内していただきました

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家屋の基礎だけが残ったお宅と、

家屋は無事だったお宅との差はほんの1~2mでした
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ガイドの途中で

「津波が襲ってきたときは【てんでんこ】なんだよ」とお話してくださいました

【てんでんこ】とは(人のことなど構わずに、てんでんばらばらに逃げろ)という方言だそうです

「共倒れてみんなが亡くなってしまうのではなく、一歩でも、1cmでも高いところへ逃げて生きろ」

という津波の被害に何度も遭ってきたこの地の教訓のような方言でした


最後は皆様からの質疑応答タイム

「何か私達がこれから伝えていくべきことはありますか?」という質問に

答えていただいたお言葉は一言


「生きていればいい」というお言葉でした

「家が無くなっても、船がなくなっても生きていればこれからまた始められる」


この言葉を私達ににこやかな笑顔で話されたお二人

とても深く突き刺さるお言葉に涙を見せるお客様も多くいらっしゃいました
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今回のガイドを務めてくださったお二人

右:中村さん  左:宮森さん
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旅もいよいよ終盤へ・・

3日目の午後は、サッパ船とボランティア活動です!

ご紹介した「語り部ガイド」と「三陸鉄道」にも乗車する第3弾発売中!

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