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テーマ：屋久島

2011.12.22

世界自然遺産知床　自然環境保護活動

いつもご覧頂きありがとうございます。green traveler編集長の鮫島です。

私達green travelerは、『旅行を通じて環境問題の解決に貢献すること』と理念として掲げています。最近、日本の地方でよく耳にするのは、「鹿の食害」です。日本全国、今、シカが増えすぎることで様々な問題が起こっています！

「自然環境保護＝野生動物保護」と思われる方も多いのですが、野生動物が増えすぎることでバランスを崩し、様々な悪影響を及ぼすこともあります。その代表例が「シカ」でしょう。

シカは草食動物ですので、野山の草、木の実などを食べています。もともと、狼がいた時代は狼が天敵であったため、一定の生息数のバランスが取れていましたが、狼の駆除とシカの保護政策のもと、今では日本全国の山々で簡単に見られるくらいの生息数が確認されています。

北海道のエゾジカも例外ではありません。知床にも世界自然遺産となって、様々な開発規制が強化されたこともあり、エゾジカが増えています。ヒグマと違いエゾジカは冬眠しません。冬の間、食べるものが無くなると、こぞって木の皮を食べるのです。とくにどんぐりの木「ミズナラ」が大好物のようです。実は、木は幹周りすべて樹皮を失うと枯れてしまいます。樹皮は血管の役割を担っているので、養分を伝える機能なのですが、樹皮が無くなると養分が伝わらず枯れてしまうのです。実は、今、知床でもこのような枯れる森が多発しています。森が消失すると、それを住処にする「エゾリス」「モモンガ」にも影響しますし、知床の陸の食物連鎖の頂点「ヒグマ」にも悪影響です。なぜなら、ヒグマはどんぐりが大好きです。秋の実りの季節になると、どんぐりをたくさん食べ蓄えて長い冬に備えるのですが、こうしたことにも影響します。
こうした現象を「シカの食害」と言います。実際、環境省でも「シカの食害」対策で、頭数を決めてシカの駆除が行われていますが、地元の人の肌感覚では、「効果なし」という方が多いです。

これは自然環境保全が単に人の手を入れず、開発から守ればいいというものではないことを意味しています。もともｔ、シカの天敵であった狼を駆除したのは、人間ですから、間接的には人間が原因とも取れるのですが・・・。

そこで、私達は、シカの食害から知床の森を守る活動を行うツアーを募集しています。

●世界遺産知床　自然環境保護活動3日間

知床の森林保全活動
林野庁知床森林センターの協力の下、シカの食害を防止するための、柵や防護ネット張り作業を行います。
また活動だけでなく、林野庁の職員から知床の自然環境保全の取り組みについて講義もあります。

寒い中の作業ですので、服装などの事前の準備は宜しくお願いします。

服装について
「寒くて辛いんじゃないか…」と思われる方が多いと思います。でも、次に挙げるような服装と準備で意外なほど快適に過ごすことができます。（日差しのある日は、昼寝もできるほど！）

● 靴：スノーブーツもしくはトレッキングシューズ（いずれもくるぶしまで覆うタイプのもの）登山用のスパッツがあると尚可・雪が靴の中に入らないような対策が必要。森林保護活動時は長靴・レインブーツ。
● 靴下：厚手の靴下※綿以外の素材
● 上半身：綿以外の保温下着　＋ネルシャツのような厚手のシャツ（綿以外のほうが尚可）＋厚手のセーター（毛・フリース素材のもの）＋ウィンドブレーカー
● 下半身：綿以外のズボンした＋保温素材（フリースなど）のパンツ＋ウィンドブレーカー
※ウィンドブレーカーは夏用のカッパでOK（Gore-Tex素材尚可） ※スキーウェアーでも結構ですが、温度調節がしやすいように各自工夫のほどよろしくお願い申し上げます。● 帽子（耳までかくれるもの）　
● 耳あて（防寒用）
● 手袋：スキー用のものをご用意ください。 ○サングラス：照り返しがとても強いです。眩しいのが苦手な方はご用意ください。○日焼け止め対策：とても紫外線が強いです。
もちろん、このツアーはボランティア活動だけではありません。世界自然遺産知床の自然体験も盛りだくさん

流氷ウォーク

冬の知床のメインアクティビティ！これをやらずして流氷は語れません！流氷の上を歩いたり、時には海に落ちたり？！ここでしかできない体験です。

知床原生林スノ－シューハイキング

シーンと静まり返った静かな平原や原生林を巡るのは本当に異次元空間。落葉しているので、動物観察やバードウォッチングも最適です！

流氷クルーズ

網走港からの約１時間遊覧

●野生動物観察

冬の知床には、オオワシ・オジロワシなど空の食物連鎖の頂点がやってきます。その数たるや凄いです！世界中のプロカメラマンがこれを狙ってやってっきます。

そのほか流氷と一緒にアザラシも！

また、知床以外にも、釧路湿原にやってくる、タンチョウズルの観察会（日本野鳥の会協力）も実施します。

ツアーは下記の要領です。

出発日：2012年2月19日、3月8日（3日間）
旅行代金：相部屋86,800円 2名1室89,800円 1名1室96,800円

▼ツアーの詳細はこちら
http://www.his-j.com/tyo/eco/japan/eco-mmb_vol3.htm

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by H.I.S.エコツーリズムデスク　