屋久島 2014.01.28

屋久島山岳ガイドの満園です。


トレッキングガイド中一番お客様から多い質問で屋久島のベストシーズンはいつ?

と質問を受けることが多いです。



春夏秋冬、山に入ると特に四季もはっきりしている屋久島ですが、




3月くらいからのこの季節は、気候的にも寒さが和らぎ屋久島の中で一番花が多い季節になります。

山桜、サクラツツジ、ハイノキ始め登山道中目を楽しませてくれます。

また常緑樹の多い屋久島ですが新緑も始まり見どころ満載のシーズンです。

また5月後半から6月の初夏には標高1300mをこえる山岳部にはシャクナゲが咲き乱れます。

ヤクシマシャクナゲは町の花としても選定されていて屋久島を代表する綺麗な花です。毎年この時期にはシャクナゲ登山も実施され、ヤクシマシャクナゲを目当てに屋久島登山に訪れる方も多いです。



ヤクシマシャクナゲ




なんといっても南の島なので夏は最高なシーズンです。

屋久島の夏は午後の7時半を過ぎてもまだ明るい!といった日がよくあります。早朝から晩まで一日を長く楽しめるのも夏ならではでしょうね!

また日本一のウミガメの産卵地として有名な屋久島ですが、ウミガメの季節は初夏からお盆前までが産卵期、8月から9月くらいが孵化したウミガメが海に帰る季節になります。

暑くないですか?といったお客様の声も多いのですが、縄文杉ルートや白谷雲水峡ルート共に一日の行程のほとんどが森の木陰のなかを歩くルートなので直射日光にまともに一日照らされて歩く登山ではありません。やっぱり夏なので汗もたくさんでますが、ふと陰で一休みした時の爽快感はたまりませんね。

また夏ならではのアクティビティもたくさんあります。

リバーカヤックやシュノーケリングなどこの季節は海、山、川すべてがベストフィールドになります。



安房川リバーカヤック



夏の暑さが和らいでトレッキング、登山にはとても歩きやすい気候になってきます。

宮之浦岳を始めとする奥岳登山におけるベストーシズンはここかもしれません。屋久島の過去の年間降水量を見てみると10月の降水量が一番少なく秋晴れの宮之浦岳や奥岳からの景色は爽快絶景です。

常緑樹の森の中にも数種類紅葉する木も見られ、コントラストもすごく綺麗です。

今年の山間部のまともな積雪は12月に入ってからだったので11月いっぱいは奥岳の方も登れました。



秋の淀川からみる紅葉



冬は積雪があるので奥岳への登山に関しては完全な雪山登山になり、淀川登山口へのアクセスも道路凍結に伴い通行不可になる場合もあります。

登山目的のお客様が一番少ない季節になります。

その影響もあってこの時期、縄文杉や白谷雲水峡を訪れる人は雄大な自然を貸切であったり、そうでなくても混雑に巻き込まれることなく静かに見れる時期です。

また緑のイメージの屋久島ですが雪の縄文杉を体感できるのもこの季節ならではです。



雪の縄文杉



ガイドとしては一年通じて屋久島の山に登らせてもらってますが、屋久島は四季折々のいいところがそれぞれの季節に詰まっています。

訪れる人と人との出会いと同じように、自然との出会いも一期一会であって、

最初の質問の答えは個人的な見解で言わせてもらいますと

訪れたその時がその人にとってのベストシーズンになります。


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