前回の続き。


さてお店の中に入ると、どのお店にもたくさんの木彫りの

人形が並んでます。

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虫や鳥やねずみ。


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ねこやアルマジロなどいろいろな動物たち。


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カラフルなサボテンもあります。

花の蜜を吸っているハチドリは取り外しが可能です。


これらは全部手作業で塗られています。


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油絵の具で塗られているのかなと思いますが、

何重にも水彩絵の具で色を塗り、そのあとで、

ニスを重ねるそうです。


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これはまだ色を塗られていないキノコ。

これに色が加わると…

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じゃんじゃじゃん!完成!


さて、村の入り口の道路標識には、

「アレブリヘスの里」などと書いておきながら、

実際これらの木彫りの人形が「アレブリヘス」と

呼ばれていない理由について説明いたします。


もともとアレブリヘスとは、紙粘土で作った架空の

怪物のことらしく、また、今回紹介したような木彫り

にも怪物があることから、最初に紹介した人が

間違えて、「アレブリヘス」と呼び、以後そのような

呼称が定着したそうです。

実際、お店のおばちゃんにこれ何、と聞くとアレブ

リヘスと返ってきますが、近年はその呼び方も

あまり一般的ではなくなってきているようです。


架空の怪物はたぶんこんな感じなんでしょうね。

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しっぽクルクル。腕からは頭が生えてます。

ここで作られているものは、(お店にもよりますが)

全体的に丁寧なつくりものが多いです。
これらの作成は、かなり細かい作業ですし、塗って、

乾燥させることを考えると、ひとつひとつ作るのには

相当な時間を要します。中には、民芸品を越えて

芸術の域に達しているものもあります。


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ここティルカヘーテ村は、風の音、鳥の鳴き声、

そして時々通る車の音だけと言っても言い過ぎ

ではないくらい、本当に静かな所。


そんな静かな村で生まれた人形たちは、今日も

大切にしてくれる人が現れるのをじっと待っているのです。


おしまい


***yuta

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