オアハカ州観光
2008.03.30
前回の続き。
さてお店の中に入ると、どのお店にもたくさんの木彫りの
人形が並んでます。
虫や鳥やねずみ。
ねこやアルマジロなどいろいろな動物たち。
カラフルなサボテンもあります。
花の蜜を吸っているハチドリは取り外しが可能です。
これらは全部手作業で塗られています。
油絵の具で塗られているのかなと思いますが、
何重にも水彩絵の具で色を塗り、そのあとで、
ニスを重ねるそうです。
これはまだ色を塗られていないキノコ。
じゃんじゃじゃん!完成!
さて、村の入り口の道路標識には、
「アレブリヘスの里」などと書いておきながら、
実際これらの木彫りの人形が「アレブリヘス」と
呼ばれていない理由について説明いたします。
もともとアレブリヘスとは、紙粘土で作った架空の
怪物のことらしく、また、今回紹介したような木彫り
にも怪物があることから、最初に紹介した人が
間違えて、「アレブリヘス」と呼び、以後そのような
呼称が定着したそうです。
実際、お店のおばちゃんにこれ何、と聞くとアレブ
リヘスと返ってきますが、近年はその呼び方も
あまり一般的ではなくなってきているようです。
ここで作られているものは、(お店にもよりますが)
全体的に丁寧なつくりものが多いです。
これらの作成は、かなり細かい作業ですし、塗って、
乾燥させることを考えると、ひとつひとつ作るのには
相当な時間を要します。中には、民芸品を越えて
芸術の域に達しているものもあります。
ここティルカヘーテ村は、風の音、鳥の鳴き声、
そして時々通る車の音だけと言っても言い過ぎ
ではないくらい、本当に静かな所。
そんな静かな村で生まれた人形たちは、今日も
大切にしてくれる人が現れるのをじっと待っているのです。
おしまい
***yuta