行きは直行バスでテピックまで来ましたが、帰りは同じルートを
たどるのはちょっと嫌なので、テピック-グアダラハラ空港を
バスで、グアダラハラからメキシコシティは格安航空券の
たくさんでている、飛行機で移動することにしました。
テピックのバスターミナルからは、オムニブス・デ・メヒコ社が
グアダラハラ空港行きの直通バスを一日に何本か運航して
います。
バスは13時30分出発。所要は3時間。
飛行機の出発時刻は、18時40分。
2時間前には着くのでちょうど良いかなと思っていました。
バスも定時に出発し、いざグアダラハラへ。
しかしこの日はセマナサンタ最終日。道も結構混んでます。
まぁ最悪1時間前に到着できれば良いかななんて思い、
気楽に気楽に考えていました。
途中グアダラハラ近郊の町、サポパンを通過しました。
この分なら1時間半前だな。なんとかなるな、と思っている最中に
携帯電話が鳴りました。
電話の要件は別になんでもなかったのですが、ふと携帯電話の
時刻を見ると、自分の時計の時刻と違っています。
私の携帯電話は、サマータイムや時差を、自動的に修正する
機能があります。
時差…
実は、このナヤリ州とお隣のハリスコ州には時差があるのです。
メキシコシティ含む多くの部分では、CST(中部標準時)を使用
しているのですが、太平洋沿岸などではMST(山岳標準時)、
PST(太平洋標準時)などでは、異なる時間帯を使用しているのです。
そしてナヤリ州の時間帯はMST…。
そう時差があるのです。
…到着は出発の30分前。
30分前のチェックインはまず間違いなくのれません。
冷や汗たらたらです。もう早く着いてくれとずっと祈り、
バスが空港についたら猛ダッシュでした。
…。
結論から言うと間に合いました。
この日は飛行機に、たまたま遅延が出ていたそうで、
チェックインも受け付けてくれました。
これがもっと発着の多い空港で人がたくさんいたら、
飛行機遅れがでていなければ、確実にアウトでした。
どうでもいいのですが、アビアクサ航空のフロントマスクって
ニヒルな笑いを浮かべているように見えませんか。
「おうYUTA、間に合って良かったな(苦笑)。」みたいな。
そんな訳で無事、定刻よりも少し遅れてメキシコシティに
到着することができました。
みなさんも太平洋岸を旅行するときは、時差に十分お気を
つけください。
あと、個人的には、醤油のミニボトル(思いがけなく取れたて
魚介類に出会うかもしれません)と、虫よけスプレーが
あると、ナヤリの旅行はもっと楽しくなると思います。
日本語での情報があまり多くないナヤリ州ですが、
これらの情報が、少しは皆様のお役に立てればと思います。
メキシコには、実にたくさんみどころがあります。
今回のインフルエンザの影響でメキシコのイメージも
かなり悪くなっているかもしれません。
しかしそこにいる陽気な人たち、おいしい食事、
美しい景色、壮大な歴史には変わりありません。
そんなメキシコに、またたくさんの人たちが集まって
来ることを切に願います。
以前続けて連載していたナヤリ旅行記。
インフルエンザの影響もあり、ブログの更新を一時停止
しておりましたが、メキシコシティではインフルエンザも
沈静化の方向にあり、またブログを再開することになりました。
そんな訳でナヤリ旅行記を再開いたします。
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これまでのナヤリ旅行記
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サン・ブラスを後にし、州都テピックへもどってきました。
州都といっても非常にこじんまりとしています。
高い建物もほとんどないので、遠くの山もはっきりと見えます。
観光の拠点となるのは、歴史的中心地区の中心ソカロです。
多くの観光名所はここから徒歩圏内ですが、観光バスで
まわることもできます。
しかしこのバス、予約が必要なようで、予約も当日の朝8時半から
できるそうなのですが、9時ごろ行ったらその日の午前中の
予約はすでにいっぱいとのこと。この日はテピックを経つことに
なっていたので、あきらめました。
セマナサンタということもあって混んでいたのかと思いますが、
朝8時半の段階で行列ができていたそうです…。
そんな訳で徒歩でまわることにしましたが、まずは腹ごしらえ。
そんなにたくさんのお店があるわけではないので、人のたくさん
入っているトルタ屋を選びました。
これはPIERNA(豚の腿肉)のトルタ。
メキシコシティで食べるピエルナと違って、チャーシューの
ような形で、クリームソースがかけられてました。
この辺りでは、クリームソースをかけるのが一般的のようです。
所かわれば、ですね。トルタひとつとってもおいしくて、
どんどんナヤリに惹かれていきます。
満腹になったところで市内観光開始。
どの建物も明るく、とてもこざっぱりした印象です。
市庁舎もこざっぱり。
中に入ることもできます。
中にはもちろん壁画が描かれています。
色使いをみても、比較的新しい時代に描かれたのがわかります。
この壁画もメキシコの歴史がテーマです。
この平和で静かな空間と、壁画のテーマ、迫力がなんとなく
ミスマッチな感じに思ったりもしましたが、この街も、この国も
長く、そして壮絶な歴史があるのです。
このテピックを含むナヤリ東部から、シエラマドレ山脈西側の
ハリスコ州までの一帯には、ウィチョール族という先住民族が
暮らしています。
そのほかにも、テペワノス族、コラス族、メヒカネーロ族など
複数の先住民族が住んでいますが、ウィチョール族が
もっとも有名かもしれません。
ソカロの一角には、民族衣装に身をまとった、ウィチョール族が
露天をひらいております。
ビーズアート(CHAQUIRA)や、毛糸アート(TABLA DE
ESTAMBRE)などは想像を超えた美しいデザインで、
世界的にも有名ですね。
ここではちょっとした小物なんかが売られていますが
大作になると、それは伝統工芸の域を超えた、ひとつの
芸術になります。
ウィチョール族の伝統工芸については、機会をみつけて
紹介させていただきますね。
さて、ナヤリについては基礎知識がほとんどなかったので、
メスカルティタン島を除いては、どこも行き当たりばったり
でしたが、どこの街もこじんまりとしていて、それでいて
大きな魅力にあふれていました。
これ以外にも経験をした面白い体験、おいしい食事なども
あるのですが書き出すときりがないので、この辺で終わりに
したいと思います。
楽しかったナヤリを後にし、グアダラハラ経由でメキシコシティに向かうの
ですが、この後大事なことを忘れていて、大変な目にあいました。
前回の続き。
Rincon de Guayabitosで海水浴と食事を終えたあとは
北へ約1時間、San Blas(サン・ブラス)へ向かいました。
地元の人が、「ナヤリに来てサン・ブラスを見なければ、
ナヤリは語れない!」と力説するものだから、夕方だった
ものの立ち寄ってみました。
それにサンブラスの魅力はどうやら夕陽みたいですし。
夕陽が美しいだけでなく、夕陽を望むことのできる施設も
ばっちりそろっているのがポイントみたいです。
サン・ブラスの歴史は古く、ウィチョール族の聖地としても栄え、
また、中世1529年から1531年の間に、ヌエバ・エスパーニャに
よって植民地が形成されたという歴史もあります。
その後、ヌエバ・エスパーニャの北への躍進の拠点のために
要塞がつくられたそうです。
かつて海だった要塞の前も、今はジャングルになっており、
少し向こうに海を望むことができます。
若者がビールをのんだり、カップルが夕焼けを前にうっとり
していたります。
下に下りて、すこし歩いたところには港があります。
釣りをしたり、ぺちゃくちゃしゃべったり…。
私の旧型カメラではその魅力をつたえることはできませんが、
もう、完璧な夕焼けがそこにあるんです!
横には、カニとり漁船と、監視艇。
サンブラスはきれいなところですが、決してきどってません。
そんなところが妙に落ち着きます。
さて、この日はセマナサンタだったので、ソカロでは
イベントがあるとのことでした。
たくさんのバンダ(BANDA)が来るとのことでしたが
行ってみると、数え切れないくらいのバンダが、あっちこっちで
演奏してます。
バンダは、ホーン隊を擁してメキシコの大衆音楽を演奏する
バンドというか、オーケストラというか。
バンダの基本編成は、トロンボーン、サックス、トランペット、
クラリネット、ドラム、パーカッション、ベースなどで、
編成だけみるとスカもやれちゃいそうですね。
スカとは全くの別物ですが、裏打ちのリズムが多く使われる
ことは共通してますね。
また、バンドのことを表す場合もあれば、バンダ音楽という
ジャンルをあらわす場合があります。
ノリが良いので、ついつい踊りたくなってしまいます。
というか、周りの人に踊れ踊れのコールで、踊らざるを得ません。
もじもじしていても、前に連れ出されます。
写真を構えると、俺たちを撮れーとメンバーが集まってきました。
バンダ音楽は、ナヤリ州だけでなく、シナロア州やハリスコ州、
ソノラ州などが非常に有名です。
さて、サンブラス行ったらぜひ飲めといわれたお酒があります。
COCO LOCO(ココ・ロコ)という名前のようなのですが、
大体想像はつきますね…。
ココナッツジュースベース(=COCO)のお酒に、LOCO(=狂った)。
お酒の色が、有り得ないミドリ色をしてます…。
しかし、ただ強いだけだろ、とあまり期待もせずに飲んだのですが…
なんじゃこりゃ。飲んだことがない味です。
ココナッツジュースに、ロンとか、ウォッカとか、テキーラとか、
ウィスキーとか、ラムとか全部で7種類のお酒を混ぜてるのよ、
と瓶を並べてくれました。
サンブラスの夜はまだまだ長そうでしたが、私はこの一発で