テオティワカン遺跡やメキシコの古代文明の様々な遺跡には

色彩豊かな壁画が数多く残っていますart


H.I.S.メキシコシティー支店~タコタコ・タコス通信~

     カカシュトラ遺跡の壁画


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         ボナンパック遺跡の壁画


メキシコ=パステルカラーの鮮やかな色彩というイメージは

非常に強いと思いますが、それは今に始まったことではなく

先住民時代から根付いているものでもあります。


もちろんその当時は全て自然のものからこういった色彩を

出していました。

植物などを使っていたんですね。


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         テオティワカン遺跡の壁画 

テオティワカンのシンボルカラーは下地になっている朱色です。

テオティワカンの建造物の壁はこの朱色で彩られていました。


そしてこの朱色が一体どんなものから取られていたかというと…


こんなものから朱色を出していました。
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     コチニール


コチニールって何

コチニールカイガラムシ科のになります

正式名はコチニールカイガラムシ

体長はメスで3mm、オスはその約半分。


テオティワカン遺跡でもよく目にするウチワサボテンに寄生する虫で、

先住民時代からメキシコや南米で染料として養殖されていました。


こーんな風にサボテンに寄生しています。
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但し、これらはコチニールの。卵のほうが良い色が出るとかなんとか。


白い虫のコチニールもしくはその卵をつぶすと赤く染色します。


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写真の白い封筒の左端に丸く赤く塗っているのがコチニールの染色。

あんなに鮮やかな朱色が出るんですsun

ちなみに黄色い線は、封筒に立て掛けてある植物の茎で書いてます。

CHICALOTEチカロテ』といって

これもテオティワカン遺跡にたくさん育っています。

このように先住民時代当時は全て自然のものを使って

鮮やかな壁画などの染色を行なっていたんです



ちなみにこのコチニールをつかった色素は

現在でも様々な用途で、そして世界中で使われています。


例えば日本の清涼飲料水アルコール(カンパリ等)、

お菓子かまぼこ、某ブランドの化粧品(口紅など)等、

現在でもかなり重宝されていますup

本当にたくさんの食品添加物・着色料に使われているので

実は皆さんはカイガラムシを食べてることになるんです…

danger口に入れても害はないみたいなので安心して下さい。

  但し、稀にアレルギーの人はいるみたいです…


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ちなみにテオティワカン遺跡の月のピラミッドのすぐ手前の広場、

月の広場に『コチニールおじさん(別名サボテンおじさん)』

がいます。

実際にサボテンに付着しているコチニールを使って上記のような

染色の様子を見せてくれます。

テオティワカン遺跡に行かれた際は是非おじさんを探してみて下さい



***MAFU



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    2024.11
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