今日もGreen Traveler編集長 鮫島からレポート!
今日は、FMヨコハマのエコロジー系の番組で
インタビューを受け放送されました。日本の野生動物の
観察ツアーについての紹介ということで、
世界的にも貴重な野生動物のサンクチュアリ(聖地)であって、
この時期もっともオススメのスポットとして知床と小笠原
について紹介させて頂きました。
今回は、ラジオでお話させていただいたことについて、紹介しますね。
ぶっちゃげ、寒いし、わざわざ寒いのになしに行くのさ・・・。
私もそんなことを思う1人でしたが、行ってみて、
本当に大自然を前に、自分が自然の一部でしかないこと、
厳しい自然だから生命の尊さも感じました。
わざわざ行く価値があるのが、知床の大自然。
その貴重な生態系が評価されて世界自然遺産に既に登録されていますが、
知床の生態系の特徴は、
陸海空すべての食物連鎖の頂点にいる動物が
勢ぞろいする場所であることです。陸はヒグマ、海はシャチ、
空はオオワシ・オジロワシ。すべて世界的に
希少な食物連鎖の頂点にいる動物がたくさんいるということは、
動物たちにとって豊かな自然環境が残されている証です。
少なくともココ知床は、人間の世界ではありませんね。
今の時期はオホーツク海に浮かぶ流氷があります。
流氷は「生物たちのゆりかご」と言われるように、
冬の風物詩として景観だけでなく、
生物たちにとってとても重要な資源なんです。
もともと流氷はオホーツク海の彼方シベリアのアムール川
から流れてきた氷塊なので、
海水ではないため「しょっぱく」ありません。
シベリア大陸の森の豊富なプランクトンを一緒に運んでくるわけです。
そのため流氷の水面下というのは、
実は海の海洋生物にとってはまさにサンクチュアリ(聖地)で、
たくさんの魚やカニなどの生物が栄養を蓄える貴重な時期なんですよ。
れを狙った食物連鎖上位のアザラシ、オオワシ・オジロワシなどが
世界中から集まってきます。
の希少な野生動物をねらってやってきますけど・・・。
しかもほぼ確実に観察できまるもスゴイ!
実はオホーツク海産の毛蟹もこの流氷明けの時期が最も美味しい
と言われてますし、
名物の羅臼昆布やバフンウニなどもこうしたプランクトンの恩恵を受けています。
人間にとっても流氷は自然の恵みなんですね。
また、流氷シーズンのオススメ体験として
「流氷ウォーク」があります。
名前の通り流氷の上を歩くわけですが、歩くだけでなくあえて
「海に落ちて浮かぶこと」もあり!ドライスーツを無料レンタル
しますからぜひ試してみてください。世界中でココでしかできない体験です。
冬の知床の原生林も夏に負けてはいません!
木の葉が落ちていて見通しもよく、エゾジカ、モモンガ、クマゲラ
など森の住人たちと遭遇することもあります。
(ヒグマは冬眠中なので会うことはありませんが、
地球温暖化すれば冬眠しないヒグマが現れるかもしれませんね。)
厳しい冬の環境の中でも力強く生きる希少な動物たちにきっと感動することでしょう。
だって、アイヌにとって森の動物たちは森の守り神なんですから、
会えたら本当に「ありがたい」ですね。
この原生林を歩くスノーシュートレッキングもオススメ!
真っ白な銀世界と静寂、雄大な知床連山と
オホーツクの流氷の海が混然一体となった別世界を演出して、
寒さを忘れる「しびれる風景」がそこにありますよ。
「世界遺産知床 大自然エコツアー3日間」が
今の知床を大満喫できるエコツアー。
ツアー>>> http://www.his-j.com/tyo/eco/japan/eco-mmb_gt_winter.htm
3月出発限定で知床在住のエコツアーガイドと共同企画したもので、
知床の自然のインタプリター(通訳者)としてエコツアーガイドが流氷ウォーク、
スノーシュートレッキング、野生動物観察、絶景ポイントなどその日の気象状況に合わせて最高のスポットへご案内します。
特に今年は流氷の状態が良く、流氷ウォークも高い催行率です。
例年3月初旬でウォークはおしまいですが、今年は3月後半までできるかもしれません。
ぜひ知床のしびれる大自然にあなたの五感でふれてみませんか?