grenn traveler編集長です。
今日の一枚はこれ!なんでしょうか?
白いイルカ・・・シロイルカ・・・ベルーガです。
「白鯨」と呼ばれたりします。というのも、「イルカ」と「クジラ」を言葉で使い分けていますが、実際は「イルカ」も「クジラ」の分類なんです。大きさで言い方を変えているといっていいでしょう。ベルーガはオスは成長すると5~6mにもなり、大きさでは「イルカ」と「クジラ」の間をさまよっていて、イルカの中では「大型」だし、クジラの中では「小型」。ちなみに編集長の名前にある「鮫(サメ)」は哺乳類でなく、魚類なんですけど。
さて、このベルーガは全体的に丸っこい体形もあってとっても愛嬌たっぷり。しかも「きゅーん」とか「キュッル」とかいろんな鳴き声をするので「海のカナリア」と呼ばれたりします。白いイルカなので手塚治虫の『海のトリトン』を連想する方もいるんじゃないでしょうか?人なつっこいところも可愛らしい。見ているだけで、こちらも顔が緩み、幸せな気分にさせてくれます。
実はこのベルーガ、野生では北極圏などの冷たい海域しか生息できず、シロクマ同様「白い」のが最大の特徴です。野生のベルーガが多く集まる場所がカナダ北部のハドソン湾に面した「チャーチル」という街です。チャーチルは陸路移動ができないため飛行機でしかいけない携帯電話も通じない極北の小さな街ですが、7月~8月にたくさんのベルーガがチャーチル周辺の海域に集まり、それを観察するために世界中からツーリストが集まってきます。
しなしながら、このベルーガは絶滅危惧種。夏場の子育ての時は別としても、普段氷の下で生活する彼らにとっては「地球温暖化」は死活問題なのです。乱獲のみならず、環境問題も影響を与えているんですね。
H.I.S.エコツーリズムデスクでは、野生のベルーガを観察するツアーを発表しました。
http://www.his-j.com/tyo/eco/america_canada/eco-ywg_2011_07-08.htm
わざわざ北極圏まで・・・なんて思われる方も多いかもしれませんが、彼らの生活の場である北極圏まで出かけてこそ意味があると思うのです。人間にとっては「厳しい環境」でも、動物たちにとっては「快適な環境」とはどんなものなか、五感を使って感覚で感じることが大事だと思います。少なくとも私には水族館のベルーガより北極圏のベルーガのほうが「いい表情」に思えます。
しかもこのチャーチル、この時期も野生のホッキョクグマ(シロクマ)に遭遇できることも期待されるため、ベルーガ&ホッキョクグマを探す観察するツアーとして企画しました。ベルーガはほぼ100%に近い遭遇率です。
オプションですが、ドライスーツを着てベルーガと同じ目線で泳ぐことも可能です。
極北のチャーチルは、そのほか、希少な野鳥やシロキツネに出会うこともあり、ヤナギランの群生も花開き、短い夏の楽園を迎えます。7月~8月の8日間ですので、今年の夏休みの機会に可愛らしい地球の仲間たちに会いにいきませんか?
チャーチルは宿泊施設の許容量が小さい上に世界中で人気あるところなのでお早めに!
↑このあたりではキツネも白い
↑ 短い夏に花開くヤナギランの群生
↑夏でも気温は低いので防寒は必要です
↑ 希少な野鳥も数々
H.I.S.エコツーリズムデスク
★五感にチャージする大自然エコツアー
PC:http://www.his-j.com/tyo/eco/top.html
mobile:http://t.his-j.com/00130/index?uid=NULLGWDOCOMO