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テーマ： Green Traveler の部屋

2011.04.18

屋久島の山岳信仰の聖地　牛床詣所

いつもご覧頂きありがとうございます。green traveler編集長です。

なんとも不気味な雰囲気の鳥居。

今にも何かでてきそうな祠・・・。

心霊写真ではありません！

正体は・・・・

屋久島の主要集落「宮之浦」から白谷雲水峡へ向う途中にある「牛床詣所（うしどこもいしょ）」という山岳信仰の聖地であり、ここから上の山が神聖な場所であり、女人禁制だったとされています。

「岳参り（たけまいり）」という山を神と崇める山岳信仰の行事で、山へ祈りに出かけた男たちを出迎えたのもこの場所だったそうです。山に入れない女性や子供たちは、山へ詣でるかわりにここで祈りをささげたそうです。

屋久島にいると、晴れて風も穏やかな時と、風雨で荒天時は、別の場所ではないかと思うほど異なる表情になります。自然は楽しむことができる対象であると同時に人間にとって厳しく畏れ多い存在であることを、島人は忘れていません。時として、人間が踏み入れるべき場所でない厳しい環境になることを戒めとして教えてくれているのかもしれません。同時に、山は神様の領域ですから、自然をきれいに保つことは大事で、ゴミを捨てたり、汚したりする「と罰が当たる」と考えている島人も多いのです。

地元出身のトレッキングガイドさんは、白谷に入るときにはここでお参りをしてから山へ今でも入る方もいるそうです。

屋久島へトレッキングされる方には、必ず訪れていただきたい場所のひとつです。
そうした島人の思いを感じることのできる場所「牛床詣所」なのです。

H.I.S.エコツーリズムデスク
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