Green Traveler の部屋
2011.05.05
いつもご覧頂きありがとうございます。green traveler編集部の木村です。編集長の鮫島と社内の有志20名で5月2日から3泊4日で岩手県へ復興支援のボランティアへ行っておりましたが19時頃、全員無事に到着しました。
編集長からの総括がすでに投稿されていますが、私も今回の4日間を振り返ってみたいと思います。
■被災地と自分との距離が縮まる
東京からニュースなどの映像で見る被災地は衝撃的な映像が多く目を覆いたくなるものばかりですが、私にとってはどこか現実感の薄い風景だったように思います。
今回作業をしたホテル羅賀荘にある瓦礫を目の前にして「本当に片付くのか?」と思いながら作業したこと、腕にずしりとくる土嚢や水を吸った畳、宴会場にあったはずの机や椅子、振り払ってもまとわりつく虫、途中降り出した雨と滑りやすくなった斜面、汗と疲労。
※津波によって散乱したホテルの畳や机、外壁などを運び出す。
被災地を、岩手県を、田野畑を思った時、誰かに話す時、今回体験した現実の感覚は忘れずにしたいと思います。
また一緒に作業をしてくださった方々はもちろん、立ち寄ったお店で「ご苦労さまです」「ありがとうございます」「助かっています」と声をかけてくださった方々。
私たちを受け入れてくださった地元の方々のおかげで「被災地に向けてできること」から「この方達に向けてできること」へとより具体的なイメージを持ってこれからの行動を進めることができるような気がします。
■遠く離れているからこそできること
懸命に作業したとはいえ4日間の短い期間。地元の方々と作業をしながら予定の期間が終われば帰ることのできる日常があることに引け目を感じてもいました。
別のスタッフから聞いた話ですが、作業中に海から流されてきた魚捕りの網を見つけたときのこと。
土砂や瓦礫に埋まった網が簡単に撤去できず、スコップで掘り返したり、一部を切ったりしてようやくはずすことができたとき、一緒に作業をしていた地元の方が「そこまでやるか」と、その執念に感心していたそうです。
短期間しか作業ができないから、これを片づけなければ何をしに来たのかわからないという気持ちだからこそできたのかもしれません。
たとえ短期でも、私たち「だからこそ」できることに目を向けてやれることを考えたいと思いました。
■たくさんの地元の方々の協力があってできた「ボランティア」
現地でのボランティアを希望した際、快く受け入れをしてくださった岩手県岩泉町の伊達勝身町長、何もわからない私たちに作業場所の指示、そして一緒に作業をしてくださる地元の方々とを繋いでくださった岩泉町の社会福祉協議会、ホテルでの瓦礫撤去の活動を受け入れ、また一緒に作業をしてくださったホテル羅賀荘の三浦力支配人、田野畑村で私たちと一緒に作業をしてくださったNPO法人体験村・たのはたネットワークの楠田さん、たけいさん、小本地区で一緒に作業をしてくださった植村さん、小泉さんをはじめとする地元の方々
みなさんが受け入れてくださったことで無事に、そして貴重な4日間にすることができました。
本当にありがとうございます。
※社会福祉協議会でのボランティア活動の登録と説明
※ボランティアの団体と活動先などが書かれたホワイトボード
岩手県、そして東北地方の一日も早い復興を願って
H.I.S.エコツーリズムデスク
木村友響
五感にチャージする大自然エコツアー
PC:http://www.his-j.com/tyo/eco/top.html