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この記事は2部構成となり、後編になります。
まずは【ツアーレポート前編】からご覧ください!

皆さんこんにちは!
HISエコツアーデスクの熊倉です。

今回は2023年8月に催行した【スイス山小屋絶景トレッキング9日間】のツアーの様子をお届けしたいと思います。スイストレッキング旅行を検討中の方の参考になれば嬉しいです!

↓天気が最高に良く、スイスアルプスの絶景を大満喫できました。(写真先出ししちゃいます)

1

今回のツアーのスケジュール
1日目チューリッヒ到着、ガイドとツェルマットへ移動
2日目
王道、ゴルナーグラートトレッキング
3日目
"マッターホルン中腹" 憧れのヘルンリ小屋へ
4日目ヘルンリ小屋でのスペシャル体験、下山して移
5日目ングフラウヨッホとアイガー北壁トレッキング
6日目
"天空の山小屋" 絶景のファウルホルン小屋へ
7日目
ファウルホルンから下山し、チューリッヒ空港へ


1~4日目までの様子はツアーレポート前編でお届けしております。ぜひそちらからご覧ください!

前日の夕方にツェルマットから鉄道でグリンデルワルトにやってまいりました。グリンデルワルトはユングフラウ3山「アイガー・メンヒ・ユングフラウ」の麓町で、ツェルマットと並んでスイスで大人気の山岳リゾート地です。

街はハイジを彷彿させるような牧草地にあり、のどかな雰囲気を感じます。しかしそんな雰囲気を飲み込むように、街の背後には巨大なアルプスの岩壁が聳えて立っていて、そのアンバランスな光景に圧倒されてしまいました。こちらのホテルも山岳リゾートらしい暖かい雰囲気。
Photo(グリンデルワルトの街並み / ホテルの雰囲気)

5日目:ユングフラウヨッホとアイガー北壁トレッキング
Jungfrau_map↑ここからはイラストMAPで場所を確認しながらご覧ください

グリンデルワルトトレッキングの初日は王道コースへ!

まずは絶対外せないヨーロッパ最高地点の鉄道駅&超有名展望台のユングフラウヨッホへ向かいます。

ユングフラウヨッホに向かう道中、グリンデルワルトから2020年開業したばかりの「アイガーエクスプレス」に乗って、アイガーグレッチャーまで空中散歩。

グリンデルワルトの街を真下に大きな窓から、これまでに見る事の出来なかった景色を楽しみながら6,000mの距離をわずか15分で移動します。
1(アイガーエクスプレス / 大きな窓から空中散歩)

アイガーグレッチャーにはこの「アイガーエクスプレス」と「ユングフラウ鉄道」が通っており、ここでユングフラウ鉄道に乗り換えて、ヨーロッパ最高地点駅のユングフラウヨッホへ向かいます。

ちなみにユングフラウ鉄道はアイガーグレッチャーからずっと山の中のトンネルを走るので、残念ながら景色は楽しむことはできません。しかし途中駅で5~10分ほど停車する時間があり、その駅には山の中腹に掘られた展望台がありました!

覗いてみると、万年雪や氷河を見る事ができます。
Photo(ユングフラウ鉄道 / 岩壁に掘られた展望窓)

そしてユングフラウ鉄道に乗ってから約30分、ヨーロッパ最高地点の鉄道駅・標高3454mのユングフラウヨッホ駅に到着!

ユングフラウヨッホには「トップ・オブ・ヨーロッパ」という複合施設が隣接していて、世界自然遺産のアレッチ氷河を一望できる「スフィンクス展望台」や、1年を通して万年雪が楽しめる「プラトー展望台(雪原)」ではユングフラウ3山の1つメンヒの山頂を拝んできました。そして最後は「アイスパレス」と呼ばれる氷の洞窟を凍えながら歩きました(笑)

ユングフラウヨッホエリアは夏でも防寒着は必須!
アイスパレスはマイナス2度でした。。(常時マイナス2度に設定されているらしいです。)

あとは紫外線対策も必要!雪の照り返しで太陽が出ているとかなり眩しく、長時間滞在しているとガッツリ日焼けします。
4(ユングフラウヨッホ駅 / アレッチ氷河)
5( プラトー展望台 / アイスパレス)

ユングフラウヨッホ観光後はアイガーグレッチャー併設のレストランで昼食を取り、クライネシャイデックまで約1時間のトレッキングです。

このコースの見所は何と言ってもアイガー北壁の真横を気軽に歩ける事。今回のツアーで唯一この日だけ雲が多い日でしたが、それでもアイガー北壁バッチリ見れ、垂直に立ちはだかる岩壁の様に圧倒されました。

道中にはユングフラウ鉄道が始発駅のクライネシャイデックに向かうところも見れて、皆さんカメラを構えておりました。
8( ランチはペンネ / デザート付き)
9(アイガー北壁に向かって  / ユングフラウ鉄道とすれ違い)

クライネシャイデックからは鉄道でグリンデルワルトまで戻り、ホテルへ帰着。
明日はこのツアーのもう1つハイライトである「ファウルホルン小屋」へ1泊2日のトレッキング!

今日の雲がどっかに行って晴天でありますように~と祈りながら、寝床につきました。

6日目:"天空の山小屋" 絶景のファウルホルン小屋へ
前日の祈りが届いたのか、この日はとても良い天気で絶好のトレッキング日和!今日は天空の山小屋ファウルホルン小屋への1泊2日のトレッキングになります。

今回もグリンデルワルトのホテルを連泊で同時に手配してるので、トレッキングや山小屋泊に不要な荷物・スーツケースはホテルの部屋に置きっぱなしで楽ちん!

元々フィルストというところまでロープウェイで行く予定でしたが、あまりにも天気が良く、皆様のコンディションも万全だったため、フィルストよりも手前のグロッセシャイデックからより長いコースをトレッキングすることになりました。
10(グリンデルワルトからバスに乗車  / グロッセシャイデック)

グロッセシャイデックからファウルホルン小屋まではゆっくりペースで休憩も入れて4~5時間程です。

グロッセシャイデックはグリンデルワルトの東側にあり、アイガー北壁を横から見る事ができます。実際に横から見てみるとアイガーの薄さというか、鋭さにびっくり!稜線はナイフのように薄く鋭く、ナイフリッジそのものでした。

そんな恐怖さえ覚えるアイガーを見ながら牧草地帯をトレッキング。歩いていたら早速野生の牛の群れに遭遇しました。日向ぼっこをしてのんびりしてました。
11(トレッキング開始  / 牛さんがのんびり)

グロッセシャイデックをスタートして1時間30分、元々の出発地フィルストまでやってきました!

フィルストはグリンデルワルトからロープウェイで直接行くこともでき、崖沿いを歩ける鉄橋や崖にせり出た展望台がある『フィルストクリフウォーク』は観光客で賑わってました。

私達はこれからもっと素敵な景色に出会えるので、チラッと眺めて先に進みました(笑)
12(アイガークリフウォーク / 崖にせり出た展望台)

このコースもしっかりと整備されており、とても歩きやすいです。コース前半は平坦な道が多く、おしゃべりしながらルンルンで歩けます。天気が良いので、私達以外にもたくさんのハイカーの方がいらっしゃいました!
13(歩きやすいコース / ハイカーがたくさん)

グロッセシャイデックから約2時間30分、フィルストからだと約1時間歩くと、このコース一番の絶景ポイント『バッハアルプゼー』に到着しました。

バッハアルプゼーは天気が良く、かつ無風という条件が揃うと、湖面にヴェッターホルン、シュレックホルン、フィンスターアールホルンやグリンデルワルト氷河映し出す、ミラーレイク(鏡の湖)になり、その美しさから『アルプスの宝石』と称されているのですが、なんと運が良いことにこの日は無風でミラーレイクを見る事ができました!
14(湖面に写るシュレックホルン / 牛さんも見とれてる?)

バッハアルプゼーまで来たら、ファウルホルン小屋まで残り1時間30分の道のり。ここから一気に斜度がきつくなります。道は舗装されてるので歩きやすいですが、これまでのようにおしゃべりしながらだと息が切れてしまうので、会話が少しずつ無くなっていきます(笑)
15(ここから登りが続きます / マイペースに行きましょう)

コース前半に比べるとキツイ道が続きますが、山小屋に宿泊するのでロープウェイの最終など気にせずマイペースに歩けるので、そこは安心です。

さらにちょっと辛くなってきたら立ち止まってあたりを見渡せば絶景や牛さんが疲れを緩和してくれます!
16(振り返れば絶景 / 牛が癒してくれます)

マイペースに着実に標高を上げていくと、本日のゴール・ファウルホルン小屋が見えてきました。
本当に山頂に建っていて "天空の山小屋" と呼ばれているのも納得できます!

あと少しで到着ですが、最後の最後がまた結構の登り道。ただ小屋までの間に結構な数の牛さんがいて、途中途中で「モ~~」と鳴いているのを声援だと思って登っていきます(笑)
17(小屋が見えてきました / 最後も登り道)

そして、そして、最後の坂道を登り切って『ファウルホルン山頂小屋』に到着~!

山小屋からは目線の高さ真正面にアイガー・メンヒ・ユングフラウの『ユングフラウ3山』を含むアルプスの360°大パノラマを眺望でき、一気に疲れが吹っ飛びます!!

今回も山小屋のテラスでお疲れ様でしたの「乾杯~!」をしました。絶景を見ながらの乾杯は本当に最高です(笑)
18(小屋からの絶景パノラマ / 絶景テラスで乾杯)

ファウルホルン小屋はヨーロッパ最古の山岳ホテルで、歴史と伝統の詰まった山小屋。
どこか懐かしい雰囲気すら感じますが、小屋の窓を覗けばアイガー北壁が目の前に。。。

この贅沢はここまで歩いた者だけが味わえる究極の体験です!

ご飯も山小屋とは思えないほどのクオリティ!!
メインのご飯物にパイに食後のクリーム付きコーヒーとお腹いっぱいいただきました!
19(小屋のレストラン / 窓を覗く / 窓からアイガー北壁)
20(ハヤシライス風 / パイ / デザート)

日が沈む時間になったら、アルプスに沈む夕日とそれに照らされる山々を拝みに、自然と小屋の外に人が集まってきました。

この景色を見てるとなんだかとても心が落ち着き、リラックスした気分になります。自然の大きさ、偉大さをつくづくと感じ、色んな悩みや考え事がちっぽけだな~と感じます。
21(夕日の時間は人が集まる / 夕日に染まるアルプス)

7日目:ファウルホルンから下山し、チューリッヒ空港へ
そして、翌朝。日の出の時間になると昨夜見送った太陽が反対側の空からまた昇ってきます。

この日の天気も最高で、地平線の空が徐々にオレンジ色に染まりながら太陽が出てきました。それと同時にアルプスの山々にも日が当たり始め、また新しい1日が始まりです。
22
(アルプスの朝日 / おはようアイガー)

朝日を見た後は、山小屋でのんびりしてゆっくり朝食を食べて、下山準備。帰りはフィルストからロープウェイでグリンデルワルトまで帰ります。

下山は昨日と同じルートですが、何回見ても飽きない景色。自分のスマホと心にこの景色を刻みながら別れを惜しみつつ歩いていきます。昨日つらかった登り道も下山は楽ちんなので、あっという間でした。

23
(下りは楽々 / 最後の最後まで絶景)

グリンデルワルトに帰ってきたら、ホテルはレイトチェックアウトで手配してるので、各自お部屋でシャワーを浴びて、着替えをして、スッキリサッパリした状態で鉄道に乗り、チューリッヒ空港へ。

チューリッヒ空港を夜発のフライトなので、ファウルホルンから下山したその日に帰国便へ乗ることができるスケジュール。余計な宿泊がいらないので、旅行日数も1日少なく、効率的な行程でした。

チューリッヒ空港で、現地7日間ずっと同じホテルに泊まりそうこうして下さった日本人ガイドさんともお別れ!7日間ずっと一緒にいたのでとても寂しかったですが、最高の天気と最高のガイドさんと最高のお客様たちで、本当に心に残る旅となりました!
24(チューリッヒ空港へ向けて / 最高の旅でした)

今回の旅を通して、できれば実際に自分の足で歩くトレッキング旅をオススメしたいなと強く感じました。

もちろん、鉄道やロープウェイで気軽に行ける展望台観光だけでも楽しめるかもしれませんが、自分の足で歩き、歩いた者しか見る事のできない、味わう事のできない絶景は、何にも代えがたい一生の思い出として深く心に刻まれました!

スイス旅行を検討されている方、いつかは行きたいなと思っている方、行った事あるけどその時はあまり歩かなかったなという方、ぜひスイスへのトレッキング旅へ挑戦してみて下さい!

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