メキシコは人口の80%以上がカトリックということで、クリスマスは1年の行事の中でも大切なお祝いの一つです
街の飾りつけに、お店で流れる音楽など、もうクリスマス一色
そんな中で、メキシコならではの一風変わったクリスマスのお楽しみをご紹介します
その名も「PIÑATA(ピニャータ)」
ピニャータとは、イタリア語で「土鍋」という意味だそうです。
主人が使用人に感謝の気持ちを込めて、土鍋に果物などを入れてプレゼントする、というイタリアの習慣だったものがスペインに伝わり、そして植民地時代に遠くはるばるメキシコに伝わってきました。
今ではそれがメキシカンスタイル(派手になり、娯楽性に富み)にどんどん変わりクリスマスの他にも、子供のお誕生日会などのお祝い事や祭りに欠かせないものとして定着しました
現在のピニャータは土鍋や新聞紙で作った割れやすいものに、カラフルな飾り付けをします。
その中にキャンディー、おもちゃ、果物などを入れます
実際にピニャータ作成を見学してきました
写真(下)がわかりやすいですかね。
きっと鳥のピニャータだと思いますが、下半分は飾り付けがしてあり、上半分はまだ新聞紙が剥き出しになってますね。
このように、手作りでひとつずつ作られてゆくのです
そして、完成したものがこちら
こちらは現在、民芸品博物館にてクリスマスシーズンに合わせて展示されているものですが、実際は、ピニャータの周りに子供たちが輪を作り、長い棒でピニャータを割ります
ロープを持った大人が割らせないようにと、ピニャータを上げ下げしたりもします。
小学生ぐらいになると、目隠し をさせられ、少し難しくしたりします。
まるで、日本のスイカ割りとくす玉割りを足したような遊びですね
そして、本当にメキシコ人はいろいろなデザインをピニャータに使います
まずははオーソドックスタイプ。これでもう十分に派手ですね・・・
続きましてはメキシコならではのマリアッチ
そして出ましたお得意のガイコツ本当にメキシコ人はガイコツ好き
所変わりまして、今度はピニャータ屋さんにも足を運んでみました
ひと目でピニャータ屋さんとわかる、これでもかってくらいのアピールっぷりで、ピニャータが歩道にはみ出ていますね・・・
では近づいてみましょう
もう、目が少し痛くなるぐらいな、カラフルな色使いと、
数え切れないほどの種類のピニャータが軒先に並んでいます
気になるお値段ですが、
1体?(ピニャータは「体」という単位で数えて良いのだろうか・・・)
今度は戦隊ものです・・・子供に人気のあるものを
とにもかくにも、メキシコのクリスマス、
ピニャータ
楽しんでいただけましたでしょうか
もちろんメキシコにだって、綺麗なイルミネーションやクリスマスツリーはあります
まだクリスマスまで10日以上
これからゆっくりゆっくりお伝えしていきたいと思います
どうぞご期待ください
それでは最後に気になる クリスマスと年末年始の街の様子をご案内いたします。
クリスマス。メキシコシティーの町は、一気に静かになります。
皆さん、おうちで家族とゆっくり過ごすというのが、メキシコのクリスマスの過ごし方です。
レストラン
ソナロサなどの観光地のレストランは クリスマス・年末共に通常営業。
レストランによっては特別メニュー限定になる事もあります。
美術館・博物館
メキシコの美術館・博物館は月曜が定休日です。
24日はクリスマス以前に「月曜」ですので、メキシコの殆どの美術館・博物館は休館となります。
国立人類学博物館は「月曜」以外はいつでも開いています。
メキシコ国立宮殿
12月24日・25日・31日 1月1日は入場が出来ない可能性があります。
テオティワカン遺跡
1年365日 入場可能。
***メキシコシティー支店一同