さて、車を駐車場にとめると、よってくる現地ガイド。
ガイド1人あたり、150.00mxn(約1700円)とのこと。
馬は1匹あたり同じく150.00mxnとのこと。
僕らは4人だったので、ガイド1人と馬を2匹お願い
して、馬は交代交代でのることにしました。
ガイドのホセ。
しかし、地方に行くと、髭+帽子+デニムのおっさんを
本当によく見かけます。
「あぁ、地方に来たんだなー。」
さて、保護区へ向けて山のなかに入っていきます。
これがまたすごい山道なんです。
道の土がものすごくやわらかいので
足がとられ、思うように歩けません。
馬組はどんどん先に進んでいきます。
馬と同じスピードで歩けるわけがありません。
馬が去ったあとは、土ぼこり。
おまけにこの馬、今日は腹の調子が悪かったらしく、
おならを連発して去っていきました。
本当に泣きそうでした…。
それでも歩き続けます。歩くのは本当にきつく、
その姿を見ても(見たから?)、なかなか馬をかわって
くれません…。
必死の思いで、歩くこと40分。
辺りに白い花が見られるようになります。
どうやらこの白い花が、モナルカ蝶の幼虫の
好物のようです。
よく見てみると、モナルカ蝶が草木に止まり、
羽を休める姿を見ることができます。
しかし、モナルカ蝶を見かけるようになると、ガイドさんが
馬をとめました。
「ここからさきはモナルカ蝶の保護区になるから馬を
降りて、歩いていかないといけないよ。あと、蝶がびっくり
するといけないからおしゃべりも禁止、カメラを撮るときも
フラッシュもたいてはいけないよ」とのこと。
いよいよだなと思って上を見ると…
うわっ!
このもっさりしたもの、すべてモナルカ蝶です。
寒さをしのぐため、みんなで固まって暖をとっているそうです。
でも、風が吹いたり、木の枝が揺れるとモナルカ蝶が飛び
立ちます。
本当にすごい光景です。
上だけではありません、下にも、地面の湿った部分から水分を
補給するモナルカ蝶がびっしりです。
耳をすませば、風の音と、モナルカ蝶の羽音だけ。
神秘的な空間です。
モナルカ蝶は、何世代にもわたって、カナディアン
ロッキーとメキシコの長旅を繰り返します。
そしてたどり着くのが(または飛び立つのが)、この
メキシコの土地です。
自然界の神秘と地球の雄大さを感じます。
駐車場に戻ることは日も高く上り、保護区に入る
まえよりも幾分あたたかくなってました。
そのせいかどうかわかりませんが、蝶の数も
増えてます。
こんなにたくさんいますが、昔と比べると蝶の数も
かなり減ったそうです。
我々人類には守るべき自然がたくさんあるなと
感じずにはいられませんでした。
それはそうと、「こんなにきついのだったら
最初から全員馬に乗ることをすすめてよ!」と
「まだまだだな、若造!」とのことでした。
都会育ち、自然の中に入ることの厳しさを痛感。
次の日は筋肉痛で出社でした。
***yuta