メキシコシティにある国立人類学博物館。
世界でも有数の規模を誇り、様々な遺跡から発掘された貴重な出土品が
展示されている、メキシコシティ観光のハイライトの1つ
トルテカ文明のとある遺跡で発見された壁画のレプリカです。
本物は、その遺跡に足を運ばないと見れません…
ということで、
『こんなキレイな壁画が本当に残ってるのかなぁ』
と、この目で確かめたくなったので、行ってきましたその遺跡へ
その名も、カカシュトラ
トラスカラ州の州都、トラスカラから、バスに揺られること30分弱、
カカシュトラの最寄の村に到着します。
なーんにもない最寄の村から坂道を上り続けて約15分、
『どれが遺跡?? 』
ここカカシュトラは他とはちょっと違う、一風変わった遺跡なんです
そしてようやく遺跡到着
残念ながらアクセスしづらい、個人では行きづらい遺跡です
しかし、週末にはトラスカラからツアーが出ているみたいなので、
それで行くのがベストかもしれません
カカシュトラ、何が一風変わっているかというと…
このように、とても大きな屋根に遺跡全体が覆われています
なぜかというと…
保存状態よくいくつも残っている為。
太陽の光や雨で壁画が色落ちしないよう、壊れないように
あの大きな屋根で覆っているのです。
遺跡全体はこんな感じ。
ちなみに遺跡を覆っているこの大きな屋根。
2007年5月に豪雨ならぬヒョウが降り、屋根を壊してしまい、
そして壁画を少し傷つけてしまった為、屋根を修復する関係で
しばらくの間、遺跡を見学することができませんでした。
ようやく屋根が修復され、最近になって公開されるようになりました。
メキシコ原産のとうもろこしや、雨に関連してカエル
が描かれており、農作業か雨乞いか何かを表しているのだとか…
いくつかの鮮やかな壁画たちの中で、有名とされている壁画は2箇所
まずは全長22mにもわたって描かれている壮大な壁画
48人以上の人物が描かれており、戦いの様子などが表現されています。
う~ん…アップにしてもよくわからない
人が描かれてるのはわかりますが…
この壁画は色落ちや、剥げてしまっている部分がちょっと多いです。
では、もうひとつの有名な壁画へご案内
古代に描いたものとは思えない、保存状態の良い極彩色の壁画
そしてこの壁画が冒頭に載せた、
国立人類学博物館にあるレプリカの本物
ではさっそく比べてみましょう まずは上記左側の壁画から
続いて右側の壁画
おぉ レプリカそっくり
ここカカシュトラの壁画は、テオティワカンやマヤなど様々な文明の
影響を受けているところも大変興味深いです
メキシコの様々な遺跡から壁画は発見されていますが、
このカカシュトラの壁画群が最も保存状態の良い、美しい壁画とも
いわれています
メキシコシティからすぐのところに、こんな素晴らしいトコロがあるのですが、
なぜか日本のガイドブック等では、あまり大きく取り上げられず…
メキシコシティご滞在で余裕のある方は、是非×2
足を運んでみて下さい!
余裕のない方は…
国立人類学博物館でご覧あれ
***MAFU