メキシコ国内至るところに壁画が描かれています
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メキシコシティにはたくさんの有名な壁画が点在していますが
グアダラハラにも非常に有名な壁画が各所に描かれています。
そのひとつが今回ご紹介する
ハリスコ州庁舎 に描かれている壁画となります。
ハリスコ州庁舎は前回ご紹介したカテドラルのすぐ横に位置しています。
17世紀半ばに建てられましたが、一度地震で崩壊してしまっているので、
現存しているのは18世紀に再建されたもの、それでも歴史ある建物です
『立ち上がる僧侶・イダルゴ』
独立の父、英雄のミゲル・イダルゴ神父がド迫力で描かれています。
メキシコ壁画三大巨匠のひとり、
ホセ・クレメンテ・オロスコ
が描いた壮大な壁画。
2階へ上がるメインの階段の壁、天井一面に描かれています。
どこの壁画も基本的にはそうですが、大きすぎて残念ながら1枚の写真には納まりきらず
オロスコの描いた壁画の特徴は、メキシコの歴史の悲しみやメキシコ革命がもたらした影や悲惨を強くイメージした作品が多く、この絵に関してもかなり彼の特徴が出ています。
確かにものすごい様相が描かれており、歴史がよくわからなくても
オロスコが伝えようとしていることは伝わってくるような…
そんな気になります。
この州庁舎には階段の壁、天井部分だけでなく
2階の会議場にもオロスコの作品が描かれています。
天井部分にちょこっと見えていますね。
こちらも負けず劣らずなにやらすごい様相が描かれていますが、チェーンでつながれている奴隷が自由へと解き放たれる様子を表しています。
ちなみにここハリスコ州庁舎は
1810年にミゲル・イダルゴ神父が奴隷解放の宣言をした場所でもあり、
1859年には歴代大統領の中でメキシコ人から一番敬愛されている
メキシコ史上、現在までで先住民出身で唯一の大統領、
ベニート・フアレス大統領が暗殺されかけた場所でもあり、
歴史的にみても非常に重要な場所となります
この大迫力の壁画をご覧いただきながら、
メキシコ独立の歴史に想いを馳せてみるのはいかがでしょうか。
***MAFU