今月2つ目のメキシコ世界遺産
このブログではもしかしたら初めての紹介になるかもしれません。
今までは文化遺産ばかりを取り上げてきましたが、
今回は自然遺産のご紹介
オオカバマダラ生物圏保護区
登録年 2008年
見ごたえ
アクセス
メキシコの世界遺産は全部で29ヶ所。そのうち自然遺産はたったの4つ。
そんな貴重な自然遺産のひとつがこの保護区になります。
また、2008年に登録されたばかりのホットな遺産でもあります。
世界遺産としてご紹介するのは今回が初めてですが、
登録される前にもうすでに何回かこのブログの記事で実は紹介しています。
オオカバマダラ生物圏保護区
というなんだか長~い名前が付いてますが
要はモナルカ蝶(日本名でオオカバマダラ)が越冬する際に
生息する地域の保護区になります。
YUTAさんを筆頭に歴代メキシコシティ支店スタッフはこぞって
すでに見に行っていましたが、僕は未体験だったので、
今年こそは!とついに行ってきました!!
モナルカ蝶の生息地は現在知られているところで全部で12箇所、
その大部分がミチョアカン州となります。
そのうちの8箇所が世界遺産に登録されている保護区となります。
今回訪れたのはメキシコ州のバジェ・デ・ブラボの近くにある保護区。
標高3000mという森の奥深くに彼らは生息いるので、
なぜいちいちこんなところに彼らはやってくるのかというと、
モナルカ蝶は唐綿しか食べない蝶で、
その唐綿を冬の時期でも食べられるのがこの地らしく、
さらにはここらへんにあるモミの木で寒さを凌ぐしかないそうです
根気強く1時間近く山を登り続けてようやく保護区に到着
そしてたくさんのモナルカ蝶がお出迎え
ではでは、少し近づいてみましょう!
みんなで寄り添い合って眠ってます。
それにしても本当にすごい数!!少し気持ち悪いぐらい…
そして無数のモナルカ蝶が木漏れ日の中を舞う姿は
本当にキレイで幻想的
(うまく写真におさめるのが難しく、さらに写真では伝わりにくいですが…)
飽きることなくモナルカ蝶が舞う姿にウットリしていたら、
現地ガイドさんがオスとメスの見分け方を説明してくれました
わかりづらい写真ですが、真ん中に2つ黒い斑点が付いているのが雄、
逆に斑点がついていないのが雌となります。
アメリカとカナダの国境地帯、ロッキー山脈からわざわざ4000kmの
長旅で約4億羽のモナルカ蝶がこの地にやってきます。
秋分の日に北から南へ出発しこの地で越冬し、
春分の日に南から北へ戻ってゆきます。
僕ら人間だけでなく蝶もそんな季節の感覚、暦を感知していると思うと
とても神秘的に思えます
オオカバマダラ生物圏保護区
この自然遺産、上記の通り残念ながら1年中ご覧いただくことのできない
期間限定の世界遺産となります。
だいたい12月~3月にかけてこの地へモナルカ蝶がやってきます。
ということで、去ってしまったばかりの今、
また来年のシーズンを待つばかり
メキシコシティから車で3~4時間のところに保護区は点在しています。
この時期にご来訪を考えてらっしゃる方は
是非この神秘的な蝶を見にちょっと足を伸ばしていただくことを
オススメします
***MAFU