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2009.10.10
「UNESCO世界遺産」いまや、観光地の命運を握る、世界的なブランド。
とは別に、「UNESCO世界無形文化遺産」というものがあるのを
ご存知でしょうか。
2003年にUNESCOにて定義された、無形文化遺産保護条約に
のっとり、無形文化遺産の重要性についての意識を向上させる
為に、人類の口承および無形遺産の傑作を決めましょう、という
もの。
有形の文化遺産に関しては、ご存知「世界遺産」として既に保護
が図られているが、無形遺産は保護が難しく、別の枠組をつくった
ようです。
2001年、2003年、2005年に計90件が認定されています。
さる9月30日にUAEのアブダビにて、UNESCO無形文化遺産
委員会が開かれました。
2003年に「ミチョアカンの先住民の死者の祭り」が認定を受けた
メキシコでは、今回、「パパントラのボラドーレスの宗教儀式」が
あらたにリストに追加。
ボラドーレス(Voladores)とは、「飛ぶ男達」の意。
トトナカ人やオルメカ人の宗教儀式で、高い棒の先に、足に縄
をくくりつけた男が4人、頭を下にして空中に放り出されるように
して、飛ぶ、あの儀式。
飛ぶ、というより、振り回されている感じ。4人の男が13回回り、
1年52週間を表します。
ちなみに日本では、、、
2001年 能楽
2003年 人形浄瑠璃文楽
2005年 歌舞伎
が認定を受けており、今回の委員会にて、京都の祇園祭や雅楽
などなど、なーんと13件も認定を受けちゃいました。
さすが日本は、「各地に固有の伝承文化があり、それが脈々と受
け継がれている」という意味で、非常に多彩な文化を持つ国と
いえますね。誇らしい。
*** Oliver
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投稿: LOU -2009年10月12日 (月) 12時42分
■無形遺産
ボラドーレスも観てみたいものの一つです☆ガイドBOOKを読んで興味津々です。確かに日本は伝統文化の数は凄いですよね、もうすぐ私の地域も秋祭りです♪海外に出るときは、自国文化もしっかり理解して行きたいですね♪ -
投稿: his-mexicocity -2009年10月12日 (月) 18時08分
■無題
「自国文化をしっかり理解する」非常に大事なことですよね。「世界を旅して見識を広げたい」といって引退した元サッカー日本代表の中田英寿氏も、今は日本を旅して、「日本の伝統・文化」を学んで回っているそうです。世界を知り、己の国を知って、初めて見えてくることも多い、日本を離れて生活をしていると、そう思うことが多くあります。世界を知るためにも、ぜひメキシコを一度訪れてみてください!