メキシコカトリック、さらにはラテンアメリカカトリックの総本山といえば…
グアダルーペ寺院
メキシコシティ北部に位置するこのメキシコカトリック一番の巡礼地は
この地に数百万人とも言われる巡礼者が訪れ、盛大なお祝い、
お祭りが行なわれます
そんな敬虔なカトリック信者が多くいるメキシコには、
グアダルーペ寺院の他にも重要なカトリックの巡礼地があります
そのひとつが、グアダラハラから北西に約20分のところに位置する
サポパン
そして巡礼の地として有名なのが、
サポパン寺院
1690年に着工が始まり、約40年の歳月をかけて完成したこの寺院、
メインの教会に付随して、修道院が併設されているつくりで、
現在はウィチョール民芸博物館等が入っており、
この地方で有名なウィチョール族の民芸品が
展示、販売されていたりもします。
そしてこの寺院で有名なのが
『La Chaparita(ラ・チャパリータ)』、『La Generala(ラ・へネラーラ)』、
『La Zapopanita(ラ・サポパニータ)』、
『La Pacificadora(ラ・パシフィカドーラ)』
など様々な愛称を持つ、
サポパン聖母像が内部の主祭壇に祀られています
自分の信仰心のあつさを示す膝行参拝も多く見受けられます。
スペイン植民地時代には、先住民たちの興奮した心を静め、
雨季には、嵐や雷、伝染病の流行から人々を守ったりと
様々な奇跡を起こしてきたことで有名
グアダルーペ聖母同様、
メキシコ内で多くのカトリック信者が敬い、尊ぶ聖母となります
グアダルーペの巡礼祭は毎年12月12日ですが
こちらサポパン巡礼祭『Romeria(ロメリア)』は
毎年10月12日に行なわれます。
夜明けにグアダラハラのカテドラル をスタートし
サポパン寺院まで巡礼するお祭りで、
ハリスコ州を中心にメキシコ各地のたくさんの敬虔なカトリック信者が
巡礼に訪れ、毎年こちらも100万人以上の巡礼者が集まり
盛大なお祭りが行なわれます
ちなみに、サポパンの歴史地区、普段はとても静かなところで
メイン通りもこのとおり
近年は新都市開発が進み、グアダラハラをも凌ぐ勢いで
人口が増加しているのです
人口は約115万人(2005年)でメキシコ国内では9番目に人口が多い都市、
ハリスコ州では州都グアダラハラに次ぐ2番目の人口の多さです
州都グアダラハラにはこれ以上人口が増える土地がないので
代わりに近郊のサポパンに高層マンションやオフィスビルなど
いわゆる副都心がつくられているので、
きっと今後益々発展していくのではないでしょうか
ひとつの観光地としてだけでなく、
メキシコ西部の巡礼地、そして新興住宅地、副都心という
様々な顔を持ち合わせるサポパン
次世代のメキシコのひとつの顔になるかもしれません。
***MAFU