すっかり更新が滞っておりました...。
ブログ再開を誓って、まずはじめはメトロ乗りつぶしの旅です。
今日みなさまにお届けするのは、7号線のバランカ・デル・ムエルト駅です。
BARRANCA DEL MUERTO
7号線の南端の駅で、サンアンヘル地区への玄関口にもなっています。
駅はしばらくレボルシオン通りの真下を走ります。その後も北上し
ポランコを抜けエル・ロサリオへ向かいます。
駅の開業は1985年と比較的新しく、全線に渡って地下深いところを
走るのが特徴です。
さて駅のシンボルマークは、2羽の鷲です。
駅名の直訳は、『死の峡谷』という恐ろしい名前です...。
駅の名前の由来は、他の駅と同様に近隣の通り名に由来します。
では、通り名の由来は...。
時はちょうどメキシコ革命の年です。
革命派の勝利後、サパタ派とカランサ派の対立によって4000人にも
上る死者、5000人の捕虜がでた、内戦に近い状況を生みました。
その死体は地方の、とある村にある峡谷に捨てられ、
それを理由にバランカ・デル・ムエルト(死の峡谷)と呼ばれるように
なったそうです。
そこには首を失った霊魂たちがさまよい住民を不安にさせたという
伝説が残っています。
それはわかった、じゃあなぜ鷲なのかといえば、鷲の中には死体に、
むらがるものもいるのだそうで、婉曲的に鷲で、『バランカ・デル・ムエルト』を
あらわしているようです。
...。
さて、この駅には、アステカ皇帝アシャヤカトルの時代の
モニュメントがあります。
ミクトランと呼ばれる、アステカ神話における最下層の冥府の
様子が描かれています。
これはLUIS Y. ARAGON氏によって作成されたモニュメントで、
駅前の入り口にも別なモニュメントが飾られている...
はずなんですが、屋台に囲まれて写真をとることができませんでした...。
メキシコのメトロは3つの楽しみがあります。
・鉄道を楽しむ!
・駅名の由来を学ぶ!
・メキシコの歴史を知る!
とても奥が深いのです。