このチャルマの活気からすれば、食べるところには困らないだろうと
思っていました。
でも、レストランのようなところはそんなに多くはありません。
屋台か、小さな食堂か、食べるところのスペースぐらいのような気がします。
(なんだよ、食べるところのスペースって!?)
この屋台がとてもおいしそうだったので、「奥のスペースで食べていいの?」
とたずねたら、奥はスペースだけだよとのこと。
ん?
つまり、ここは屋台であって、持ち帰ってもらって、奥のスペースで
食べていいよとのこと。なんのこっちゃ。
とりあえず、臓物を頼みます。
このあたりの屋台を見ていると、豚や、羊の料理が多いように感じます。
トルティージャもらえる?と聞くと、すかさずトルティージャ売りの
おばちゃんが寄ってきます。もちろん別売り。
どんな店でもトルティージャが無料ででてくるメキシコでは珍しいです。
ビールが飲みたくなったら、これもまた別なところから買わないと
いけませんでした。
食事をしていると、そのほかもチチャロン屋やお土産や、マリアッチの
トリオなんかも寄ってきました。すごい分業制だなと思いましたが、
それだけ多くの人が職を手にするチャンスがあるのかと思ったりも
しました。
さて、ビールや飲み物は、この「奥のスペース」が販売しています。
たくさん歩いたので、さっぱりとしたミチェラーダを頼みました。
いや、頼んだつもりでした。
でも、でてきたのは…。
こっちのミチェラーダでした。
写真をみてお分かりのように、飲み口にはたっぷり唐辛子がついています。
中の液体も、もはやビールなんていえないような代物になっています。
メキシコシティでは、「ビール+レモン+塩」のことをミチェラーダ と言います。
でも、地方によっては、ミチェラーダというと、「ビール+レモン+唐辛子」を
さし、メキシコシティで言うミチェラーダは、チェラーダという場合があります。
チェラーダとミチェラーダの境界線に関して、方言周圏論なんて研究が
あったら面白いですね。
今まではオアハカ~チアパス~ユカタンあたりが唐辛子いりだと考えて
いたので、メキシコ州でこれがでてちょっとびっくりしました。
巡礼地をおとずれ、臓物をつまみにビールを飲みながら、
相変わらずすごい活気だなと改めて思うのでした。
帰りには、おみやげにPan de Cocolというパンを買いました。
Cocolがなにを意味しているのかわかりませんが、味見をさせてくれ、
その素朴なおいしさに惹かれて一袋買いました。
観光地、ということもありますが、ここまで活気がある村を訪れたのは
本当に久しぶりで、ついわくわくして買い食いをしたりしてまいます。
これで、チャルマのお話は一旦おしまいなのですが、このチャルマから
10キロほど離れたところにマリナルコという町があります。
そこには立派な遺跡があると聞き、このあとでかけることになるの
ですが、その話はまた別な機会に。
おしまい。
***yuta
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投稿: Nokio -2010年10月 1日 (金) 14時03分
■なるほど
「食べるスペース」ですね(笑)。わらわらいろんな物売りが寄ってくるのは面白くもアリ、わずらわしくもアリ。トルティージャまで別売りとは!でも、これも「ここならでは」で楽しいですね。ミチェラーダとチェラーダの境界線は難しいですよね。ちょっと地方に行くと「ミチェラーダはどっち?って聞いちゃいます。 -
投稿: his-mexicocity -2010年10月 1日 (金) 15時37分
■Re:なるほど
>Nokioさんそうなんですよね。「ミチェラーダください」と頼んだあと、まわりで赤い飲み物を飲んでいる人を見かけると「ちょちょちょ、シン・サルサの奴ね、俺のミチェラーダ」となってしまいます。物売りがわんさか来るのは楽しくもありますけどね、あんまり多いとちょっと…。