メキシコシティ観光
2010.11.05
ソカロ、ここは歴史的、政治的、文化的に非常に重要な場所で
あるだけでなく、メキシコシティの中心であり、常に人々が集まる
ところです。
地下にはまだ遺構が残されており、アステカの民にとっては
重要な場所のひとつであるかもしれません。
さて、そんなソカロですが、アステカの魂を受け継いだであろう、
男たちが、今日も煙をたいています。
これは、LIMPIEZA(リンピエサ)という御祓いの儀式で、
日本語言うと浄化という言葉が一番近いかもしれません。
まず水で清めたら、呪文のような言葉をかけられながら、
御祓いをされます。
これをされている間、無の境地にはいることができます。
そんな馬鹿な、と思うかもしれませんが。
そして、お香の煙を体に満遍なく絡めます。
最後にほら貝をブォォォォと吹き、指先に集まった悪運などを
すっぽり引っこ抜きます。
これが、本当に、なにかがすっぽりと抜けていくような感覚なのです。
私は無の境地にいたので、その瞬間、ひざから崩れ落ちる感覚に
陥りました。
…ということを知人に話したら大げさだよ、と言われました。
まぁ個人差があるのかもしれません。
でも、これにはその後の話があります。
実は帰り際に、おなかの中に取り付いていた悪いものが
でてくるよ、と忠告されました。
ふーん、と思っていましたが、実際帰り道、普段はめったに
ない、それも急激な便意に襲われました。予兆も無く。
ちなみに、この方へのお代金は決まっていません。
あなたが払う分が、その金額です、とのこと。
正直、これをやる前は、内心はったりかなと思っていましたが
終わってみて、とても神聖なものに思えました。
メキシコシティで、ちょっと不思議な体験をしました。
(この時期私はものすごく病んでいたので、
そういうことが強い影響をあたえたのかもしれません)