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引き続き、ガラパゴスのご紹介です。
ガラパゴスを代表する野生生物ゾウガメ。実は、ゾウガメは、ガラパゴスの名前の由来となったことはご存知ですか?ガラパゴスは1535年にスペイン人宣教師トマス・デ・ベルランガが漂着して発見。当時は無数に巨大なゾウガメが生息し、スペイン語で「鞍」という言葉に由来するといわれます。その後、捕鯨船の基地として開拓され、ゾウガメが乱獲されました。甲板に1年放置して、飲まず食わずでも生きていることから格好の食料となったのです。
進化論をガラパゴスで着想したかのチャールズ・ダーウィンが島にやってきたのは、発見から300年後の1835年。滞在中、島固有の種に驚くと同時に、南米大陸との類似性に気付いた。そして、島ごとに異なるゾウガメの甲羅やマネシツグミの形態、帰国後に鳥類学者から指摘されたダーウィンフィンチのくしばしの相違から、種は進化していくという考えを深め、ついに1859年に『種の起源』を発表。自然選択(自然淘汰)による進化のメカニズムを説明しました。
巨大なゾウガメは、ダーウィンを驚かせ、後に記した『ビーグル号航海紀』では、「前世界の動物のように見えた」と表現しました。多いときで20万頭いたといわれていますが、現在の生息数は約2万頭。すでに4亜種が絶滅し、存在するのは11亜種。どこでも見られるというわけでなく、サンタ・クルス島のゾウガメ保護区、ダーウィン研究所などで出会うことができます。
ゾウガメは何年生きると思いますか
答えの一つが、ダーウィン研究所にあります。ダーウィン研究所は、生態系の復元・保全に務める団体で、ここにはピンタ島亜種の最後のの生き残り「ロンサム・ジョージ」というゾウガメがいます。1971年に発見、推定約80歳。全長150cm、体重250kgにもなります。パパイヤや草などを食べて過ごし、人が近づいても無防備でほとんど動きがない。ここガラパゴスでは、動物と人間に垣根がないと言っていいでしょう。人間も動物のひとつ。それを改めて思わせてくれるのが、ガラパゴスです。
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http://www.his-j.com/tyo/eco/america_canada/eco-93.htm
明日は、ゾウガメ・イグアナ以外のガラパゴスで出会うことが期待される数々の野生動物たちをご紹介します。
H.I.S.エコツーリズムデスク
五感にチャージする大自然エコツアー