いつもご覧頂きありがとうございます。green traveler編集長の鮫島です。昨晩、NHKスペシャルでホットスポット最後の楽園の最終回「日本」を取り上げていました。実は、丁度その時間、話題の歴史ドラマ「仁」の最終回とも重なり、どうしようか迷った挙句、、、「仁」の最終回2時間スペシャルを見てしまいました。。。
それでも、ちゃんとビデオにとってホットスポットも観ましたよ。ホットスポットとは、生物が集中して生息している地球上まれな場所でありながら、その原生状態の70%以上が消滅しているといわれているエリアのこと。過去、マダガスカル、ブラジルなど得意な環境の生物たちを希少な映像と共に届けてくれたとてもいい番組でした。
今回は最終回で日本。私たちにとっての当たり前が、実は地球規模で見ると実に特異な環境であったことを今回の番組は教えてくれました。
わたしたちにとっては当たり前の動物「ニホンザル」。サルの仲間での北限に生息するのがニホンザルだそうで、サルは元来、熱帯性のいきものなのに雪も降る厳しい冬を乗り越えるのは世界的にもニホンザルだけだそうです。ましてや、温泉に入るサルはニホンザルだけだとか!
中でもなるほどと思ったのが、日本と同緯度の地帯を地球規模で見てみると、日本以外は実に砂漠や乾燥地帯が多いという現実でした。なぜ日本だけが豊かな森を育むことができたのか、その答えが黒潮、対馬海流の存在でした。暖流により暖かい空気が運ばれ、それはいつしか温かい空気と湿った水蒸気を作り、日本列島の山々に当たり雲を発生させ、そして雨を降らせるというメカニズムが豊かな森を育んできたのです。まさに、暖流が作る雨、そして豊かな森林と水、そこで生きる生物たちのしたたかな生き様、これこそが奇跡だと言うのです。
当たり前だと思っていたことが実はとても貴重なことだと気づかされました。ニホンザル、ニホンカモシカ、ツキノワグマなどよく聞く野生動物も日本特有の固有種だあったこと。それ以外にも世界最大の両生類オオサンショウウオ、イリオモテヤマネコ、昆虫類、など実に珍しい生体を持つ動物たちの王国だったのです。また、雨が多いこともあり、カエルの仲間は世界的にみても多様で、日本はカエルの聖地と言っても良いほどです。こうした事実を突きつけられ、実は日本の国土の70%は森林であることの現実。今更ながら、そこが野生動物の住処であること気づかされたのです。日本列島には、人間だけでなく実に多様な生物が織り成す奇跡の島だったのです。
この地球の自然環境が、人間のためだけでなく、すべての生物が共生していく住処であること、それが生物多様性の考えです。人間も一生物であり、生態系の一部であることの謙虚な姿勢、そしてそれに裏付けられたライフスタイルを考え直す良いきっかけを今回の番組は教えてくれました!
NHKさんありがとう!
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