2023.05.27

皆さんこんにちは!エコツアーデスクの熊倉です!
先日新規ツアー造成の視察で、世界自然遺産に登録された 沖縄本島の北部"やんばる"地域 へ行ってきました。

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今回はそのレポートと一緒にやんばるの魅力を紹介したいと思います。


① 世界自然遺産やんばるってどこ? 

② やんばるの自然と文化にどっぷり浸かりました!
  → 奇跡の森にお邪魔する『トレッキング』
  → 迫力ある海を間近で感じる『マンタ・サメの飼育体験』『セリ見学』
  → 食と文化を味わう『集落見学』『港食堂ランチ』


③ この自然を守り、受け継いでいくために

世界自然遺産やんばるってどこ? 

まず、やんばる地域が世界自然遺産に登録されているという事はご存じでしょうか?

【奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島】


これは2021年に世界自然遺産登録された国内で5番目の世界自然遺産の名称ですが、これの"沖縄島北部"にあたるのが、通称"やんばる"になります。やんばるの場所については下のMAPをご覧ください。

拡大MAPにある美ら海水族館や名護には行った事がある方も多いかもしれませんが、やんばるはそのさらに北側にある『大宜味村・東村・国頭村』の3村をまとめた地域になります。

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やんばるは『日本最大級の亜熱帯照葉樹林と、そこに棲む固有種絶滅危惧種の多様な生態系が見られる重要な地域であること』が評価され、世界自然遺産に登録されました。

代表的な固有種の一つとして、ヤンバルクイナは皆様も聞いたことがあるかもしれません。

やんばるの自然と文化にどっぷり浸かりました!

今回の視察では新ツアーで行うアクティビティを実際に体験しました。

”奇跡の森”にお邪魔する『トレッキング』
固有種・絶滅危惧種が棲むやんばるの森は”奇跡の森”と呼ばれています。
今回は現地ガイド案内のもと、森や生物に配慮しながら”奇跡の森”をトレッキングしてきました。

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沖縄本島でトレッキングしたことがなかったので、なんだかとても新鮮でした。この日晴天でしたが、森の中は気持ちよく沖縄でマイナスイオンを感じたのは初めてかも!

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カタツムリの抜け殻を発見!これはヤンバルクイナが食べた後の残骸だそうです。クチバシで突いて殻を割り、身だけをきれいに食べていることがこの状況からもよくわかります。

ガイドさんと歩くとこういう発見がありますよね!自分達だけでは気づかず完全スルーしてました。


迫力ある海を間近で感じる
沖縄といえばやっぱり海も欠かせないですね!今回は普通の沖縄旅行ではできないような体験をしてきました!

『マンタ・サメの飼育体験』
やんばるから少し南下した本部町の沖合には”海上生簀”があります。これは美ら海水族館が保有する調査研究施設で、今後水族館に展示予定の個体を飼育していたり、海洋生物の保護をしている施設になります。

生簀は何種類かあり、小型~中型の魚がいる生簀から大型のマンタやサメを飼育している生簀もあります。このツアーでは船で生簀まで行き、船から生簀の淵に移動して、彼らの豪快な食事シーンや雄大に泳ぐ姿も間近で見ることができます!

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この距離感でサメが目の前を悠々と泳いでいます!
そこまで大型のサメではないようですが、それでも人と比べれば圧倒的です。

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目の前でサメの捕食シーンを見ることができました!!豪快にマグロのブロックに食らいつくサメの姿は若干恐怖すら覚えるほどの迫力でした(笑)

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こちらはマンタの生簀。大きなヒレを広げると3m以上の大きさで圧巻!鳥のようにヒレを羽ばたかせて、海を悠々自適に泳いでいます。

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マンタのご飯は小さな魚やプランクトンのようなもので、小さなご飯をまとめてあげるため、飼育員さんがマンタが泳いでくるタイミングに合わせて、口に位置にご飯を落とします。呼吸ぴったりでした!


『セリ見学』
沖縄本島でも随一の新鮮な鮮魚を取り扱うことで有名な国頭村の市場。その市場で実際にセリの見学をすることができます!

その日の漁の具合によって規模感は異なりますが、私達が行った時には巨大なイカや
巨大なシャコガイが並んでいました。

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中々大きさが伝わりづらいですが、このイカは胴体に部分だけでも僕の顔より大きかったです。。

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この貝もちょうど人の顔と同じくらいの大きさ(笑)


やんばるの文化と食を味わう
海と森に囲まれるやんばるは沖縄の中でも独自の文化が今でも残っており、実際にその生活に触れることができました。

『謝敷集落体験』
今回お邪魔したのは『謝敷集落』

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この謝敷集落は『古く良きやんばるの文化を次世代に残す』というコンセプトのもと、この集落で古民家を改装したホテルなども運営する案内人にご案内していただきました。

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目の前が海、真後ろはやんばるの森に挟まれており、家屋を台風や潮害から守るため、サンゴ石灰岩の石垣やフクギの防風林などの伝統的な集落景観が残っています。

※上の写真はフクギの防風林、下は防風林と石垣。

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やんばるの自然と主に生きる、共存する謝敷集落はなんだか心が休まる、落ち着く不思議な感覚でした。
たまには自然にトケコム形で心をリセットすることが大事かもしれません。


『国頭港食堂』
食もその土地を表すひとつの看板ですよね。
今回もやんばるならではの食を頂いてきました!
沖縄は海のイメージはありますが、海鮮が美味しいイメージはあまりないですよね。

どちらかというと沖縄の魚は熱帯魚だったりウミガメだったり、きれいなイメージのはずです。しかしこのやんばる地域は海鮮が絶品でした!

Image_20230520_110901_478※刺身3点盛りと地魚フライセット

この食堂では毎日国頭村の市場から仕入れていて、本島に新鮮な海鮮料理を食べることができます。メニューもその日仕入れた魚の一番おいしい食べ方で提供しているため、日によって異なるところもこだわっているポイントです!

この自然を守り、受け継いでいくために

やんばるではこの自然を守り、受け継いでいくために様々な取り組みをしています。
その中でも特に面白いと思ったのが、『電気バス』です。

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この電気バスは『やんばる黄金(くがに)号』といい、100%電気で走るバスです。
やんばるの森を走るのに少しでも自然に良いように、排気ガスを排出しないという目的で作られました。

また森の中はロードキルを防ぐため低速運行(時速20km)で走ることが決められています。
このような取り組みをやんばる地域は一体となって取り組んでいるようです。

最後に・・・
今回の視察で、私達もやんばるの自然を守り受け継いでいくために何かできることはないかと考えました。
そしてまずは多くの方にやんばるの魅力を知ってもらい、好きになってもらうことが大事ではないかと考え、今回やんばるツアーを造成しました。

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https://eco.his-j.com/LP/yanbaru/
ツアーの詳細は↑からご覧ください!
日本の5番目の世界自然遺産『やんばる』の自然・食・文化を堪能できる内容になっています!

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