メキシコを旅行しようとしたとき、その国土の広さを痛感することが多いと思うのは私だけではないはず。実際日本の5倍の国土を持ち、各地に見所が点在している。メキシコを旅する人たちにとって、バスは重要な移動手段になるが、バスだと、都市と都市を結ぶ手段にすぎません。メキシコには、その点と点の間にも、無数の点があり、そういったものの中には、ガイドブックにはのっていないような、おもしろいものもたくさんあります。(もちろんくだらないものもたくさんありますけれど…)そういったとき、レンタカーはやっぱり便利ですね。今回はカンペチェからメリダへ、RUTA MAYA(マヤ街道)、又はMUNDO MAYA(マヤ世界)と呼ばれる街道をまわったことをここに記載したいと思います。通常なら4時間で結ぶところ、遺跡などを思う存分見るため、12時間かけてまわりました。
この先遺跡ありを示す、MUNDO MAYAの看板は街道沿いにたくさん。この写真はウシュマル遺跡の手前で撮影したもの。
こんな感じの道が永遠と続く。対向車もめったに合わない…法定速度は80キロから120キロ。ここって一般道ですよね…?
エズナ遺跡朝9時到着
最初にたどり着いた遺跡は、エズナ遺跡。カンペチェから約50キロ。最寄の都市がカンペチェということもあり、知名度もあまり高くなく、わりと地味に思う方も多いかもしれませんが、マヤの代表的な遺跡のうちのひとつです。
目玉となるのが、約30メートルの高さの5層寺院。
頂上からの風景。どこまでもつづく森の海。遠くが丸く見えます。地球ってやっぱりまるいんだなぁと思います。遺跡自体は1時間あれば見てまわることも可能ですが、この頂上でのんびり太古の風にふかれてみるのも悪くないですね。
階段はかなり急!登るのはいいけれど、高所恐怖症の私には降りるのは勘弁…
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エズナ遺跡を堪能した後は、とりあえず、マヤ世界の道をひたすら北上。
トーコック遺跡
こんな遺跡聞いたときありません。地図を見ても載ってないし…
入り口は手書きの看板。一応開園時間もあるみたい…。
中に入らなくても、遺跡の全貌がわかるほど小さな遺跡。
中に入っても2分で全貌がわかる遺跡。それがトーコック遺跡。
↑マヤ郷土研究家のパブロさん
男「おーよくきたな若者!日本からか?」
僕「こんなところでなにやってるんすか!?」
男「わしはここでガイドをやっているんじゃ、パブロって呼んでくれ」
僕「はぁ、パブロさん、こんなに小さな遺跡に人くるんですか」
男「何を言うとるか!ばかたれ!ここにはかつて3000人もの人が住んでいたんだぞ」
僕「そのわりには、小さいですね」
男「お前はなにもわかっとらん、発掘がまだ進んでいないだけだ。よし、今日は俺がお前の車を運転してマヤ世界を案内してやる」
僕「いや、結構です。それに人と会う約束もあるし(嘘)」
~この間のいろいろやりとりは割愛~
男「しょうがないな、じゃあこの訪問台帳に記入していっておくれ」
のぞいてみると…
本日の訪問者4人
昨日の訪問者2人
なんかすごいところにきちゃったな…
続く…