国立宮殿の壁画たち
前回はメインとなる『メキシコの歴史』という壁画を紹介しましたが、
その階段を上ってゆくと、なんと2Fの回廊部分の半分を
壁画が埋め尽くしているんです!!
この回廊部分の壁画はスペイン人が征服してくる前の、
先住民時代の社会や文化の様子を描いています
やはり作者は巨匠、ディエゴ・リベラ!
当時から野菜・果物・穀物・トルティージャ・魚などなどたくさんのものが
売られていました
その中でも注目すべきは、人間のカラダ
も市場で売られていたんです
大きな家畜がいなかった先住民時代のメキシコでは、
重要なタンパク源として食されていたそうです
その様子が、ちゃんとこの壁画にも描かれています。
ごちゃごちゃしてますが、
あなたは市場で売られている、死んだ『人の腕』、見つけられるかな
続きまして、これは先住民時代の農作業の様子。
とうもろこし畑と、トルティージャの加工の様子です。
メキシコの主食トルティージャは先住民時代から主食とされていた、
伝統的な食べ物です
これはアステカ族(左)がトトナカ族(右)から貢ぎ物をもらってる様子。
上に描かれている都はアステカ帝国ではなく、
トトナカ族の都、エル・タヒン
現在のベラクルスの方で栄えた文明、世界遺産にも登録されています
建造物の造りがなんか中国っぽい、
フエゴ・デ・ペロータ(球戯場)が20個近くあり、
ボラドーレス(先日YUTAさんがちょうど紹介してましたね)
http://ameblo.jp/his-mexicocity/entry-10104882840.html
の発祥地でもある、大変興味深い遺跡です
コルテスは2箇所に描かれています。
征服者ということで、コルテスはメキシコ人からあまり好かれていません
ということで、劣悪な内面をお化けのような顔で表しています
さぁ、コルテスを探せ
この他にも、まだまだ紹介しきれない壁画たちがこの回廊にはあります
残念ながらこちらでは限界があるので、かなり端折って説明しましたが、
メキシコの古代から近代までの歴史・文化が本当にわかりやすく描かれています
メキシコ各地を観光する前に、まずここ国立宮殿の壁画たちで、
一気に、そして簡単にメキシコの歴史・文化に触れれば、
その後の観光もきっと数倍楽しくなるハズです
***MAFU