ここメキシコには多彩な芸術が溢れています
ヨーロッパやアメリカの方々、はたまた日本人の方でも、
ここメキシコへ絵の勉強に来たり、芸術を自分の心とカラダで直に感じようと、
来訪される芸術家さんたちもたくさんいます
そんな芸術の宝庫メキシコの中でも、ひときわ異彩を放っているのが、
壁画
メキシコシティ問わず、様々なところにこの壁画が描かれています
『なんで壁画』
それは1920~30年代に、メキシコ革命下で起こった
『メキシコ壁画運動』からきています
『…で、なんなのそれ』
要は、メキシコ革命の意義やメキシコ人としてのアイデンティティ、
メキシコの歴史をみんなに知ってもらえるようにということで、
誰でもいつでも見れ、誰もが理解できるように、
①個人所有のものでない公共の建物の壁に、
②識字率があまり良くなかったので、誰でもわかる『絵』
が媒体に選ばれ、壁画が描かれるようになりました。
カメラに収まりきらないほどの大きさ、メキシコ内で最も有名な壁画の一つ、
題名『メキシコの歴史』 ディエゴ・リベラ作
メキシコ壁画の三大巨匠のひとり、ディエゴ・リベラが、
1925~35年にかけて描いた作品。
この壁画でメキシコ古代の歴史から近代の歴史まで
全てが描かれている壮大な壁画となっています
この壁画、メキシコの歴史上の著名人が数え切れないほど描かれています。
続きまして、メキシコ独立の英雄たち
真ん中のツルっとハゲている白髪の方が、自分の小さな教会の鐘を鳴らして、独立の宣言をしたミゲル・イダルゴ神父
その周りにも他の独立の英雄たちが勢揃い
今度はメキシコの歴代大統領の中で最も尊敬されている大統領の1人、
先住民出身で初めての、そして唯一の大統領、
真ん中の蝶ネクタイの人がベニート・フアレス。
さらには、この壁画を描いたディエゴ・リベラの奥さん、
赤いカーディガンの女性のすぐ後ろに立っているのがフリーダ・カーロ。
もしかしたら、旦那さんよりこの奥さんほうが日本では有名かもしれません。
彼女もメキシコを代表する芸術家で、映画などにもなってます。
というわけで、あまりにも壮大すぎて、ほんの一部分、
ホントにちょこ~っとしか紹介できませんが、
あとは是非ぜひ自分の目でメキシコの歴史に触れていただければなと
うっかりすっかり忘れてましたが、この壁画、どこで見れるかというと、
ソカロに隣接しているメキシコシティ観光のハイライトのひとつ、
国立宮殿内でご覧いただけます
(入場無料但し身分証明書の提示が必要。コピーでも大丈夫です)
実はこの国立宮殿内、この『メキシコの歴史』以外にも、
まだまだたくさん壁画が描かれているのです
というわけで、『国立宮殿の壁画』 次回へ続く
***MAFU