「パパン、パパン」と鳴く鳥が生息することから名付けられた
というパパントラ。
バスターミナルに到着すると早速聞こえる鳥の鳴き声。
バスターミナルというか発着所ですね。
いたるところで泣き声が聞こえましたが、残念ながら
パパンという泣き声は聞く事ができませんでした。
さてこのパパントラは、トトノカ人の住む都市で、世界遺産にも
登録されてるエルタヒン遺跡に程近い所に位置してます。
この一帯では、「ボラドーレス」という、五穀豊穣を願うための
宗教儀式が昔から行われております。
高さ35メートル。
頂上では太鼓をたたき、笛を奏で、風をそして神を呼び起こします。
そして4人のボラドール(鳥人間)が地上へと舞い降りるのです。
これはたった1本のロープで行われてます。
メキシコ各地でこの儀式を見ることができますが、本場はここです。
こんなに高いんですよ!35メートルって、ビルで言うと
10階以上。命綱も無く、しかも風で揺れているのです。
続いて他の4人もあとを追います。
太鼓と笛の演奏がはじまります。
ピカッピカッと時折光りますが、これは鏡によるもので、
神を呼び起こす儀式のうちのひとつです。
そして一斉にまわり始めるのです!
メキシコ各地で幾度と無く見たこの儀式ですが、ここパパントラは
迫力がありましたね。(たぶん気のせいだと思いますが)
このボラドールはトトノカ人の宗教儀式ですが、近年は観光客向けの
パフォーマンスとしての一面も見せております。
この回で周っていたのは、年配のボラドーレスの方でしたが、
若い方ももちろん周るそうです。落ちる人はいないの、と聞くと、
運悪く落ちる方も稀にですがいるそうです。怖くないの、と聞くと
怖くはないとのことです。(怖かったらできませんよね)
年々こうした宗教儀式も簡素化されたり、観光客目当てで行われる
ようになってきていると思います。やはり彼らの収入も関係している
のではないでしょうか。彼らの収入は観光客からのチップや、
わずかな援助金だけだと思います。
こうした行事がなくなると、メキシコの魅力も薄れると思います。
これからも続けて欲しいなと思い、多めのチップを渡すのです。
***yuta