先日、北京オリンピック サッカー男子代表を率いた反町監督の

口から「若年層で十分な試合経験を積む場がないのが成長を妨

げている」との言葉がありました。


ちなみに、その時に「メキシコにはそういう制度があって日本も導入

すべきではないか」と言っていましたが、そんな独特な制度をご紹

介。




メキシコ・サッカーのトップリーグ 

Primera Division(ファースト・ディヴィジョン)には若手強制採用の

おもしろい制度が2005年からあります。


その名も Regla 20/11 (20歳11ヶ月制度)



要約すると、チームあたりの「若年選手の強制出場時間の基準」を

定め、それに満たないチームには罰則(勝ち点-3)を課すというもの。


メキシコはJリーグがかつてそうだったように、前期後期にリーグが

分かれていて、各期(合計17試合)での強制出場時間が1000分。

つまり 17試合×90分=1530分 の約2/3ということ。


生年月日によって加算率も異なる。

1987年1月1日以降生まれ     ・・・ 100%

1986年1月1日~12月31日生まれ ・・・ 50%

1985年1月1日~12月31日生まれ ・・・ 25%


何人の若手選手が出ても、1試合で加算されるのは最大で270分





こうして強制的に若手選手を使う制度は、評価できる取り組みと言え

るでしょう。デメリットは降格を争うチームで、大事な試合に使える若

手がいない、と言った場合くらいか。


そういったチームも、有望な若手選手を獲得したり、下部組織の充実

を計ったり、使って育った若手を金満クラブに売ったり、長期的にもメ

リットのある制度ではないでしょうか。


Jリーグもまだまだ発展途上、いいところはどんどん真似して、さらな

る発展を!!!






***oliver




 

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