サッカー大スキっ子クラブ
2008.10.13
先日、北京オリンピック サッカー男子代表を率いた反町監督の
口から「若年層で十分な試合経験を積む場がないのが成長を妨
げている」との言葉がありました。
ちなみに、その時に「メキシコにはそういう制度があって日本も導入
すべきではないか」と言っていましたが、そんな独特な制度をご紹
介。
メキシコ・サッカーのトップリーグ
Primera Division(ファースト・ディヴィジョン)には若手強制採用の
おもしろい制度が2005年からあります。
その名も Regla 20/11 (20歳11ヶ月制度)
要約すると、チームあたりの「若年選手の強制出場時間の基準」を
定め、それに満たないチームには罰則(勝ち点-3)を課すというもの。
メキシコはJリーグがかつてそうだったように、前期後期にリーグが
分かれていて、各期(合計17試合)での強制出場時間が1000分。
つまり 17試合×90分=1530分 の約2/3ということ。
生年月日によって加算率も異なる。
1987年1月1日以降生まれ ・・・ 100%
1986年1月1日~12月31日生まれ ・・・ 50%
1985年1月1日~12月31日生まれ ・・・ 25%
何人の若手選手が出ても、1試合で加算されるのは最大で270分
こうして強制的に若手選手を使う制度は、評価できる取り組みと言え
るでしょう。デメリットは降格を争うチームで、大事な試合に使える若
手がいない、と言った場合くらいか。
そういったチームも、有望な若手選手を獲得したり、下部組織の充実
を計ったり、使って育った若手を金満クラブに売ったり、長期的にもメ
リットのある制度ではないでしょうか。
Jリーグもまだまだ発展途上、いいところはどんどん真似して、さらな
る発展を!!!
***oliver